Larian StudiosのCRPG二大巨頭
Baldur's Gate 3(BG3)とDivinity: Original Sin 2(DOS2)は、ともにLarian Studiosが手がけた本格派CRPG(コンピュータRPG)の傑作だ。どちらも高い評価を誇り、世界中のRPGファンを虜にしてきた。この記事では両作品を複数の観点から公平に比較し、あなたに向いているのはどちらかを判断する手助けをする。
戦闘システムの違い
DOS2の戦闘: 自由度と戦略性
DOS2の戦闘はターン制だが、その特徴は環境との相互作用にある。炎が燃え広がり、水が電気を伝導し、油が滑りやすい地面を作る。このエレメンタルコンボシステムは一見複雑だが、習得すると爽快感が高い。高さの概念も重要で、崖の上からの攻撃は強力なボーナスを得る。源力(ソース)と呼ばれる特殊なリソース管理も戦闘に深みを加える。
BG3の戦闘: D&D 5eルールの再現
BG3はダンジョンズ&ドラゴンズ第5版のルールをベースにしている。サイコロの概念、アドバンテージ・ディスアドバンテージ、行動・ボーナス行動・反応の3つのリソース管理が特徴。呪文スロットのリソース管理はより厳格で、戦略的な温存と使いどころの判断が重要になる。D&D経験者はすぐに馴染めるが、未経験者には学習コストがかかる。
判定: 戦闘の自由度ならDOS2、D&D的な戦略ならBG3
物語とナラティブの深さ
DOS2の物語
DOS2は「源力(ソース)」をめぐる神々との争いを描く壮大なファンタジー。プレイヤーキャラクターは「源力者」として追われる身となり、真実を求めて旅する。コンパニオンキャラクターはそれぞれ深いバックストーリーを持ち、仲間の裏切りや選択の結果がストーリーに大きく影響する。やや難解な世界設定は慣れるまで時間がかかるが、読み込むほど深みが増す。
BG3の物語
BG3はD&Dの世界フォーゴトン・レルムを舞台に、マインドフレイヤーの寄生虫を脳に埋め込まれた主人公の物語。圧倒的なAAA品質の映画的演出と、各コンパニオンの複雑な内面描写が特徴。2023年のゲームとして映像・音声・演技すべてにおいて頭一つ抜けた体験を提供する。プレイヤーの選択が物語の方向性を大きく変える分岐が豊富で、周回プレイへの動機付けが強い。
判定: 物語の映画的体験ならBG3、骨太なファンタジーならDOS2
キャラクタービルドの奥深さ
DOS2は職業(クラス)を自由に組み合わせるマルチクラスシステムが特徴で、戦士が呪文を使うといった変則的なビルドが可能。スキルを「メモリ」スロットに割り当てる仕組みも独特で、ビルドの幅が広い。
BG3もマルチクラスに対応しており、D&D 5eの豊富なクラス・サブクラス・種族・背景の組み合わせが可能。呪文の組み合わせによる強力なシナジーを発見する喜びがあり、ビルド研究のコミュニティが非常に活発だ。
協力プレイの体験
両作品ともオンライン協力プレイに対応しているが、体験は異なる。DOS2はキャラクター固定のコープで、各プレイヤーが独自の源力管理をしながら協力する。戦闘中に仲間のキャラクターを奪い合う「ピックポケット」的な要素もあり、コミカルな混乱が起きやすい。
BG3のコープはより洗練されており、各プレイヤーが自分のキャラクターを操作しつつ、会話・探索・戦闘を一緒に楽しめる。仲間との恋愛要素や深い対話がコープでも機能するため、友人と共有する体験として高く評価されている。
価格とボリューム
DOS2は通常価格約1,245円(頻繁にセールあり)、BG3は約6,374円とプレミアム価格。DOS2はクリアまで約60〜80時間、BG3は1周で70〜120時間が目安。どちらもDLC・追加コンテンツ込みで考えると圧倒的なボリュームを誇る。
どちらを選ぶべきか
- 予算重視 / CRPG入門 → DOS2(安価で自由度高い)
- 映画的な物語体験を求める → BG3(演出・脚本の完成度が高い)
- D&D好き / TRPGプレイヤー → BG3(ルールを知っているほど楽しめる)
- ビルドの研究・実験が好き → どちらでも(両作品とも奥が深い)
- 友人とコープ重視 → BG3(協力プレイの設計が洗練されている)
どちらも現代最高水準のCRPGであることは間違いない。できれば両方プレイしてほしい傑作だ。
実績・称号の違い
BG3はSteam実績500以上を実装しており、隠し実績も多い。クリア時の選択によって解除される実績は2周目以降のモチベーションになる。DOS2も豊富な実績を持ち、異なるクラス・エンディングでのプレイを促す設計だ。
最後に
BG3とDOS2、どちらも現代RPGの最高傑作として並び称される作品だ。予算があればBG3から入り、CRPGの奥深さをDOS2でさらに探求するというルートもある。どちらを選んでも後悔のない選択だと断言できる。

