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CrossCode
key visual / steam批評
MMORPGをテーマにしたゲームの中で、『CrossCode』ほど「ゲームの中のゲーム」という構造を真剣に作り込んだ作品はそうそうない。舞台は未来のVRMMORPG「CrossWorlds」——プレイヤーはその世界に降り立った主人公Leaとして冒険するが、Lea自身は言葉を失っており、記憶も断片的だ。このSFミステリーとしての縦軸と、アクションRPGとしての横軸が同時進行し、¥594という価格が信じられないほどの密度で物語が積み重なっていく。
## 戦いのリズムと球の軌道
戦闘の核心は「ボール」だ。Leaは武器としてエネルギーボールを投げ、敵に当てるか、壁に反射させて複数の敵を同時に巻き込む。このボールの物理演算が驚くほど気持ちよく、狙った角度でぴたりと反射が決まった瞬間の爽快感は独特のものがある。近接攻撃も備えており、遠近の切り替えとダッシュ・ガードを組み合わせた立ち回りが要求される。
単純なアクションゲームに見えて、敵ごとに明確な弱点パターンがあり、ボスは「どの角度からボールを当てれば複数の弱点を同時に狙えるか」を考えるパズル的側面を持つ。『Hollow Knight』の硬派な手触りや『Hyper Light Drifter』のスタイリッシュな動作感と比較されることがあるが、CrossCodeの戦闘はそれらよりも「頭を使う」要素が色濃い。反射神経一辺倒ではなく、空間把握と判断が問われる設計だ。
難易度は高め——というより、ちょうどいい緊張感がずっと続く感覚がある。ただし、オプションで細かく難易度調整ができるため、アクションが苦手なプレイヤーでもストーリーを楽しめる配慮がある。
## パズルが壁になる人へ——注意点
CrossCodeをユニークにしているもう一つの柱がダンジョンパズルだ。3Dの空間を2Dに落とし込んだような立体的な構造の中で、ボールを複数のスイッチに順番に当てたり、時限ギミックを連鎖させたりするパズルが延々と続く。
この完成度は本物で、「解けた瞬間」の達成感は格別だ。しかし裏を返せば、詰まり続けると相当なストレスになる。特に後半のダンジョンは難度が跳ね上がり、攻略情報なしでクリアするのはかなりの根気が必要になる。「パズルゲームは苦手だけどアクションRPGは好き」というプレイヤーにとっては、この点が最大の障壁になり得る。前述の難易度設定でパズルのヒント頻度も調整できるので、そこは遠慮なく使うことを勧める。
## ¥594で買える体験量
クリアまでのプレイ時間はメインストーリーだけで50〜70時間、サイドクエストやコレクション要素も含めると軽く100時間を超える。これが¥594。同価格帯の作品と比べると、コストパフォーマンスとしては異常値と言っていい。
グラフィックは16ビット風のドット絵だが、非常に丁寧に作られており、光の表現や水面の揺らぎなど細部にこだわりが見える。BGMも世界観に合ったものが多く、特に戦闘曲とダンジョン曲の緊迫感は長時間プレイしても耳に刺さらない絶妙なラインを保っている。
MMORPGの世界を舞台にしているため、「ギルド」「クエスト掲示板」「他プレイヤーのNPC」といったオンラインゲーム的な演出が随所に挟まれ、「ゲームの中にいる感覚」を丁寧に演出している。この構造を最大限に活かした脚本は、SFとしても読み応えがある。
## エンドコンテンツと積み重ねの快楽
メインストーリーを終えても、コンテンツは尽きない。拡張DLC「A New Home」が追加されており、本編後の物語とダンジョンが収録されている(別途購入)。本編だけでも十分な満足感があるが、キャラクターへの愛着が深まった後にDLCを遊ぶ流れは感情的な重みが増す。
また、スキルツリーとビルドの組み合わせが豊富で、属性ごとに異なるスタイルを試す楽しみがある。NG+に相当する要素はないが、収集要素とチャレンジコンテンツが周回欲を補完する。「クリアしたから終わり」ではなく、世界の隅々を探索し尽くしたくなる設計だ。
インディーRPGの中でも完成度という点で群を抜いた一本であり、時間と集中力を惜しまないプレイヤーには確実に「名作」と感じられる体験が待っている。ただし、パズルの壁とアクションの難度は覚悟した上で踏み込んでほしい。この二つを受け入れられるなら、¥594で後悔することはまずない。
プレイヤーの声
「見下ろし型のアクションゲーム 広大なマップを走り回って探索しているだけで楽しいです。 キャラも魅力的でマップ内での掛け合いも楽しかった! ドット絵のグラフィックも綺麗。 少し神殿内のパズルが多い気はしましたが、それ以外は総じて面白かったです。」
「「面白いがオススメはしない」の項目がなくて困った。 良い点は、作り込みがエグい。詳細は他のレビュー見てくれ。 悪い点は、作り込みがエグい。敵もダンジョンも、ギミックが多すぎる。 腰据えてじっくりゲームに取り組むタイプの、作業耐性のあるパズル要素好きな奴には超名作。 その逆の人間には苦行。俺は中間の人間、実績解除込みで遊んでたから後半辛い時間が長かった。」
「ストーリー、アクション、パズル、全部最高でした アクションRPGでおすすめ聞かれたら間違いなく薦める作品 難易度が高すぎるというレビューがありますが通常の難易度でプレイした上で、特にそう感じたことはないです 簡単というわけではないですが、倒せない敵がいるなら後回しにしてレベル上げたり装備整えたりすればちゃんと倒せます 難易度は調整できるので自分の実力に合うようにすれば楽しめるはずです ただパズルは結構難しい上に進行上必須なのでパズル嫌いな人にはおすすめしません」
source: steam user reviews
スクリーンショット











