Baldur's Gate 3は、選択肢が多いRPGという説明だけでは足りない。Steam公式は、ダンジョンズ&ドラゴンズの世界を舞台に、友情と裏切り、犠牲と生存、究極の力への誘惑が交差する物語として本作を紹介している。選択によってストーリーの展開が変わり、関係を育てることも敵対することもできる。D&D 5eのルール、周囲のオブジェクトを使う行動、パーティーの分割まで含めて、プレイヤーが決めた方針そのものを進行にする作品だ。Steamの評価ラベルは圧倒的に好評だが、取得レビューには「システムは非常に複雑で説明も少ない」という声もある。自由度と分かりにくさを同じ設計として受け止められるかが入口になる。
選択は正解を選ぶテストではない
公式説明では、どの選択をしても物語は進み、世界にプレイヤーの痕跡を残すとされる。街や森、地下の領域を探索し、相手を説得するか、敵対するか、見つけた場所へどの順番で向かうかを決める。選択肢をすべて回収して最適解を探すというより、見落としや失敗も含めて一周の物語を形にするゲームだ。
取得レビューには、詰まった場面から一度離れている間に「裏側に回ればいけるのでは?」と別の作戦が浮かんだという投稿がある。これは、本作の自由が選択肢の数だけでなく、地形、能力、仲間、行動の順番を組み合わせる余地にあることを示している。攻略手順を先に固定したい人には複雑に映るが、失敗を次の実験の材料にできる人には、同じ場面にも複数の入口が残る。
D&D 5eのルールを、戦術として読む
Steam公式は、D&D 5eのルールセットに加え、チーム制のイニシアチブ、有利と不利、ロールの修正値を挙げている。戦闘には周囲のオブジェクトを使う行動や、戦略と洞察力が関わる。魔法やスキルを選ぶだけで勝てるのではなく、パーティー全体の順番と位置、使える資源を見て行動を組み立てる必要がある。
取得レビューでも、序盤は何をどうすればよいか分からないまま敵に倒されることがある一方、システムを理解してアイテム、魔法、スキルを組み合わせると一気に面白くなると評されている。専門用語や説明の少なさを学習の手間として受け入れられるかが、戦闘の印象を変える。アクションRPGの反射神経を求める人より、状況を読み、ターンごとに手を選びたい人に向く。
仲間が物語と戦闘を同時に変える
公式説明には、7人のオリジンキャラクターが、それぞれ独自の特性、物語、世界観を持つとある。オリジンキャラクターは主人公として選べるだけでなく、仲間として一緒に戦うこともできる。パーティーの人選は戦闘の能力だけでなく、会話、信頼、対立、結末にも関わるため、仲間を入れ替えること自体が物語の読み方になる。
マルチプレイでは、公式に4人までのオンラインプレイが案内されている。全員で戦闘に参加するだけでなく、メンバーを分けて別々のクエストや物語を追うこともできる。友人と一緒に選択を考える楽しさを挙げるレビューがある一方、別のレビューでは、仲間の取り逃しや選択の結果を含めて自分のルートを受け入れる遊び方が語られている。全員が同じ筋書きを見たいのか、予想外の展開を共有したいのかで、協力プレイの手触りは変わる。
自由度には、分かりにくさも含まれる
フォーゴトン・レルムは、影に呪われた森、アンダーダーク、バルダーズ・ゲートの街まで、異なる場所が連なる世界として公式に説明されている。高さを使った移動、潜入、降下、押しのけ、登る、ジャンプといった行動も用意されている。その分、一本道の地図や常に明確な目的地を示す設計ではない。
取得レビューには、クエストの案内や通知が分かりにくく、テキストを読まないと次に行く場所が分からなくなるという指摘がある。別の投稿者は「システムは非常に複雑で説明も少ない。何をどうしたらいいのかわからないまま敵に蹂躙されることも多々。」と書いている。別の投稿者は日本語訳の難しさや専門用語の多さに触れている。これらは各レビュアーの体験であり、すべての環境で同じ障害が起きるという意味ではない。ただ、情報を読むこと自体を遊びの一部にできるかは、購入前に考えておきたい。
一周の物語を、どこまで自分のものにするか
本作は、オリジンキャラクター、D&Dのルール、複数の難易度、いつでもセーブできる機能、字幕やテキストサイズの調整をSteam公式ストアに掲げている。設定を理解するまでの負荷はあるが、取得レビューには、背景を詳しく知らなくても進めるうちに物語を吸収できたという声もある。
反対に、戦闘の難しさ、UI、移動、アイテム整理、会話量が合わず途中で離れたというレビューもある。「圧倒的に好評」というラベルが、すべてのプレイヤーに同じ入口を保証するわけではない。長い冒険の途中で自分の判断をやり直したくなる人、失敗や見落としを含む展開を記録として残したい人には強く響く。短い手順で最適解へ進みたい人には、自由の多さが負担になりやすい。
購入前はSteam公式ストアで、対応OS、SSDを含む動作要件、オンライン協力の条件を確認したい。判断すべきなのは、どれほどの長さを遊べるかという数字だけではない。複雑なルールを読み、仲間の反応を受け止め、失敗した選択の先も自分の物語として進められるかである。












