サイバーパンク2077

サイバーパンク2077

Cyberpunk 2077

開発: CD PROJEKT RED発売: CD PROJEKT RED¥3,072

Steam レビュー

非常に好評

PlayNext レビュー

ナイトシティに足を踏み入れた瞬間、このゲームが何かが違うと感じる。高層ビルが夜空を切り裂き、ネオンの看板が雨に濡れたアスファルトに反射する。そこを歩く人々はサイバネティクスで身体を改造し、企業の論理と暴力が法律を上回る世界で、それでも懸命に生きている。『サイバーパンク2077』は、そのディストピアの中で「自分とは何者か」を問いかける、極めて個人的なRPGだ。 プレイヤーはV(ヴィー)という傭兵を操作する。ある依頼が引き金となり、脳内に伝説の革命家ジョニー・シルヴァーハンドの人格データが焼き付けられてしまう。キアヌ・リーブスが演じるジョニーは単なる幻覚ではなく、プレイヤーに絶えず語りかけ、判断を批判し、ときに共感してくる。この「脳内の同居人」というギミックがゲームの核心で、選択の重みをひとつ上の次元に引き上げる。自分の命を救う方法を探す旅が、いつの間にかジョニーという人間を理解する旅に変わっていく。 戦闘は三つのスタイルを自由に組み合わせられる。ハッキングで敵のサイバネティクスを乗っ取り、カメラ越しに戦場を掌握するネットランナー。強化された肉体と近接武器で真正面から叩きつけるタンク。物陰を縫うようにナイフと消音銃で片付けるステルス。この三つが明確に異なる体験を提供しており、同じミッションをまったく違うアプローチでクリアできる。特にネットランナービルドで敵を支配するときの「俺がこの部屋の主だ」という感覚は、他のゲームではなかなか味わえない。 フィールドを走っているだけでも飽きない。ナイトシティはウォーターフロントの高級地区から、スラム化した郊外の荒野まで、地区ごとにまったく異なる顔を持つ。道端で起きているちょっとした騒動に首を突っ込むと思わぬ人間ドラマが始まり、気づけば一時間が溶けている。サブクエストの完成度が特に高く、メインストーリーと無関係な依頼でも「この人の人生はどこに向かうんだろう」と最後まで見届けたくなる。 ビジュアルとサウンドは現世代ゲームの中でも屈指の完成度だ。レイトレーシングをフルに活かした光の表現は、単に綺麗なだけでなく、ネオンと影のコントラストがサイバーパンクという世界観そのものを体感させてくれる。ラジオから流れる架空のバンドの楽曲、街角の人々が喋る断片的な会話、遠くで鳴るサイレン——こういった音の層の厚さが、ナイトシティが生きているという錯覚を強化する。日本語吹き替えのクオリティも高く、特にジョニー役の声優の演技は英語版と比べても引けを取らない。 同じオープンワールドRPGとしてGTA5やスカイリムと比較されることが多いが、方向性はかなり異なる。GTAはサンドボックスの自由度と悪ふざけが主軸で、スカイリムはスタミナゲージを削って戦いながら伝説を積み上げていく。サイバーパンク2077はそのどちらでもなく、映画的なストーリーテリングと没入感を最優先にしている。近いのはThe Witcher 3だが、あちらがファンタジーの叙事詩であるのに対し、こちらは生身の人間が泥臭く生き延びようとする話だ。プレイヤーが「英雄」ではなく、あくまで「ひとりの人間」として描かれている点がユニークで、それがナラティブの没入感を支えている。 クリアまでのメインストーリーは25〜35時間程度だが、サブクエストや依頼をきっちりやると軽く80〜100時間を超える。エンディングは複数あり、選択次第でまったく異なる結末を迎える。DLC「仮初めの自由」は実質もう一本のゲームと言ってよい規模で、本編とは独立した別の主人公の物語を描いており、単体でも評価が高い。周回プレイを前提に設計されているわけではないが、異なるビルドで2周目をやると同じシーンが別の角度から見えてくる発見がある。 注意点として、このゲームは道徳的にあいまいなシーンや暴力描写、薬物・性描写が多く含まれる。世界観上の必然ではあるが、そういったコンテンツが苦手な人は覚悟が必要だ。また、プレイヤーが主体的に動かすオープンワールドというよりは、用意されたドラマを体験させるゲームに近いため、「自由に何でもやりたい」という人には窮屈に感じる部分もあるかもしれない。ストーリーに引っ張られる構造が強く、ロールプレイの幅はウィッチャー3より若干狭い。 「映画のような物語をプレイしたい」「SF・ディストピア世界観が好き」「キャラクターの内面に踏み込むゲームが好き」という人には、これ以上の選択肢はなかなかない。逆に、ゆるいサンドボックスで好き放題やりたい人や、ゴリゴリのアクションゲームを求めている人には物足りなさを感じるかもしれない。3000円台という価格を考えれば、ちょっとでも気になっているなら手を出す価値は十分にある。ナイトシティはあなたを待っている。

プレイヤーの声

👍プレイ時間: 144時間

先にSwitch2版で140時間程度遊んでいたのですが、スペック不足のせいか動きが酷かったので、セール時にこちらで買い直しました。 結果としては最高です!ちゃんとヌルヌル動くし、街並みも段違いに綺麗!!しかもPC版は無規制なので、色々とモロ見え!!!なんでPC持ってたのにこちらを先に買って遊ばなかったのかと激しく後悔してるくらいです… ちなみに一応Switch2版のデータはPC側に共有できました。ただPC版で保存したデータはSwitch2の方では読み込めなかったので、そこは注意した方がいいですね。

出典: Steam ユーザーレビュー

スクリーンショット

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