Cult of the Lamb

Cult of the Lamb

開発: Massive Monster発売: Devolver Digital¥1,285

Steam レビュー

非常に好評

PlayNext レビュー

小さな子羊が生贄として屠られる寸前、謎めいた存在から力を授かる——そんな不穏な始まりから、このゲームは一切手を緩めない。**Cult of the Lamb** は「カルトの教祖となって信者を率いる」という狂気的なコンセプトを、ローグライクのダンジョン探索とコロニービルダーという二つのまったく異なるゲームジャンルに落とし込んだ作品だ。しかもそれが、ちぐはぐにならず、驚くほど有機的に噛み合っている。¥1,285 という価格帯から想像するより、はるかに密度の高い体験がここにある。 ## 戦いのリズムと手触り ダンジョン探索パートは、俯瞰視点のアクションローグライクだ。ローリングで敵の攻撃をかわし、武器を振って進んでいく基本的な構造は、*Enter the Gungeon* や *Hades* と比べるとシンプルに映る。とはいえ、テンポが心地よく、一ステージのプレイ時間が短いため、「もう一回」と手が伸びやすい。 武器には斧・剣・ハンマーなど複数の種類があり、それぞれ攻撃速度と範囲が異なる。さらにルーン(呪文)を組み合わせることで戦闘に変化が生まれる。ただ、*Hades* のような武器固有の爽快感の深みには届かない。このゲームの戦闘はあくまで「拠点に帰るための手段」として設計されており、探索で得た素材・信者・カード報酬が本命だ。戦闘自体の難易度も高くなく、詰まるような場面は少ない。アクションゲームとしての刺激より、探索のサイクルを気持ちよく回すことに重点が置かれている。 ## 戦略の奥深さ——教団経営という名の沼 帰還するたびに信者たちが待っている拠点では、施設建設・農業・儀式・説教といったコロニー管理が待ち受ける。信者は老い、病気になり、信仰心が下がっていく。放置すれば反乱が起きる。 ここで問われるのは、いかに「悪」を「善」に見せるかという、不穏な統治の技術だ。死んだ信者を食料に加工する、異端者を生贄に捧げる、禁断の教義で信仰心を瞬時に補充する——そういった選択肢が常に用意されている。*RimWorld* が「生存」の過酷さを突きつけるのとは対照的に、こちらは「支配」の甘さと歪みを提示してくる。プレイヤーは気づけば、信者の福祉より効率を優先する冷酷な教祖になっている。その自覚が生まれる瞬間がこのゲームの白眉だ。 建設・研究ツリーは段階的に解放されるため、序盤から終盤にかけて拠点が少しずつ豊かになっていく過程を楽しめる。ただ後半になると管理タスクが増えて煩雑になる側面もある。自動化の手段が限られているため、信者全員の腹を満たし、信仰を維持し、施設を修理しながら探索に出る、というループが単調に感じられる人もいるかもしれない。 ## リプレイ性——周回の引力 ローグライク要素はランダム生成のマップ・武器・呪文・タロットカードで構成される。一周クリアしたあとも、封印された四人のボスを倒してエンディングを迎えるまで複数回のダンジョン攻略が必要な設計になっており、自然に周回する流れができている。 また、アップデートにより協力プレイ(ローカル・Remote Play Together)が追加されたことで、二人で拠点を共同運営する遊び方も可能になった。信者の管理を分担しながら探索に出るスタイルは、一人では感じにくい賑やかさをもたらす。 ただし、ローグライクとしての「ビルド構築の奥深さ」を期待するなら物足りなさを覚えるかもしれない。武器とルーンの組み合わせはあるが、*Slay the Spire* のようなシナジーの積み重ねほど複雑ではない。このゲームは「拠点の成長」と「世界観の探求」に周回の引力があり、純粋なアクションビルドの更新性ではない。 ## 余韻と考察——かわいさの裏にあるもの グラフィックは柔らかく愛らしいタッチで描かれており、信者たちの動きはどこかユーモラスだ。しかし描かれていることは、搾取・支配・宗教的強制という、笑えない構造そのものだ。このギャップが、プレイ後に静かな問いを残す。「自分はなぜ迷わず異端者を処刑したのか」「教義を選ぶとき、何を基準にしたのか」——ゲームは答えを押し付けず、ただ行動の記録を残す。 類似作として *Don't Starve* の孤独感や *Hades* の神話的世界観が想起されるが、このゲームが特異なのは「プレイヤーが加害者の視点に立たされる」構図の巧みさにある。探索の果てに待つ最終ボスも含め、物語は予想外の方向へ向かう。エンディングまで見届けたとき、冒頭の「生贄の子羊」というイメージが別の意味を帯びて戻ってくる。 万人向けではない。グロテスクな演出や宗教的モチーフへの抵抗感がある人には向かない。また、深いアクションやガチガチのストラテジーを求めると、どちらも「惜しい」と感じる可能性がある。しかし、独創的な世界観と、かわいさと不穏さの同居するゲーム体験を求めるなら、これ以上ない一本だ。

プレイヤーの声

👍プレイ時間: 31時間

可愛い絵柄に結構なグロさがうまい具合にマッチしたダークでファンシーな狂ったゲーム。 終始ROGAllyでプレイ。信者が増えても少し処理落ちするくらいで問題なくプレイできた。 大作ゲームの合間にいいかも?

👍プレイ時間: 14時間

キャラがかわいいです。信者に名前をつけれるのですが寿命でしぬので悲しみも倍増です。 アクションは苦手なんですが難易度も選べるので苦もなくクリアできました 私自身が宗教に興味なさすぎてストーリーはよくわかりませんでした

👍プレイ時間: 58時間

キャラクターがかわいい! 意外とシビアな教団運営……しかしそこがいい 難易度選択できるのもいいね!私はノーマルですが更に難しいモードがあると思うと……わくわくする! まだまだ序盤だけど教団大きくしたいぞ~ がんばるぞ~!

出典: Steam ユーザーレビュー

スクリーンショット

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