DEATH STRANDING

DEATH STRANDING

開発: KOJIMA PRODUCTIONS発売: 505 Games

Steam レビュー

非常に好評

PlayNext レビュー

「荷物を運ぶだけ」という一言で片付けられがちなゲームがある。しかしDEATH STRANDINGをそう説明する人間は、このゲームの本質をまだ理解していない。このゲームの核心は「繋がること」だ。分断された世界を、自分の足で歩き、橋を架け、ロープを張り、一歩ずつ再接続していく体験。それは退屈に見えて、実際にプレイし始めると不思議なほど止まらない。 ゲームプレイの基本は配達だ。拠点から目的地まで荷物を運ぶ。それだけである。しかし、その「それだけ」の中に驚くほど深い設計が詰まっている。まず地形。DEATH STRANDINGの地形は容赦がない。砂利道、急峻な山岳地帯、川、雪原。荷物の重量と積み方によって主人公サムの重心が変化し、油断するとバランスを崩して転倒する。Rボタン、Lボタンで左右の腕を動かしてバランスを保つ操作は最初こそぎこちないが、慣れてくると身体に染み込んでくる。重い荷物を背負って岩場を慎重に降りる瞬間の緊張感は、アクションゲームの戦闘とはまるで異なる種類の達成感を生む。 装備の管理も重要だ。ラダー(梯子)やロープを使えば崖を越えられるが、数に限りがある。バイクやトラックといった乗り物は機動力を高めるが、悪路ではむしろ邪魔になる。「この山、歩いて越えるか、迂回するか、それとも梯子を使うか」という選択を常に迫られる設計が、プレイヤーを否応なく考えさせる。 このゲームが秀逸なのは、オンライン要素の組み込み方だ。他のプレイヤーが設置した梯子やロープ、整備した道路が自分のゲーム世界にも出現する。自分が橋を架ければ、どこかの見知らぬプレイヤーがその橋を使う。直接的な交流はない。姿も見えない。ただ、誰かが作ったインフラの恩恵を受け、自分もインフラを残していく。その静かな相互扶助の感覚がゲームのテーマと完全に一致しており、オンライン機能がゲームプレイと物語を同時に強化している。Dark Soulsシリーズのメッセージ機能に近い発想だが、DEATH STRANDINGではそれが世界全体の再建という大きなテーマに繋がっている点が決定的に異なる。 ビジュアルは圧巻の一言だ。アイスランドの広大な自然をモデルにしたと思われる風景は、ゲームエンジンの性能をフルに活かし、雨の一粒、霧の立ち込める谷、夕暮れ時の雪山を息をのむほど美しく描く。特にBTと呼ばれる幽霊的存在が徘徊するエリアの暗澹とした空気感は、他のゲームでは味わえない独特の恐怖と美を同時に体感させる。そこに重なるサウンドトラックが絶品で、Low Roarをはじめとしたアーティストの楽曲が長距離配達の孤独な旅路に染み込んでくる。山を越えた瞬間に流れ出す音楽のタイミングは計算されており、何度も「ああ、ここだ」という感動を覚えた。 物語については詳細を語らないが、小島秀夫らしい映画的な演出と複雑な世界観が展開される。「デス・ストランディング」と呼ばれる現象によって死者と生者の境界が崩壊し、人々は地下シェルターに閉じこもっている世界。主人公サム・ブリッジズ(ノーマン・リーダス)が各地の孤立したコロニーをネットワークで繋いでいくという骨格は単純だが、その過程で明かされる各キャラクターの背景と世界の謎が層を成して積み重なっていく。ムービーは長い。非常に長い。Metal Gear Solidシリーズを経験したプレイヤーなら驚かないが、ゲームプレイ中心を好む層には確実に引っかかるポイントだ。 プレイ時間はメインストーリーをこなすだけで40〜50時間、寄り道や配達の評価を上げる作業を含めると80〜100時間は軽く超える。ストーリークリア後も各地の評価を「五つ星」まで上げる配達コンテンツが残っており、インフラ整備の達成感を求めるプレイヤーには十分なエンドコンテンツがある。 注意点を正直に述べると、序盤30〜40分はゲームが圧倒的に説明過多で、プレイヤーを操作させずに物語を流し続ける時間が長い。ここで離脱するプレイヤーがいるのは理解できる。また、戦闘は正直なところ後半になるまでやや単調で、アクションゲームとしての爽快感を期待すると肩透かしを食らう。BGTと呼ばれる敵との戦闘には独自の緊張感があるが、MULEと呼ばれる人間の敵との戦いはゲームデザインの中で最も弱い部分の一つだ。 「孤独な旅路の中で世界を繋いでいく体験」「ゲームプレイ自体がテーマとリンクしている作品」「長大なムービーを含む映画的な体験」を求める人には、これ以上ない選択肢だ。Horizon Zero DawnやThe Witcher 3のようなオープンワールドアクションとは別物で、むしろICOやShadow of the Colossusが好きな層、旅路そのものに意味を見出せる層に深く刺さる。逆に、常にアクションや戦闘で高揚感を得たい人、長いムービーに辛抱が利かない人、目的地に一直線に向かいたい人には合わない。 「配達ゲーム」という揶揄は的外れではないが、不十分だ。これは小島秀夫が「繋がり」というテーマをゲームメカニクスのレベルまで落とし込んだ、前例のない作品だ。世界が分断される中で一歩一歩前に進むその体験は、発売から数年が経った今でも鮮烈に記憶に残り続けている。

プレイヤーの声

👍プレイ時間: 187時間

シングルプレイヤーゲームですが間接的に他プレイヤーと繋がれて、お互いを肯定できるのがいいなっておもいます。 ゲーム中、基本的に環境音だけですが要所要所で使われるミュージシャンの音楽も良いものが多く、 普段聴いたりするようにもなりました。 アクション、クラフト、RPGなどいろいろな要素がうまく組み合わされていて自分は飽きません。 登場人物もそれぞれ個性や背景があっていい。 人や道を繋いだりするのが楽しいし景色も美しい。 武器、装備、ガジェット、乗り物も見た目も機能性にも独創性があって ストーリーの中で登場するたびに眺めてしまいます。 名作。

👍プレイ時間: 64時間

不意にふと、また遊びたくなる。 結局のところ、荷物をただ運ぶだけで、人によっては退屈なものかもしれないが、 北欧を感じさせる自然(舞台はアメリカだけれど)に囲まれて、ただ一人黙々と運搬していると楽しくなってくる。

👍プレイ時間: 10時間

まだまだ途中だが、 非常に良いゲーム。 面倒な作業が楽しく感じる。 ある意味配達員の苦労を感じられるゲームかも? 個人的にはGameBoyAdvanceのソフト、 ボクらの太陽の棺桶運びを少し思い出す。

出典: Steam ユーザーレビュー

スクリーンショット

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