appid 2,054,970
Dragon's Dogma 2
key visual / steam批評
「ポーンを連れて、知らない山を越えた」——Dragon's Dogma 2 をひと言で表すなら、この感覚に尽きる。世界中の見知らぬプレイヤーが育てたポーン(AI仲間)を借り、自分だけのパーティを組んで、地図に載っていない洞窟へ踏み込む。完全なシングルプレイなのに孤独を感じさせない、奇妙な共同体感覚。CAPCOM がこのシリーズで20年近く磨いてきた核心は、「1人で遊ぶのに、誰かと旅している」という矛盾した充実感だ。Dragon's Dogma 2 はその体験を、現行ハードのグラフィックと物理演算で全面的に作り直した作品である。
## 冒険の手触りが語るもの
戦闘は「掴む」ことから始まる。オオグリフィンの翼に飛びつき、空中でスタミナが切れ、落下しながら矢を放つ。こういう瞬間が、チュートリアルではなく普通の移動中に起きる。シームレスなフィールドには大型モンスターが自然に徘徊しており、プレイヤーが選んだ戦闘職(ヴォケーション)によって攻略アプローチが根本から変わる。魔法剣士なら魔法付与の一撃で狙う弱点を探し、弓師なら遠距離から部位を削って転倒を狙う。どの職を選んでも「自分が戦っている」感覚が損なわれない。
Elden Ring や Monster Hunter に慣れたプレイヤーなら、近い手応えを期待するかもしれない。ただし Dragon's Dogma 2 の戦闘は「反射神経のゲーム」ではない。モーションの読み合いより、地形・天候・ポーンの行動を組み合わせた即興の戦術判断が問われる。崖際に誘導して吹き飛ばす、夜間に弱くなる敵を昼まで引き付けて待つ。こうした「その場の思いつきが機能する」感覚は、同社の Monster Hunter シリーズよりもずっと偶発的で、Skyrim に近い自由度を持っている。
## 物語が引き込む瞬間
メインストーリーは王道のファンタジー——覚者(プレイヤー)が心臓を奪った竜を追う旅——だが、物語の核心は一本道の筋書きではなく「フィールドで起きる出来事の積み重ね」にある。街の依頼をこなしていたら、知らぬ間にその街が攻撃を受けて壊滅していた。頼みにしていたNPCが死んでいた。こうした「見逃し」が積み重なって、プレイヤー固有の体験史が形成される。
特筆すべきはポーンの成長記録だ。他プレイヤーに貸し出した自分のポーンが、遠い世界でドラゴンを倒した経験を持ち帰ってくる。「〇〇の洞窟にトラップがある」と先回りして教えてくれる。この仕組みが、シングルプレイに薄い人の気配を通わせる。前作(2012年)でも同じ設計だったが、今作では会話の自然さと情報の具体性が格段に向上しており、ポーンが「情報端末」ではなく「旅の仲間」として機能する場面が増えた。
## ¥8,990 という価格と体験のバランス
クリア時間は本筋だけなら30〜40時間、寄り道を込めれば軽く80時間を超える。サブクエストの多くが「お使い」ではなく、NPCの思惑が絡み合う小さな物語になっており、調査しながら進める楽しさがある。ゲームとしての密度を考えると価格は妥当——というより、むしろ抑え気味だと感じる。
ただし注意点がある。最適化の問題で、特定シーンや人口密集エリアでフレームレートが落ちる場合がある(2025年時点でのパッチ適用後も環境依存あり)。また「New Game+」ではなく「周回前提の取りこぼし設計」をしているため、最初のプレイで選択肢を誤ると重要なイベントが消滅することがある。快適さや完璧な効率を求めるプレイヤーには、この「世界が勝手に動いて取り返しのつかないことが起きる」設計が合わないかもしれない。
逆に言えば、「失敗込みの旅が好き」なプレイヤーには刺さる設計だ。攻略サイトを一切見ずにプレイし、後で「あのクエストそういう意味だったのか」と気づく体験が、この作品の真の報酬である。Witcher 3 のように重厚な一本筋のRPGを求めるなら拍子抜けするかもしれないが、Outward や初代Dragon's Dogma のように「不便な世界を自分の足で渡り歩く快感」に共鳴できるなら、間違いなくライブラリに残り続ける一本になる。
ポーンに名前をつけ、装備を整え、世界に送り出す。その子が誰かの旅を支えている——それだけで、このゲームに費やした時間が肯定される気がする。
プレイヤーの声
「ストーリー、曲、世界観、アクション、全てが素晴らしいです。一週目だけでなく、二週目でも新しい発見が多くあり飽きることがありません。最高です」
「PS5で発売当初全クリ済み、DLCが出るのでまたやりたくなり再度購入、アップデートで遊びやすくなり価格も今日から改定され安くなりました。 プレイしやすく味方のポーンを引き連れながらまるでマルチプレイをしているかのように冒険できるだけでも楽しく前作と比べて私はいつも魔法使いでしか冒険をしていないのですが魔法の射程、威力、エフェクトの迫力が強化されており戦闘がとても楽しいです。 ファストトラベルが昔と違い少し進めれば使い放題になるためストレスもありません。 他のゲームでは味わえない仲間との旅を楽しめるこのゲームが私は大好きです。 過去の評価は気にせず是非プレイしてほしい作品です。」
「ポーンに愛着が持てる方ならおすすめのゲームだと思います。 ポーンはときどき抜けた行動をする時もありますが、苦笑いしつつ、広い心で受け止め様々な場所を共に冒険するのはとても楽しいですよ。 先日、DLCの発表に伴い、刹那の永久石の実装などさらに遊びやすくなりました。 次のアップデートではスキルの使用変更やスキル枠の増加などもあるとのことです。 是非、興味のある方はプレイしてみてください。」
source: steam user reviews
スクリーンショット






関連する特集記事
おすすめおすすめランキング
ステルスゲームおすすめ8選 — 隠れて、欺いて、完璧に仕留める名作まとめ
PCで遊べるステルスゲームの名作を厳選紹介。暗殺・潜入・隠密行動の醍醐味を楽しめる作品から、ステルス要素を持つアクションRPGまでを網羅した完全ガイド。
ソウルライクゲームおすすめ7選 — 高難易度の壁を越えた先に待つ最高の達成感
エルデンリングやダークソウルに代表されるソウルライク。「難しすぎる」と敬遠する人も多いが、その壁を越えた先には他のゲームでは味わえない達成感が待っている。初心者向けの入り口からハードコアな挑戦作まで幅広く紹介。
2025年最新おすすめPCゲームランキング — 今年プレイすべき注目作10選
2025年にプレイすべきPCゲームのランキング。Hades II、Slay the Spire 2、Dragon's Dogma 2、Black Myth: Wukongなど話題作を厳選紹介。





