
Party Animals
開発: Recreate Games発売: Source Technology¥2,800
PlayNext レビュー
ふわふわの子犬や子猫が画面いっぱいに転がり回り、ぽかぽかと殴り合い、ステージの端から蹴り落とされていく。Party Animalsを一言で表すなら「物理演算に支配されたカオスの宴」だ。操作キャラクターはまともに立つことすら難しく、パンチを食らえばよたよたとよろけ、ジャンプひとつが命取りになる。この「思い通りにならなさ」こそが、このゲームの本質であり、友人と画面を囲んだときの爆笑の源泉でもある。¥2,800という価格で手に入るのは、完成されたゲームシステムではなく、制御不能な状況を共有する体験だ。
## 混沌の物理演算——アクションの手触り
Party Animalsの操作感は、うまくなることを目指すというより、うまくなれないことを楽しむようにデザインされている。各キャラクターは柔らかい体をしており、ヒットすると全身がぐにゃりと変形する。パンチボタンを押しても、タイミングや立ち位置によって空振りしたり、自分がよろけたりする。これはバグではなく、設計された「ノイズ」だ。
具体的な場面を挙げると、氷の張ったフロアで相手に飛びかかったとき、着地に失敗してそのまま端まで滑って落下する、ということが頻繁に起きる。あるいは武器を拾い上げようとしてボタンを連打したら、うっかり仲間を殴り飛ばしてしまう。武器のバリエーションも豊富で、バット、爆弾、スプリング付きボクシンググローブなど、どれも挙動が一癖ある。
ステージはただの平面ではなく、動く足場、傾くプラットフォーム、水面、列車の屋根など多様な環境が用意されており、それぞれが物理演算との絡み方を変えてくる。ゲームの勝敗を決めるのはプレイヤースキルだけでなく、混乱の中での即興判断と、少しの運だ。この「運が絡む」という設計が、ゲーム慣れしていない人でも勝てる余地を残している。
## Overcooked や Fall Guys との違い
同じ「わちゃわちゃ系」パーティゲームとして、Fall GuysやOvercooked、Gang Beastsがよく引き合いに出される。Party AnimalsはこのなかでGang Beastsに最も近い系譜にある。どちらも「まともに動けないキャラクターで殴り合う」コンセプトだが、Party Animalsはそこにより明確な対戦ゲームとしての構造を乗せている点が異なる。
Fall Guysはレースやサバイバル形式が中心で、直接的な対戦より「大人数の中で生き残る」体験に重心がある。Overcookedは協力プレイ専用で、役割分担とコミュニケーションが軸だ。それに対してParty Animalsは、少人数(2〜8人推奨)でのPvPまたは協力プレイが主体で、相手を直接攻撃してステージ外に落とす「格闘ゲームのカジュアル版」として機能する。
クロスプラットフォームマルチプレイヤーに対応しており、Xbox版ユーザーとも一緒に遊べる点も実用的だ。Remote Play Togetherにも対応しているため、片方だけが購入していてもオンラインで分割画面的な体験を共有できる。この遊びやすさの間口の広さは、他タイトルと比べて実際に「人を誘いやすい」という現実的なメリットになっている。
## ¥2,800の価値——誰に向いているか
率直に言って、このゲームはソロプレイには向かない。一応シングルプレイヤーモードは存在するが、AIと戦うだけでは物理演算のカオスを笑い合う相手がおらず、ゲームの面白さの8割が蒸発する。¥2,800を払う価値があるかどうかは、ほぼ「一緒に遊ぶ人間が確保できるか」にかかっている。
オンラインマルチプレイには対応しているものの、国内での同時接続数は時間帯によって安定しないことがある。ランダムマッチで遊ぶよりも、フレンドと部屋を立てて遊ぶスタイルが快適だ。アプリ内購入が存在するが、これはスキン等のコスメティックアイテムに限られており、ゲームプレイに影響するものではない。
ゲームの深みという観点では、長期的なモチベーション維持は難しい。ステージや武器のバリエーションが一定数あるとはいえ、根本的なゲームプレイは「物理で殴る」に集約される。同じメンバーで毎週のように遊ぶというより、月に一度友人が集まったときに引っ張り出す「箱の中の一本」として機能する。そういう使い方をするなら、この価格は十分に元が取れる。
気心の知れた友人や家族とその場の笑いを共有したい人、コントローラーを渡せば誰でも画面を見て笑えるゲームを探している人には、素直におすすめできる。逆に、スキルを磨いて上達する感覚を求めているプレイヤーや、一人でじっくり楽しみたい人には合わないだろう。Party Animalsは技術の話ではなく、制御できないものを一緒に笑い飛ばす空間を売っているゲームだ。
プレイヤーの声
👍プレイ時間: 187時間
gang beasts but more alive and with more stuff to do
👍プレイ時間: 115時間
スキンがかわいい。そのうえ基本スキンはウィークリーやレベルでかなり手に入りやすい。 PVにあったような殴り合いのほかにマ〇リオカート、人数揃えられなかったためできてないが人狼ゲーム、カードゲーム、釣り等いろいろ入ってる。 意外と釣り具やレース用車など解放等要素もあり面白い。
👍プレイ時間: 121時間
大乱闘でのVCPTの入り浸り常連の連携や粘着がキモイ。他のチームが弱くなぜか1位になることがわかりきっているPTチームをリンチしないせいでほぼ出来レースで胸糞になりやすい。 まだ他モードは不快にはなりにくい。 少なくとも圧倒的にDBDなんかよりは面白い
出典: Steam ユーザーレビュー
スクリーンショット











