
Wallpaper Engine
開発: Wallpaper Engine Team発売: Wallpaper Engine Team¥580
PlayNext レビュー
デスクトップというのは、多くの人にとって「作業の背景」でしかない。ウィンドウに隠れた壁紙は、ほとんどの時間は見えていない。それでも、ちらりと見えるその一瞬に、自分のデスクトップが動いているという事実は、思いのほか気分を変える。Wallpaper Engineとは、そういう体験を売っているツールだ。¥580という価格で、デスクトップの「空気」を丸ごと変えてしまう。
Wallpaper Engineの核心は、壁紙をアニメーション・動画・インタラクティブなコンテンツに置き換えることにある。静止画だった背景が、雨粒の落ちる夜景になる。桜の花びらが舞う和風庭園になる。サイバーパンクな都市が息づくように光を放ちながら動き続ける。あるいは、音楽に合わせてビジュアライザーが脈動する。これらすべてが、他のアプリを起動しながら裏で静かに動作する。CPUやGPUへの負荷も設定で細かく制御できるため、ゲームを起動すれば自動的に停止し、デスクトップに戻れば再び動き出す。
実際に使い始めると、最初の数時間はSteam Workshopのブラウジングに消える。現時点でワークショップには数百万件を超えるコンテンツが登録されており、「アニメ風」「ローポリ」「ピクセルアート」「実写映像」「インタラクティブ(マウス追従)」「音楽ビジュアライザー」など、あらゆるカテゴリが存在する。検索して、プレビューを見て、「これだ」と思ったものをワンクリックでサブスクライブするだけで即座に反映される。このブラウジング体験自体がひとつの娯楽として成立している。
インタラクティブ壁紙の存在は特筆に値する。マウスを動かすと水面に波紋が広がるもの、クリックすると花が咲くもの、カーソルの位置に反応してキャラクターが視線を向けてくるもの——これらは単なる動く壁紙ではなく、デスクトップという平面に奥行きを与える。実用性はゼロだが、朝PCを開いたときの「あ、今日もここにいる」という感覚は確かにある。
自作壁紙の作成機能も備わっている。静止画にパーティクルエフェクトを追加したり、既存の画像に簡単なアニメーションを組み込んだりすることがエディター上で可能だ。HTMLやJavaScriptを使ったWeb壁紙も作れるため、プログラムの心得がある人なら相当に凝ったものを作れる。ただし、本格的な壁紙制作にはある程度の学習コストがかかるため、最初はワークショップのコンテンツを楽しみながら、気が向いたら自作に挑戦するという流れが自然だ。
類似ツールとしてはLively Wallpaperが挙げられる。こちらはオープンソースで無料だが、ワークショップの規模では圧倒的にWallpaper Engineが上回る。また、単純に動画をループ再生するだけなら無料ツールでも代替できるが、インタラクティブ壁紙・音楽連動・マルチモニター対応・細かな電源・パフォーマンス設定まで含めた総合的な完成度は、Wallpaper Engineが現時点で最も洗練されている。RainmeterというデスクトップカスタマイズツールとWallpaper Engineを組み合わせて使うユーザーも多く、デスクトップ美化文化の中心的なツールとして定着している。
プレイ時間という概念が当てはまらないツールだが、「セットアップに費やす時間」で言えば、最初のワークショップ探索に2〜3時間、壁紙の微調整に1〜2時間、自作に手を出し始めると底なし沼になる。一度好みの壁紙を見つけてしまえば、あとは何年でも同じ壁紙を使い続けるという使い方も普通にある。エンドコンテンツは「自分だけのデスクトップ環境を完成させること」であり、その終わりは人によって全く異なる。
注意点として、ゲームタイトルではなくユーティリティソフトであることは最初に明記しておきたい。Steamのゲームライブラリに並ぶ見た目ではあるが、起動したところでゲームは始まらない。また、ワークショップの性質上、著作権的にグレーなコンテンツ(アニメ・ゲームのキャラクターを使ったもの)が大量に存在する点も知っておく必要がある。マルチモニター環境では各モニターに異なる壁紙を設定できるが、4Kモニターで高品質な動画壁紙を常時再生するとGPU使用率が無視できないケースもあり、スペックが低い環境では設定の調整が必要になる。
こういう人に強くすすめる——自分のデスクトップを自分の部屋のように整えたい人、アニメやゲームのビジュアルが好きで作業環境の雰囲気にこだわりがある人、PCを毎日使うなかで小さな楽しみを増やしたい人。¥580という価格は、カフェのコーヒー一杯以下で何年も使い続けられると考えれば、コストパフォーマンスの高い買い物だ。
逆に合わない人もいる——デスクトップをシンプルに保ちたい人、バックグラウンドで何かが常時動いていることに心理的抵抗がある人、PCの処理リソースを最後の一滴まで作業やゲームに注ぎたいミニマリストな人。そういった人にとっては、静止画の壁紙で十分だし、Wallpaper Engineを入れる理由がそもそもない。
デスクトップの壁紙は、誰かに見せるものではなく、自分だけが毎日目にするものだ。それがただの風景写真か、それとも自分の好きなものが息づく空間かで、毎朝PCを開く気分は少し変わる。その「少し」に¥580を払う価値があると思えるなら、このツールはその期待に確実に応える。
プレイヤーの声
👍プレイ時間: 5時間
すごすぎる!!自分で作るのは無理だったけどワークショップの高評価を適当にプレイリストにして流すだけでめちゃくちゃ満足。 時間があったら自分でも作りたいな 自作で動画を流すときはエフェクト付けれないのね・・・と思ったけどミリシタのMV流すだけでめちゃくちゃ画になるじゃん!ついでにBGMも流れてくれるし満足度高すぎる!! 追記 geminiがlive2dのモデルデータを取り込めると自信満々に答えてきて訂正しても聞かないんだけど、実際やってみても出来ないし無理って事で合ってるよね?映像にしてから取り込んだら良いけど
👍プレイ時間: 41時間
どんな画像でも、生きているかのように動かすことができるし、STEAMを入れたらまず、入れるべきアプリです‼
出典: Steam ユーザーレビュー
スクリーンショット











