Sid Meier’s Civilization® VI

Sid Meier’s Civilization® VI

開発: Firaxis Games発売: 2K¥700

Steam レビュー

非常に好評

PlayNext レビュー

ターンを終えるたびに「もう1ターンだけ」と呟いてしまう——シヴィライゼーション VI はそういうゲームだ。気づけば深夜2時を過ぎており、画面には自分が300ターンかけて育てあげた文明の地図が広がっている。紀元前4000年に石器時代の集落として生まれた国家が、今や宇宙開発に乗り出そうとしている。その連続性の重さが、このゲームの中毒性の正体だ。 プレイヤーは20人の実在した指導者のうちひとりを選び、文明の黎明期から現代、さらには未来へと時代を進める。軍事征服、文化的覇権、科学的発展、外交——勝利への道は複数用意されており、同じマップでも異なる選択をすれば、まったく違う歴史が生まれる。この「歴史のif」を手元で繰り広げられることが、シヴィライゼーション シリーズが30年以上にわたって愛され続けてきた理由だろう。 ## 区画システムが変えたゲームプレイの手触り シヴィライゼーション VI で最も革新的な要素は「区画」システムだ。前作までは都市ひとつのマスにすべての施設が収まっていたが、今作では図書館や大学などの学術施設を「学術地区」として、工場や発電所を「産業地帯」として、それぞれ別のマスに配置しなければならない。 この変化は地味に聞こえるが、実際のプレイ感は劇的に変わる。川沿いに聖地を建てれば信仰力にボーナスが入り、山岳地帯に接した都市は学術地区を置くと科学力が跳ね上がる。都市を作る場所ひとつとっても、周囲の地形を読んで「ここは港湾都市として育てよう」「この山に囲まれた立地は科学都市向きだ」と判断する必要がある。広大なマップのどこに都市を置くかという戦略と、その都市の中でどう区画を配置するかという戦術が、常に同時進行する感覚だ。 ターンを進めながら自分の帝国の都市群を眺めると、それぞれが異なる個性を持つようになっていく。海岸沿いの貿易都市、内陸の農業都市、山岳に抱かれた学術都市——地形に根ざした有機的な文明の広がりが、マップを「自分の歴史」として感じさせてくれる。 ## 学習曲線とチュートリアル——最初の壁を正直に言う 率直に言えば、シヴィライゼーション VI の学習コストは低くない。チュートリアルは基本操作を一通り教えてくれるが、「なぜ文化が重要なのか」「政策カードをどう組み合わせるべきか」「外交ポイントをどこに使えば勝てるのか」といった深い部分は、プレイしながら自分で掴んでいくしかない。 最初のうちは他の文明に気づけば遅れをとっており、戦争を仕掛けられて呆気なく首都を落とされることもある。「何が悪かったのか」を理解するまでに2〜3回のプレイが必要になるかもしれない。 しかしこの学習の過程自体が、このゲームの楽しさでもある。「今回はこの指導者でこの戦略を試してみよう」と試行錯誤を繰り返すうちに、マップ読みの感覚が磨かれ、他文明の動向から意図を読めるようになってくる。完全に理解した状態で遊ぶゲームではなく、理解が深まるほど面白くなっていくゲームだ。価格は¥700と手が届きやすいため、「とりあえず触ってみる」のハードルは低い。 ## 似たゲームとの違い——Humankind や Old World と何が異なるか 4Xストラテジー(探検・拡張・開発・征服)というジャンルには、近年多くの競合作が登場している。Amplitude Studiosの『Humankind』は文明を時代ごとに切り替えられるユニークな設計で、文化的なアイデンティティの変化を楽しめる。Mohawk Gamesの『Old World』は古代〜中世に特化し、指導者の個人的なドラマや後継者問題を深く掘り下げた作品だ。 シヴィライゼーション VI がこれらと最も異なる点は「スケールの広さと自由度」だ。石器時代から宇宙時代まで、軍事・科学・文化・宗教・外交・観光とあらゆる側面で覇権を競える。勝利条件が6種類あり、どの方向にも伸ばしていける設計は、長時間プレイでも飽きにくい構造を生み出している。 一方でHumankindやOld Worldと比べると、指導者個人の物語やドラマ性は薄い。シヴィライゼーション VI の指導者はあくまで「能力セット」であり、彼らが何を考え何に苦悩しているかは描かれない。歴史の大きなうねりを操作したい人にはシヴィライゼーション VI、個人の物語に感情移入しながら遊びたい人にはOld Worldが向いているだろう。 また、同ジャンルの入門として比較されることの多い『Endless Legend』とは、世界観の親しみやすさで差がある。Endless Legendはファンタジー設定で独自ルールが多く、歴史知識が楽しみに直結しないが、シヴィライゼーション VI は北条時宗やガンジーといった実在の人物が登場するため、歴史好きなら直感的に感情移入しやすい。 ## このゲームが合わない人も正直に言う シヴィライゼーション VI は全員に向いているゲームではない。1プレイあたり平均10〜20時間かかることも珍しくなく、時間的なコミットメントは相当なものだ。リアルタイムで展開するアクションゲームのような即時の達成感はなく、ターンを積み重ねることで初めて実感できる「育てた充実感」が主な報酬になる。 AIの挙動に理不尽さを感じる場面もある。突然宣戦布告してくる指導者、外交的な合意をあっさり破ってくる文明など、「理由がわからない」と感じる局面はそれなりにある。完璧なAIを求めるならストレスになるかもしれない。 また、DLCの多さは注意が必要だ。基本パッケージは¥700と安価だが、すべてのコンテンツを揃えると費用はかさむ。まずは基本パッケージで十分な量のコンテンツが遊べるため、気に入ったら少しずつ拡張していくスタイルが賢明だ。 「今日は2時間だけ」と思って始め、振り返れば夜明けを迎えていた——そういう体験を求めているなら、間違いなく刺さるゲームだ。

プレイヤーの声

👍プレイ時間: 1,229時間

何度もやり直したくなるゲーム。 昔からDLC商法で本体はあとあと頻繁に90%超えのセールされるのがお約束となっているため、7000円は定価ではないとみなしてよいです。

👍プレイ時間: 1,620時間

いまだにプレイし続けている。 文明、指導者ごとの強さにかなり差がある。 特にバビロンは完全にぶっ壊れている。これに慣れると、他の文明でやるのがめんどくさくなりかねない。 中世までに飛行機飛ばせたりするのはさすがにやりすぎ。 蛮族がウザすぎるのはもう慣れるしかない。 ここが無理ならciv6は無理。

出典: Steam ユーザーレビュー

スクリーンショット

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