Starfield

Starfield

開発: Bethesda Game Studios発売: Bethesda Softworks¥6,050

PlayNext レビュー

宇宙に出た瞬間、息が止まった。遠くに浮かぶ惑星の輪郭、漆黒に散らばる星々、そして眼下に広がる都市の光。『Starfield』は「宇宙RPG」という言葉が持つロマンを、Bethesdaが25年かけて溜め込んだノウハウで結晶化させた作品だ。エルダースクロールズシリーズの「剣と魔法の世界を歩く」感覚、Falloutシリーズの「廃墟と人間の物語」——その両方を宇宙に移植し、1000以上の惑星と膨大な選択肢を持つ空間に投げ込まれる。ただし、この広大さは諸刃の剣でもある。 ## 探索の解像度と期待とのギャップ 1000以上の惑星を探索できる、というキャッチコピーを聞いたとき、多くのプレイヤーはNo Man's Skyのような有機的な惑星生成を想像したかもしれない。実際のところ、惑星の大部分は手続き型生成によるもので、岩だらけの荒野や植生のない平原が延々と続くこともある。『The Elder Scrolls V: Skyrim』の世界が密度の高いロケーションで満たされていたのとは対照的だ。 だが、メインストーリーや各勢力クエストに絡む惑星に降り立つと話が変わる。ニューアトランティスの整然とした区画と貧民街の対比、ネオンの霓虹と腐敗した企業権力、赤岩が続くアキラシティ——手作りされたロケーションには確かな密度があり、NPCの会話ひとつひとつに世界の厚みが宿っている。広大な荒野は「その中に輝く場所を見つけたとき」の報酬として機能しているとも言えるが、そこまでの耐性があるかどうかは人を選ぶ。 ## 選択の重みと分岐する物語 Bethesda作品の真骨頂は、クエストの途中で「どちらの側につくか」を迫られる瞬間にある。Starfieldもその例外ではない。コンステレーション(探索者集団)に属しながら、宇宙海賊のクリムゾンフリートに潜入捜査として参加するクエストラインは、裏切りと信義のどちらを選ぶかという問いを何度もプレイヤーに突きつける。 特筆すべきはニューゲームプラス(NG+)の設計だ。エンディングを迎えたあとに始まる周回プレイは、単なる難易度上昇ではない。物語の文脈が変わり、NPCとの関係が再構築され、前周回で積み上げた選択の意味が別の角度から照らされる。これは同じBethesda作品の中でも新しい試みであり、Fallout 4のマルチエンディングとも異なる「繰り返し遊ぶことそのものがテーマ」という構造的な野心が見える。一周目だけで満足してしまう可能性もあるが、この仕掛けに気づいたときのゲーム体験の厚みは格別だ。 ## キャラクターの存在感とコンパニオン コンパニオンの作り込みはシリーズ史上でも高水準にある。バレットの豪快さの裏に隠された孤独、サラ・モーガンが抱える喪失感——彼らは単なる戦闘サポートではなく、宇宙の各地でプレイヤーの選択に反応し、ときに反論し、ときに共鳴する。会話の選択肢によっては関係が悪化し、別れを告げられることもある。 Fallout 4のコンパニオンシステムと比べると、好感度の変化がより細かく、道徳的に曖昧な行動への反応も豊かだ。密輸に手を染めれば顔をしかめるNPCがいて、逆に賛同するNPCもいる。「正しいことをする」という単純な軸ではなく、それぞれのキャラクターが独自の倫理観を持っているため、誰を連れて旅をするかという選択が実質的に世界の見え方を変える。 ## エンドコンテンツとビルドの深度 戦闘そのものの手触りはFallout 4から大きく洗練されている。V.A.T.Sのような時間停止はなく、リアルタイムのシューティングに完全移行した。ゼログラビティ戦闘では空間そのものが武器になり、敵を浮かせて連続攻撃するといった立体的な戦略が生まれる。 キャラクタービルドの自由度も高い。スニークと説得を組み合わせた交渉特化型、宇宙船設計と資源採掘で財を成す経営者型、純粋な戦闘特化型——スキルツリーの組み合わせで同じゲームがまるで異なるプレイ体験になる。宇宙船のカスタマイズは特に深く、エンジン出力とシールドのバランスを調整しながら対艦戦闘に挑むパートは、軽いシップビルダーゲームとして単独で成立するほどの作り込みだ。 エンドコンテンツとしてはNG+での周回と、各勢力クエストのコンプリートが柱になる。ただしFallout 4にあったようなサバイバルモードの緊張感は薄く、序盤の資源管理が落ち着いてしまうと難易度の高い挑戦を求めるプレイヤーには物足りなさが残るかもしれない。 --- 広大すぎて迷子になる宇宙と、精緻に作られた都市と人間の物語——この振り幅を愛せるかどうかが、Starfieldを楽しめるかの分水嶺だ。SkyrimやFallout 4が好きで「あの感覚をもっと大きなスケールで」と感じていたなら、確実に刺さる。反対に、No Man's SkyやMass Effectのような緊密な宇宙探索や明快な物語を期待するなら、手触りの違いに戸惑うかもしれない。Bethesdaが作る「もうひとつの世界」を信じられる人に、この宇宙は確かな重力を持っている。

プレイヤーの声

👍プレイ時間: 81時間

2026年4月の大型アプデ以降にプレイ。 面白かった。 自分で宇宙船を作り、自分の船で惑星を渡り歩くことに楽しみを見出せる人にはおすすめ出来るゲームだと思う。 ゲーム内で言及されないが、オプションで所持重量関係など、いろいろ設定をいじれるので、一通り目を通しておくのをおすすめする。

👍プレイ時間: 76時間

前から気になってたんですがスチームデックしかなかったので躊躇してたんですがアプデ&価格改訂されてたので購入してみました。 4時間ほどほどプレイしてみましたが得に問題なくプレイできました。 起動した時点でソフト側が最適化してくれるのでオプションいじる必要もありませんでした。

出典: Steam ユーザーレビュー

スクリーンショット

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