Coffee Talk Episode 2: Hibiscus & Butterfly
深夜営業の喫茶店で、客の話を聞きながら一杯を作る会話中心のアドベンチャーだ。Steamの公式説明は、舞台を人間やオーク、エルフが共に暮らす「別次元の現代シアトル」とし、プレイヤーを店のマスターとして案内する。コーヒーや紅茶、しょうが、ミントなどを組み合わせ、客に合う飲み物を探す。会話と飲み物づくりを行き来するのが、作品の中心にある。
一杯に託す会話
公式説明で描かれる店内には、雨を眺める窓、ローファイなチルホップ、ラテアートがある。客はエルフのフリーランスデザイナー、サキュバスの企業重役、オークのゲームデザイナーなど。彼らの悩みを聞き、飲み物を出しながら、この街やそれぞれの暮らしを知っていく。ゲーム説明が約束するのは、会話だけの読み物ではなく、注文に合う一杯を用意する接客と、レシピの組み合わせを試す時間だ。なお、素材取得時点(2026-10-07 00:47 UTC)のSteam評価は「Overwhelmingly Positive」、2,812件、好評率96.51%。大きな支持を得ている数字は見えるが、個々のレビューは続編らしさに期待する点で分かれている。
前作を知る人にとっては、なじみの客との再会が気持ちの軸になりそうだ。肯定的なSteamレビュアー(ID 229761626)は、前作から続投する人物たちの幸せを見届ける感覚を「もうみんながそれぞれの幸せを手に入れる度ににやにやしてしまいますwあったかすぎで優しくてプレイしてても幸せー(´ω`)」と表現している。物語の中心にあるのは、大事件を解決することより、客の話と関係の変化を見守ることだと受け取れる。レビューの書き手は前作を遊んだうえで実績を解除しており、続編の客たちに愛着を持てた経験として読める。
続きものとしての入口
この前提は、新しい客を迎える楽しさと、物語が前作から続くことの両方を意味する。Steamの否定的レビュアー(ID 235241316)は「2からの購入は絶対におすすめできません。」と書き、前作から続く人物やカップルの物語が中心で、印象に残るイベントが乏しいと評価している。これは一人のレビュアーの判断だが、初めて触れる人にとって設定や人物関係をつかみにくい可能性を考える材料になる。一方で、続きが見たいと感じていた人には、前作の世界や客の後日談そのものが選ぶ理由になる。
穏やかさの裏にある手間
飲み物づくりは見た目ほど常に簡単とは限らない。肯定票のついたレビュー(ID 219424368)も、温かな絵柄や落ち着いた音楽を好意的に受け止める一方で、前作より注文の意図が読み取りにくく、レシピを開きづらくなったと述べる。材料を組み合わせて注文を当てることは、店の会話を聞く空気と並行して進む課題でもある。うまく合わない飲み物を出すと客をがっかりさせてしまう、という同レビューの言葉からは、穏やかな物語のなかにも選択の緊張があると分かる。
否定的なSteamレビュー(ID 226684133)は、前作よりボリュームが増えた点は認めつつ、会話が途中から退屈に感じたと書く。別の否定的レビュー(ID 229648693)は、物語がリオナとルーカスに寄り、バリスタの存在感が前作より薄いと受け止めている。対して肯定的なレビュー(ID 224998740)は、登場人物の種族設定を生かした話や新キャラクターの扱いを評価し、つらい場面を経た後に温かさが残るという。物語の受け止め方は一様ではない。会話中心のテンポを楽しめるか、予想外の展開や新鮮な驚きを求めるかで、同じ静けさが魅力にも停滞にも映る。
『Coffee Talk Episode 2: Hibiscus & Butterfly』は、客の話を聞いて一杯を用意する行為を、異種族が暮らす街の人生模様につなげる作品だ。前作の客や世界をもう少し追いたい人、飲み物と会話が交互に進む夜の店を味わいたい人には、選ぶ理由がはっきりしている。反対に、前作を知らずに物語へ入ることや、会話に大きな意外性を期待する場合は、レビューの否定的な声も確かめたい。公式説明の優しい店の雰囲気と、プレイヤーが感じた続編の手応えを並べて、自分が欲しい「一杯」の種類を考える作品だ。






