NBA 2K26

NBA 2K26

開発: Visual Concepts発売: 2K¥2,365

PlayNext レビュー

バスケットボールというスポーツの「動き」を、ゲームの中に閉じ込めるとはどういうことか。『NBA 2K26』をコントローラーに手を置いてプレイすると、その問いへの一つの答えを体感できる。ProPLAY™テクノロジーによって実際のNBAの試合映像からモーションデータを抽出・再現したこの作品は、単なるバスケゲームの枠を超えて、コート上の「本物らしさ」を追い求め続けるシリーズの到達点の一つだ。ドリブルのリズム、シュートのリリースタイミング、ディフェンダーとの接触後のバランス崩れ——そうした細部の積み重ねが、試合を通じて不思議な没入感を生み出す。¥2,365という価格帯はエントリーとしてとっつきやすいが、その中には膨大なコンテンツが詰め込まれている。 ## 初見プレイヤーへのアドバイス バスケ経験者もゲーム初心者も、最初はチュートリアルを丁寧にこなすことを強くすすめる。特にシュートのタイミング計測システム「ShootMeter」は、慣れるまでに時間がかかる。ボタンを押してリリースするタイミングをグリーンゾーンに合わせるのだが、選手ごとにリリースの速さが異なるため、使うプレイヤーによって感覚を別途覚える必要がある。 マイキャリアモードでゲームに入る場合、序盤はオーバーオール(選手能力値)が低く、パスミスやドリブルミスが頻発する。これはゲームの欠陥ではなく仕様なので、焦らず育成を進めてほしい。NBA クイックマッチで既存のNBA選手を使って操作感を掴んでから、キャリアモードに移行するのが挫折しにくいルートだ。また、コントローラー推奨のゲームとされているが、部分的なサポートにとどまるため、一部の操作でキーボード・マウスとの併用が必要になる場面もある点は覚えておこう。 ## ソロとマルチの体験差 ソロで遊ぶなら、マイNBAとマイキャリアが二大柱になる。マイNBAはGMモードに近い感覚で、ドラフト・トレード・チーム編成を自分でコントロールしながらシーズンを進める。スタッツの細かさと自由度の高さが魅力で、バスケファンが「もしもの補強をしたら」という妄想を存分に実現できる。一方のマイキャリアは、完全な新人選手を作ってNBAのスターにまで育て上げるRPG的な縦軸を持つ。ドラマ仕立てのストーリーが用意されており、移籍交渉や練習の積み重ねを楽しめる。 マルチプレイに移ると雰囲気がガラリと変わる。オンラインPvPは特に競技性が高く、相手の癖を読んだ駆け引きが本格化する。反面、マイチームはガチャ要素が色濃く、課金圧力を感じるモードでもある。アプリ内購入(VC=仮想通貨)の存在は賛否あるところで、課金なしでも遊べるが、育成速度や選手獲得効率に差が出るのは否めない。フレンドとの分割画面プレイも対応しており、同じ部屋で盛り上がれる点はローカルマルチ需要にも応えている。 ## エンドゲームのループ やり込み層が向かう先はマイチームとマイキャリアの高難度コンテンツだ。マイチームでは限定カードを集めてデッキ(ロスター)を強化し、オンラインリーグやトーナメントで勝ち上がっていく。カード収集の面白さとオンラインの競技性が組み合わさっており、「もう少し良いカードがあれば」という欲求が次のプレイを引き寄せる設計になっている。 マイキャリアはオーバーオール99を目指す育成ゴールが一つの頂点だが、それ以降もコート上でのパフォーマンスを磨く楽しさが続く。The Wモードでは女子NBAリーグを題材にした独自のキャリアパスも体験できる。長期間プレイするほどコンテンツの豊かさを実感できる設計で、毎年シリーズを追っているファンが定着する理由がここにある。 ## こういう人におすすめ NBAが好きで、好きなチームや選手を動かしてみたいという人にはほぼ無条件でおすすめできる。選手の外見・プレイスタイルの再現度が高く、ステフィン・カリーのスリーやレブロン・ジェームズのドライブを実際に操作する体験は、ファン心理をくすぐる。 バスケのルールをある程度知っているゲーマーにも向いている。スポーツゲームの文脈でいえば、サッカーで『EA FC』シリーズを楽しんでいるようなプレイヤーが同じ感覚で入れる深さがある。逆に、バスケ経験・知識がまったくない状態で戦略的なマルチプレイに挑むと、ゲームシステムよりもルール理解の壁にぶつかる可能性があるため、まずはクイックマッチで慣れることを優先してほしい。 ## 似たゲームとの違い スポーツゲームの競合として真っ先に名が挙がるのが『EA FC』シリーズ(旧FIFA)だ。どちらも毎年アップデートを繰り返すシリーズ作品だが、EA FCがサッカーという競技の流動的な展開を大人数で再現するのに対し、NBA 2K26は5対5という少人数の中で個々の動きの質を突き詰める方向性にある。選手一人ひとりの「体重感」や「クセ」の再現に注力している点が大きな違いで、操作の奥深さという意味ではNBA 2K26に分がある。 バスケゲームの歴史的な比較対象としては、かつてのNBA Liveシリーズが挙げられるが、現在ではほぼNBA 2Kの一強状態が続いている。独占的な市場環境はゲームの改善サイクルに影響するという批判もあるが、ProPLAY™の導入に代表されるように技術的な進化は確かに続いている。バスケゲームを遊ぶなら現状これ一択という現実がある以上、その完成度は素直に評価に値する。VC課金圧力という根強い課題と向き合いながらも、コート上の体験の質はシリーズの中でも高水準に仕上がっている。

プレイヤーの声

👍プレイ時間: 5時間

グラフィックが想像以上にきれいで、まるでTV中継を見ているような臨場感を感じることができた。 でも、割と性能のいいPCでもぶんぶんいうのはすこしおもいかも。。

出典: Steam ユーザーレビュー

スクリーンショット

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