Persona 5 Royal

ペルソナ5 ザ・ロイヤル

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ペルソナ5 ザ・ロイヤル
key visual / steam

批評

「奪え、その意志で」が問う、正義の手触り

『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』の入口は、鮮やかな画面や怪盗の格好よさだけではない。公式説明が示すのは、東京の高校へ転入した少年が、昼は普通の高校生、放課後は腐った大人の歪んだ欲望を盗む怪盗になる二重生活だ。人間関係を築くこと、ダンジョンを探索すること、ターン制で戦うこと、ペルソナを融合すること。その一つひとつを日々の選択として引き受けたとき、「世直し」は気持ちよい正義だけではなくなる。

昼と放課後を、別のゲームにしない

公式の紹介では、主人公は東京で生活しながら仲間を集め、シャドウと戦い、腐敗した人々の心へ入り込み、考えを変えさせようとする。昼間の学校生活と放課後の怪盗活動は、設定上の二つの顔であると同時に、本作がプレイヤーへ見せる世界の二つの読み方でもある。普通の生活のなかで誰と関わるかを見る目と、敵の欲望へ踏み込む目が、同じ主人公に重なる。

ここで大切なのは、日常を物語の休憩時間として扱わないことだ。関係構築、パーティーのカスタマイズ、戦略的なターン制戦闘、ペルソナ融合が、公式説明のなかで並列に紹介される。作品は、怪盗の派手な活躍だけでなく、日常と戦闘を同じRPGの流れとして受け止めることを求めている。オリジナル版で販売された40以上のDLCを最初から遊べる状態で収録するという説明も、単独の追加要素より、本作を一つのまとまりとして届ける姿勢の表れだろう。

スタイルが強いほど、型の疲れも見える

このまとまりを歓迎する声ははっきりしている。Steamの肯定レビューの投稿者(レビューID 221912500)は「このゲームをクリアした時、怪盗団の余韻が押し寄せる。色んな確度で面白いゲーム。ペルソナシリーズ初見プレイも問題なし!」と書いている。シリーズを知らない人でも、転入生として東京と怪盗団へ入っていけること、複数の角度から面白さを受け取れることが評価されている。

別の肯定レビューの投稿者(レビューID 234527780)は「ストーリー、ゲームシステム、音楽、全てが良い」と書く。物語だけ、戦闘だけ、音楽だけを押し出すのではなく、UIやキャラクターデザイン、BGMを含むスタイルが、日常と怪盗活動の切り替えを同じ作品の印象に束ねる。画面の洗練は飾りではなく、作品へ入り続けるための強い接着剤になっている。

「人を変える」ことは、無条件の正義か

ただし、怪盗団が他者の心へ入り、腐った欲望を改めさせるという公式の前提は、誰にとっても素直な勧善懲悪にはならない。人を変える行為を正義として扱うなら、変えられる側の意思や、怪盗団の判断が正しいという保証まで考えたくなるからだ。

Steamの否定レビューの投稿者(レビューID 226442384)は「怪盗団の改心は悪い洗脳とは違うんでぇ…という無意味なエクスキューズに本当に最後の最後まで付き合わされたのが苦痛だった。」と書いている。これは物語の受け取り方への強い異議であり、本作がその問いを完全に解決していると断定する材料ではない。むしろ、スタイリッシュな怪盗の姿に惹かれたあとで、正義を実行する方法そのものへ疑問を持てる点が、作品の危うさでもある。

日常パートの選び方について、否定的なSteamレビューの投稿者(レビューID 232465355)は「この会社特有のどの作品を遊んでも同じような戦闘システムと日常パートのカレンダーシステム」と書いている。公式説明が関係構築や戦闘を魅力として提示する一方で、レビューは、それらをカレンダーの限られた枠へ置くこと自体を既視感として受け取っている。

この型は、何をするかを毎回選ぶリズムが好きな人には、生活が物語を作る仕組みになる。逆に、その日の気分で寄り道したい人には、誰と過ごすかを選ぶことが予定表の処理に見える。さらに否定的な声には、弱点を突く戦闘やダンジョンの仕掛けが単調で、眠くなるという批判もある。ターン制の戦略性と、同じ型が続く疲れは、同じ設計から同時に生まれる。

したがって、同じ日常と戦闘の往復でも、計画を立てる人には選択の手応えとなり、自由なテンポを求める人には処理の重さとなる。華やかな表示がこの違いを消すのではなく、むしろ型の強さを目立たせる。

華やかさの奥に、自分の疑問を置けるか

『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』では、昼の予定と放課後の怪盗活動が、単なる二つのモードとして切り替わるのではない。誰と過ごすか、どの能力を育てるか、どの欲望へ踏み込むかが、同じカレンダーの上でつながっている。ターン制の弱点攻撃やペルソナ融合も、派手な画面から独立した仕組みではなく、その生活を前へ進める選択として働く。

その一方で、怪盗団が人の心を変える「世直し」は、明快な正義として閉じない。華やかなUI、音楽、仲間との余韻が強いほど、誰が誰を変えるのかという疑問が残る。『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』の二重性は、日常と戦闘の往復だけでなく、気持ちよい正義と、そこへ簡単には納得できない視線を同じ物語に置くところにある。

プレイヤーの声

【じっくり、しっかり】 このゲームをクリアした時、怪盗団の余韻が押し寄せる。色んな確度で面白いゲーム。ペルソナシリーズ初見プレイも問題なし!
▲ recommended·played 174h
2で挫折して以来食わず嫌いで避けていたペルソナシリーズでしたがこれは面白い!ペルソナの沼にハマりました。次は3、4とやって、6の販売を待ちたいと思います。
▲ recommended·played 225h
初ペルソナ作品でした。夢中で遊んでしまうほど最高の作品でした。心の怪盗団の成り行きを見届けられてうれしいです。大学2年の夏休みはP5Rに溶けました!!! 超神作!!!!!!
▲ recommended·played 100h

source: steam user reviews

スクリーンショット

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