DrainSim

DrainSim

開発: CodePeas発売: CodePeas¥2,000

PlayNext レビュー

街が水に沈んでいく。マンホールから溢れ出した水が道路を覆い、車道は川になり、住宅街の路地は膝まで浸かる。そんな光景を前に、プレイヤーに与えられるのは一本のスパナと、いくつかのポンプと、水の流れを読む直感だけだ。「DrainSim」は、都市の排水インフラを題材にしたシミュレーションゲームである。地味に聞こえるかもしれない。だがひとたびゲームを起動すると、水が正しいルートに流れ込む瞬間の快感に、気づけば何時間も画面を見つめていることになる。「街を復旧させる」というシンプルな使命が、思いのほか深く、静かに、プレイヤーを引き込んでいく。 ## こういう人におすすめ 都市系シミュレーションが好きだが、「Cities: Skylines」のような街全体を設計する壮大さより、もっと小さくて具体的な問題解決が好きな人に刺さる。特に配管、インフラ、流体力学といった地味なテーマに妙なときめきを感じる人間には、まさに作られたようなゲームだ。 また、パズルゲームの文脈で語るなら「Mini Metro」や「Opus Magnum」に近い感触がある。与えられた制約の中で最適解を探り、リソースを配分し、システムを整える喜び。そういった「秩序を生み出すこと」自体が報酬になるタイプのプレイヤーに向いている。反射神経もアクション性も必要なく、フルコントローラーサポートでソファでゆったり遊べるのも大きい。週末の午後、コーヒーを片手に静かに街の排水システムと格闘する——そんな時間の使い方が似合うゲームだ。 逆に、爽快なアクションや物語の没入感を求めるプレイヤーには向かない。本作の楽しさは「解決」そのものにあり、派手な演出や感情的なドラマはほとんどない。 ## 水の流れと格闘する手触り 実際のプレイは、浸水した区画を前にまず状況を観察するところから始まる。どこから水が溢れているのか。どの配管が詰まっているのか。ポンプの容量は足りているか。問題を特定し、ツールを選び、配置を決める——この一連の思考プロセスが本作のコアだ。 水はリアルタイムで動く。ポンプを置いた瞬間から流れが変わり、別の場所で新たな問題が発生することもある。完璧に見えた配置が、隣の区画の状況変化で崩れる。計画が予期せず崩れ、また組み直す。この繰り返しの中に、ハマりやすさの本質がある。 「Pipemania」や「Plumber」系のパズルゲームと比べると、DrainSimはより動的でサンドボックス的だ。一手一手が確定する静的なパズルではなく、変化し続けるシステムを相手にリアルタイムで対応していく感覚に近い。詰将棋というより、川の流れを手で制御するような、流動的な問題解決体験だ。 ## 繰り返しプレイを支える変化 早期アクセスタイトルであることを考慮しても、現時点でのシナリオバリエーションはそれなりに確保されている。浸水の原因はステージごとに異なり、豪雨による急激な水位上昇、老朽化した配管の破裂、複数箇所での同時発生など、毎回同じ手順では対処できない状況が生まれる。 ツールの種類も徐々に解放される仕組みになっており、序盤は限られた手段でやりくりするが、進むにつれて選択肢が広がる。この「制約から自由へ」の成長曲線が、プレイを続ける動機になる。Steam実績の存在も、効率を追求したい層には追加のやり込み要素として機能する。 ただし現状の早期アクセス段階では、コンテンツ量にまだ限りがある。ボリュームへの不満は正直なところ出てくるかもしれない。開発のCodePeasがどれだけのペースで更新を重ねていくかが、長期的な評価を左右する。 ## 再現される水の物理とインフラのリアリティ このゲームが地味ながら説得力を持つのは、水の挙動と都市インフラの描写に一定のリアリティがあるからだ。水は低いところへ流れ、配管の断面積で流量が変わり、ポンプの配置が排水速度を左右する。完全なシミュレーションではないが、「そういうものだよな」と納得させる物理の再現があり、直感的に問題の原因が推測できる。 視覚的にも、浸水した道路のテクスチャや水の広がり方に細かいこだわりが見える。街の復旧前後の対比がはっきりしており、排水が完了して乾いた道路が戻ってきたときの達成感は小気味よい。地味なテーマを扱いながら、「街が息を吹き返す」ビジュアルフィードバックをしっかり設計している点は評価できる。 サラウンドサウンドに対応した音響設計も、没入感を静かに底上げしている。水が流れる音、ポンプが稼働する低い振動、雨の音——これらが合わさって、ヘッドフォンで遊ぶとなかなか心地いい作業空間が生まれる。 ¥2,000という価格は早期アクセスタイトルとしてやや高めの印象もあるが、このジャンルに刺さる人間には十分に元が取れるはずだ。排水という誰も主役にしてこなかった仕事を、ゲームの核心に据えた発想の面白さ——それだけで、一度触れてみる価値はある。

プレイヤーの声

👍プレイ時間: 8時間

8.4時間で全ステージクリア。 1時間くらいは無駄に穴掘ったりして遊んでたかも 1時間はくらいは何でクリアーできないの??となっていかもしれません 結果どれもなぜクリアーできたのかなぜできていなかったのかわかりません。 とりあえず詰まったら自分を疑う前にゲームを疑ったほうが良いかもしれない... アイテム初期化、セーブ→ロードでちょっと待ったらクリアーできることがあります。 それ以外にも操作感などちょっとイラっとする箇所がありますが非常に好評であることは納得できます。更新が楽しみです。

👍プレイ時間: 7時間

なんだかんだ楽しく水抜きしてしまった ステージ数はまだ少ないけど一回目の失敗をやり直したりとか楽しめそうではある 教会はトラウマである

👍プレイ時間: 21時間

ゲームとしては面白いけど、面白いからこそ細かい粗がとてつもなく気になる。 山からの土砂での無限水源からの川以外でも ちょっとした段差から水が流れるエフェクトがついていたら、水がそこから永遠に流れ 続ける事がちょくちょくあってクリアがかなり長引く事がある。 特に山の近くのステージとかはエリア外の外から水が永遠に流れてくるなんて事もあった。 タイムアタックでクリア1分とかの人がいるがどうやればそんな水抜き出来るんだ

出典: Steam ユーザーレビュー

スクリーンショット

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