Prey

Prey

開発: Arkane Studios発売: Bethesda Softworks¥660

PlayNext レビュー

宇宙ステーション「タロス1」の廊下を、コーヒーカップに化けていたエイリアンが突進してくる。その瞬間、あなたは悟る——このゲームは「探索」そのものが恐怖であり、快楽だと。Prey は Arkane Studios が2017年に送り出したイマーシブシム系アクションアドベンチャーで、舞台は2032年、月を周回する軌道ステーション。目覚めると施設はエイリアン「タイフォン」に制圧されており、主人公モーガン・ユーは自分が何者で、何のために実験体になったのかも曖昧なまま生き延びるしかない。単なるサバイバルではなく、「この施設で何が起きたのかを自力で読み解いていく」プロセスそのものが核心体験だ。 ## プレイ環境の目安 グラフィック設定を中程度にしていれば、GTX 1060 相当のミドルクラスGPUでも十分に動作する。最適化は良好で、高フレームレートを維持しやすい部類だ。コントローラにも正式対応しており、スティック操作でのエイム補正もきちんと効く。Steam クラウドでセーブデータが同期されるため、複数PCをまたいでプレイしても進行が途切れない。 注意しておきたいのは、本作が「いつでもセーブ可能」な設計であることの意味だ。頻繁にセーブを活用しながら試行錯誤するスタイルが前提として組み込まれており、「ここを突破できる方法を自力で探す」という逆算プロセスを楽しめる人に向いている。難易度も複数用意されており、ストーリー重視なら低難易度で進めることも現実的だ。 ## 自由度という名の手触り Prey のゲームプレイを一言で表すなら、「問題に正解がない」だ。施設の鍵のかかった部屋に入りたいとき、手段は複数ある。通気口を這ってショートカットする、外壁を宇宙空間経由で迂回する、GLOO キャノン(発泡材を射出する道具)で壁に足場を作って上から侵入する、あるいはハッキングスキルを上げて端末から解錠する。ゲームがひとつの道を示すことはほとんどなく、プレイヤーが手持ちのリソースと知識を組み合わせて突破口を見つける。 この手触りは Dishonored シリーズとよく似ているが、Prey の場合はより探索の密度が高い。タロス1は地続きのオープンマップ構造になっており、取得したスキルで以前は入れなかったエリアに戻れるようになるメトロイドヴァニア的な快楽がある。Bioshock と比較されることも多いが、Bioshock が「用意された体験を受け取る」映画的な体験だとすれば、Prey は「自分で体験を作り出す」実験台に近い。 ニューロモッドという改造システムでは人間スキルと、タイフォン由来のエイリアン能力の両方を習得できる。ただし、エイリアン能力を多く取るほど施設内のセキュリティが敵対的になる——という設計が、スキル選択に実際のリスクを与えている。「便利になるほど環境が厳しくなる」このトレードオフが、プレイスタイルを自然に個性化していく。 ## 爽快感の出どころ 爽快感は戦闘の派手さではなく、「自分がこの施設を理解してきた」という積み重ねから生まれる。序盤に謎だったエリアが終盤に有機的につながる瞬間、施設の設計意図がわかる瞬間、そして「あのとき死にかけた廊下を今は余裕で歩ける」という成長実感——これらが Prey 固有の爽快感だ。 武器の種類は多くないが、GLOO キャノンで敵を固めてからレンチで殴るという基本コンボに、エイリアン能力(念力で物体を投げる「キネティックブラスト」など)が加わることで戦闘のバリエーションが広がる。爽快さより、資源を温存しながら立ち回る頭脳戦の色合いが強い。弾薬は常に不足気味で、ゴミを素材に変換して武器を自作するリサイクルの発想が随所に活きる。 ## 選ぶ人・選ばない人 「何をすればいいか教えてほしい」タイプのプレイヤーには向かない。マップの読み込みに慣れが必要で、ミニマップだけ見ていても道に迷う。また、ゲームの前半は資源も乏しく、敵との相性も悪いため、じわじわとした緊張感が苦手な人には重く感じられるかもしれない。 一方、Deus Ex や SystemShock 系のイマーシブシムが好きで、「世界の中に生きている感覚」を求めるプレイヤーには間違いなく刺さる。¥660という価格帯は本作の評価に対して破格だ。40〜50時間かけてタロス1の隅まで読み解こうとするプレイスタイルなら、単位時間あたりのコスパは突出している。

プレイヤーの声

👍プレイ時間: 42時間

上手く伏線を張り巡らせたストーリー その伏線を読み取ることで考察すれば途中でも気づくことのできる丁度いいバランス このエンディングは一見の価値ありだと思います。 戦闘や探索面はバイオショックシリーズ等が楽しめた方なら問題なくプレイできると思います。

👍プレイ時間: 35時間

令和でも楽しめるFPS なんとArkane StudiosのゲームをクリアしたのはArx Fatalis以来らしい

👍プレイ時間: 66時間

ゲームの世界観は、すんごくイイ。 スタートから、オープニングBGMは鳥肌立つほど素晴らしく、感動しまくりだった。 ただ、ゲーム自体は、作業になり過ぎという感じ。 撃ちまくりのゲームというより、パズル要素が多い。 武器やティフォンの能力も、正直使えないのが多い。 エンディングは、意外や意外な結末。 陰鬱で、孤独な世界感だが、個性的なゲームを楽しみたい人はぜひ。

出典: Steam ユーザーレビュー

スクリーンショット

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