DJMAX RESPECT V

DJMAX RESPECT V

開発: NEOWIZ発売: NEOWIZ¥4,980

PlayNext レビュー

音楽ゲームの世界には、指先が音楽の一部になる瞬間がある。ビートに合わせてノーツを捌き、曲が盛り上がるにつれて自分の動きも加速していく。DJMAX RESPECT Vはその体験を極限まで洗練させた作品であり、韓国発のリズムゲームシリーズが20年近くかけて積み上げてきた集大成だ。単なる音ゲーとして片付けるには惜しいほどの密度と奥行きを持つこのタイトルは、コアなリズムゲーマーから入門者まで、幅広い層に刺さりうる。 ゲームプレイの基本構造はシンプルだ。縦スクロールしてくるノーツを、対応するキーのタイミングで押す。ただし、DJMAXが他のリズムゲームと一線を画すのは、「レーン数の選択肢」の豊富さにある。4B・5B・6B・8Bという4種類のモードが用意されており、レーン数が増えるほど同時押しやトリルの複雑度が跳ね上がる。音ゲー入門者なら4Bや5Bから始め、慣れてきたら6B、さらに8Bへと自然にステップアップできる設計になっている。この段階的な難易度設計は非常に親切で、「いきなり高難易度で挫折する」という音ゲーにありがちなつまずきを回避しやすい。 判定の精度はかなりシビアな部類に入る。PERFECT、GREAT、GOOD、BAD、MISSの5段階があり、最高スコアを狙うならPERFECT判定を連続させる必要がある。しかし、ゲーム全体のリズムに乗っているだけでも相当に気持ちよく、「うまくできなくても楽しい」という絶妙なラインを保っている。長押しノーツ(スライダー)や特殊なスクラッチノーツも混在し、慣れてくると指の動きがまるで演奏のように感じられる瞬間がある。これがDJMAXの真骨頂だ。 楽曲ラインナップは圧倒的で、シリーズ過去作からの継続収録曲に加え、DJMAXオリジナル楽曲を中心に170曲以上(追加DLC含めると大幅に増える)が収録されている。ジャンルはEDM、トランス、ドラムンベース、J-POP系、クラシカルなオーケストラアレンジまで幅広く、自分の好みに合った曲を探す楽しみがある。特筆すべきは楽曲ごとに制作された「ミュージックビデオ」の存在だ。プレイ中、背景で流れるMVはアニメーション、3DCG、実写と多彩で、音楽とビジュアルが一体となって体験を演出する。あくまで視界の端に映るものだが、高難易度になるほど「MVを見る余裕がなくなる」というのも、ゲームとしての正直な体験のひとつだ。 見た目のUIも洗練されている。ノーツのスキン変更、レーンの透明度調整、スクロール速度のカスタマイズなど、自分の見やすい環境を細かく設定できる。これはプロゲーマー的なアプローチを持つプレイヤーにとっては必須の機能であり、「環境を整えること自体がゲームの一部」というスタンスがうかがえる。 他のリズムゲームと比較すると、SOUND VOLTEX(SDVX)や beatmania IIDXといったアーケード系と比べると、DJMAXはよりメロディックな楽曲が多く、譜面のアプローチも「曲の旋律を指でなぞる」感覚に近い。太鼓の達人や maimai のような直感的な操作系統とは異なり、複数キーの同時押しやリズムパターンの読解力が求められる。osuとの比較でいえば、DJMAXはキーボードモード(mania)に近い感覚だが、ビジュアルとサウンドデザインのクオリティは段違いに高く、コンソール・PC向けプロダクトとしての完成度が際立っている。 やり込み要素は豊富だ。楽曲ごとにS、SS、SSSといったランク評価があり、全曲でのオールパーフェクトを目指すやり込みは実質的に終わりがない。フリースタイルモードで好きな曲をひたすら遊ぶことも、ミッション形式で特定の条件をクリアしていくことも可能。オンラインの対戦モード(ONLINE BATTLE)では、世界中のプレイヤーとリアルタイムに同じ曲を競える。同スコア帯でのマッチングがある程度機能しており、モチベーションを保ちやすい。Steam実績も多数あり、コレクター気質のプレイヤーは実績解除を目標にできる。 注意点として、DLCの多さは覚悟しておいたほうがいい。基本パッケージで遊べる楽曲数は十分だが、コラボパックや追加楽曲パックが多数販売されており、全部そろえようとするとかなりの費用になる。「まずは基本パッケージだけで遊んでみる」というスタンスが現実的だ。また、コントローラー対応は「部分的」とされており、アーケードコントローラーやDJMAX専用コントローラーを使えば最適だが、キーボードでも十分に遊べる。ただし、8Bモードになると指の配置が複雑になり、キーボードの物理的な配列との相性が問われてくる。 人を選ぶ要素も正直に書いておく。リズムゲームに初めて触れる人が最初から高い難易度を目指すと、壁の高さに戸惑う可能性がある。音楽に合わせて体を動かすタイプのゲームを好む人(ダンスダンスレボリューション系など)より、指先のコントロールと視覚情報の処理を磨いていく「技術系ゲーム」が好きな人のほうが長続きしやすい。また、楽曲が好みに合わないと続けるモチベーションを保ちにくい側面もある。事前に収録曲リストを確認しておくと安心だ。 こういう人に強くすすめたい。音楽が好きで、何かをコントロールする達成感を得たい人。過去にosuやSDVX、IIDXなどを遊んだことがあり、ビジュアルと楽曲の質が高いPC向けリズムゲームを探している人。韓国のEDM・ゲームミュージックカルチャーに興味がある人にも刺さるはずだ。反対に、ストーリーや探索要素を重視するプレイヤーや、リズムゲームの操作系を突き詰める意欲があまりない人には向かないかもしれない。 DJMAX RESPECT Vは、音楽ゲームというジャンルの可能性を改めて示す作品だ。指先が音楽を奏でる感覚、曲と一体になる瞬間——それを求めるなら、このゲームは確実にその体験を届けてくれる。

プレイヤーの声

👍プレイ時間: 5時間

素晴らしい音ゲーです。曲もいいです。マルチプレイも楽しい。 4,5,6,8鍵と多様です。地力も上がります。

👍プレイ時間: 178時間

DJMAX Onlineに夢中になっていたころを思い出しました。5B~8Bまでキータイプが幅広く、長く楽しめます!

出典: Steam ユーザーレビュー

スクリーンショット

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