
PUMP IT UP RISE
開発: ANDAMIRO発売: ANDAMIRO¥2,963
PlayNext レビュー
アーケードゲームセンターの片隅で、斜め45度に配置された5つの矢印パネルを踏みながら汗だくになっていた記憶がある人はいるだろうか。『PUMP IT UP』は1999年に韓国のANDAMIROが生み出したダンスリズムゲームで、DDRとは異なる独自のパネルレイアウトと音楽性によって、アジア圏のゲームセンターで熱狂的な支持を集めてきたシリーズだ。その公式PC版が『PUMP IT UP RISE』として25年以上の歴史を経てSteamに上陸した。ゲームセンターでしか遊べなかったあの体験を、自宅のキーボードやゲームパッドで再現できる——それがこの作品の核心にある命題であり、同時に最大の問いでもある。
## 譜面とモードのバリエーション
PUMP IT UPの譜面は、左下・右下・中央・左上・右上という5パネル構成が基本で、さらに両足分の10パネルを使うダブルモードも存在する。この「斜め配置」が生む独特のステップパターンは、DDRの4パネル縦横配置とは根本的に異なるリズムの解釈を要求する。例えばDDRでは直感的な上下左右の動きが中心になるが、PIUでは「右足で中央を踏みながら左足が右上に跳ぶ」といった身体のねじれを前提とした配置が頻出する。その非線形的なフットワークこそが、PIUを単なるDDRの亜種ではなく独立したゲームたらしめている要素だ。
PC版では難易度帯が幅広く用意されており、初心者向けの低難度譜面からアーケード上級者が舌を巻くような高難度譜面まで揃っている。入力デバイスとして物理的なダンスパッドがなくても、キーボードやゲームパッドによるキーモードで遊べる点は大きな間口の広さといえる。ただし、キーボードでの操作は「足でパネルを踏む」という身体感覚とは切り離されており、あくまで譜面を読む練習ツールとしての側面が強い。本来の醍醐味であるフィジカルなダンス体験を自宅で再現したいなら、別途ダンスパッドを用意する必要がある。
## ステップの手触り——指先か、足先か
PC画面を通してプレイしてみると、まず判定のシビアさと音楽との同期感が印象に残る。アーケード版で鍛えられてきたリズムゲームとしての基礎は健在で、音楽に乗って矢印を処理する快感はしっかりと再現されている。特にK-POPやラテン系の楽曲を中心としたBGMは、DDRのユーロビート路線とは明確に異なるカルチャー的背景を持っており、PIUならではの音楽体験として機能している。
一方で、キーボードやゲームパッドでの操作に慣れるまでには一定の時間がかかる。アーケードではパネルの物理的な位置と足の動きが直結しているが、PC版ではその対応関係を頭の中で再マッピングしなければならない。特に5ボタンを左手2つ・右手3つ(または逆)に割り振って操作するスタイルは、慣れると自然になるものの、最初の数時間は指が迷子になりやすい。この「慣れの壁」は避けられないが、乗り越えた先には確かな達成感が待っている。
早期アクセスのタイトルであるため、収録楽曲数やモードの充実度はフルリリース時点と比べて限定的だ。アーケードの膨大な楽曲ライブラリを期待すると肩透かしを食らう可能性がある点は、購入前に把握しておきたい。また、オンラインマルチプレイ要素の完成度も現時点では発展途上の印象で、今後のアップデートに期待をかける部分が大きい。
PIU経験者にとっては「あの体験を家で継続するためのツール」として明確な価値があり、¥2,963という価格帯は納得しやすい。一方でリズムゲーム初心者や、DDRからの乗り換えを考えているプレイヤーは、操作体系の違いに戸惑う時間を見込んでおいたほうがいい。25年分の歴史を背負ったシリーズが、どこまでPC環境に最適化されていくかは今後の開発次第——その過程を見届けたい人向けの、現時点では「有望な途中経過」だ。
プレイヤーの声
👍プレイ時間: 48時間
基礎はPIUだけあって凄く楽しいけど問題点もいくらかあるので是非改善してほしい ・LNに始点判定があるせいでMental Riderや1949などの演出面がナーフされている ・Hi-Bi HD20の例の箇所がPhoenixベースのショボいものになってしまっている ・Red Swan S18のギミックが撤去されてるせいで称号の意味が解らない ・音と譜面のズレが凄い、+130ぐらいでようやくゲームになる でもやっぱりベースの部分が楽しくいい曲といい譜面ばかりなのでオススメです
👍プレイ時間: 7時間
大好きなMemmeさんの曲が触れて大満足です。買ってよかったです。 譜面についてですが癖があり 軸やトリル多めで真ん中のアシストキーも相まって 単純な5k譜面というよりはDJMAXの頭を使う5k寄りだなという印象です。 (6kは出来ないので分かりません) 判定に関しては他レビュー通りかなり沈んではいますが現在は調整出来ないレベルではありませんでした。
👍プレイ時間: 4時間
PIUを知っている人割と遊んだことある人はおすすめ。 ワールドミュージックフォルダーが充実してないのはしょうがない部分ですが、 レビュー時現在Chinese RestaurantがあってBSPower Explosionがないのはなぜ・・・? [strike] いわゆるハンドパンプは規約違反らしいため気をつけてください。 [/strike] ⇒ストア説明に「手での操作に最適化しています。」「足踏み型の譜面を手操作向けに再構築。」とあり。 アーケードのミニ筐体の話だったっぽい。わかりにくいけどまあいいか…。
出典: Steam ユーザーレビュー
スクリーンショット











