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NieR:Automata™

非常に好評152,784
NieR:Automata™
key visual / steam

批評

15万2千件を超えるレビューの87.4%が好評、評価ラベルは「Very Positive」。2017年3月17日に出たスクウェア・エニックスのアクションRPGは、数字の上では素直な高評価作に見える。ただし日本語レビューを読み下すと、称賛と酷評は同じ一点で正面衝突している。40時間プレイしたレビュアーは「神展開のストーリーがあって、涙腺にくるところが数え切れないほど、頭に焼き付けてる。」と書き、24時間プレイしたレビュアーは「クソゲー。ストーリーなんかどうでもいいから、もっとアクション部分をしっかり作りこんでから販売して欲しい。」と書いて非推奨に投じている。片方が最大の価値だと言っているものを、もう片方は「どうでもいい」と切り捨てている。好みの差というより、この作品に何を期待して金を出したかの差だ。

周回は水増しではなく、物語の構造そのもの

Steam の説明はアンドロイド部隊「ヨルハ」の2Bとなって機械生命体と戦うオープンワールドのアクションRPGだと紹介しているが、高評価側が実際に語るのは戦闘の手触りより物語の組み立て方のほうだ。90時間プレイのレビュアーは「特にルート分岐で物語の見え方が変わっていく構成が面白くて、最後はプレイヤー自身にも覚悟を問われるような展開が印象に残りました。」と書く。49時間のレビュアーはもっと直截で、「周回を前提とするゲームは多々ありますが、このゲームただの周回ではありません。」と述べ、同じレビューの別の箇所では「やってみれば分かる、これはすごいゲームや。」とも書いている。100時間のレビュアーは「メインストーリーだけでなく、サブクエストも作り込まれていて引き込まれました。」と書いており、密度は本筋だけの話ではないらしい。

つまり本作の商品価値の中心は、一周目をクリアした後にある。ここを理解せずに買うと落差が大きい。9時間で離脱したレビュアーは「Requiring to play multiple playthroughs is especially tedious too.」と書いて非推奨にしており、44時間遊んだ別のレビュアーも「周回クリアする事で違うエンディングが見れるが時間の無駄。」と切っている。同じ仕掛けが、片方には作品の核として、もう片方には引き延ばしとして見えている。33時間のレビュアーは前提知識の面から「心の底から楽しむためにできることなら先に前作のニーアレプリカントをすることをお勧めしておきます。」とも助言しており、シリーズ文脈を拾えるかどうかも体験の重さを左右する要素になっている。

不満のほぼ全部がアクションとシューティングに向いている

ネガティブレビューの内訳を見ると、物語への攻撃は少数派で、集中しているのは戦闘部分の作りだ。34時間プレイのレビュアーは「アクション、シューティングパートのさらなる磨き込みがなされていれば、プレイ体験そのものが楽しくできただろうに、と残念な作品。」としながら、同じレビューの中で「ナラティブは素晴しい。」と認めている。否定票を投じてなお物語だけは評価する、という形がこの作品の非推奨レビューには多い。39時間のレビュアーは「弾幕STGが8割でアクション2割のバランス…」と分量への不満を挙げ、続けて「とにかくSTGが苦痛でストレス だけど世界観・物語・キャラクターは最高に良いです。」と書いている。

より具体的な指摘もある。7時間のレビュアーは「カメラワークが終わっていてアクションゲームとして成立していません」と述べ、4時間のレビュアーは近接戦闘が機能していないとして「多彩な武器があるけど無意味」と書く。1時間で投げたレビュアーはキーボードとマウスでプレイしたうえで「基本的にアクションは「ムズイ」「面白くない」につきます。」とし、「なぜ高評価がこんなにも多いのか本当に意味が不明。」と締めている。Steam のカテゴリ表記が「部分的コントローラサポート」であることを踏まえると、入力環境で体験が変わる余地は残っている。

この不満は、シューティング比率の高さと、近接アクションの奥行きが専業アクションゲームほどではないという二点にほぼ還元できる。逆に言えば、アクションの精度を主目的にしていない人には刺さりにくい不満でもある。17時間で一通りクリアしたレビュアーは「アクション性が高くスピード感があっておもしろいです。」と満足しているし、2時間のレビュアーは近年の有名アクションと比べて薄いと認めたうえで「しかし、アクションはオマケとしたら、風景に浸る雰囲気ゲーとして楽しめると思います。」と落としどころを見つけている。同じ戦闘を、比較対象を変えるだけで評価が反転させられる程度の位置にある、ということだ。

案内の不親切さは高評価側も隠していない

もう一つ、賛否をまたいで一致している欠点が導線の分かりにくさだ。90時間の絶賛レビュアーですら「少し目的地に着いても、対象の敵が見つからなかったり、進め方に戸惑うことがありました。」と書き、37時間のレビュアーは「唯一の欠点は、依頼でマップにアイコンが落ちているが、上下の改装が分からなくすごい迷った。」と、高さ方向が読めないマップ表示を名指ししている。2017年の設計であることを差し引いても、現代的な誘導に慣れた人には摩擦になる部分だと考えたほうがいい。ここは回避策のある不具合ではなく仕様なので、覚悟の問題として先に飲んでおくしかない。

2Bを動かしたい人と、物語に殴られたい人は別の買い物をしている

レビュー投稿者がこのゲームを遊んだ時間の中央値は約38時間。レビューを書いた人だけの数字であってクリアまでの所要時間ではないが、一周で切り上げた分量ではないことは分かる。同時接続は860人前後だがシングルプレイヤー専用なので、この数字は購入判断に影響しない。Windows のみ、必要容量は50GB。

向くのは、物語の構造やテーマに時間を投じられる人、そして一周目を「前半」と割り切れる人だ。戦闘は手段であって目的ではない、という構えなら、賛否のうち賛の側にほぼ確実に着地する。雰囲気と風景を眺める遊び方でも成立する、という2時間のレビュアーの証言もある。

向かないのは二種類。一つは近接アクションの完成度そのものを買いたい人で、この層の不満は好みの問題ではなく実際の設計に根拠がある(シューティング比率、カメラ、武器の実質的な差の薄さ)。専業アクションと比較する目で見るなら、期待は下げておくべきだ。もう一つは、一周で終わらせたい人。周回が苦痛だと感じる時点で、この作品が用意した価値の大半には手が届かず、9時間や44時間で見切った人と同じ結論になる。ここだけは事前に自分で答えを出せるので、買う前に決めておくといい。

プレイヤーの声

世界観やストーリー、戦闘どれも最後まで楽しめました。特にルート分岐で物語の見え方が変わっていく構成が面白くて、最後はプレイヤー自身にも覚悟を問われるような展開が印象に残りました。気になった点を挙げるとすれば、少し昔のゲームらしい不親切さを感じる場面があったことです。少し目的地に着いても、対象の敵が見つからなかったり、進め方に戸惑うことがありました。ですが、そうした不満を忘れさせてくれるほど世界観やストーリーの完成度が高く、最後までプレイして本当に良かったと思える作品でした。アクションが好きな人はもちろん、心に残るストーリーを求めている人にもおすすめしたい一本です。
▲ recommended·played 90h
有名作品なのでアクションがやりたくてセール時に購入。 一通りクリアした感想。 グラもそこそこ綺麗で、操作性も悪くなく、ストーリーも楽しかった。 アクション性が高くスピード感があっておもしろいです。 2週目がストーリーが変わるらしいですが、2週目はやっていません。 セール時なら全然買いです。
▲ recommended·played 17h
実績をゲーム内通貨で買えるの楽でいい! ストーリも面白く操作もしやすかった。 唯一の欠点は、依頼でマップにアイコンが落ちているが、上下の改装が分からなくすごい迷った。
▲ recommended·played 37h

source: steam user reviews

スクリーンショット

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