
DEATH STRANDING DIRECTOR'S CUT
開発: KOJIMA PRODUCTIONS発売: 505 Games¥1,743
Steam レビュー
非常に好評
PlayNext レビュー
「ゲームとは何か」という問いに、小島秀夫はひとつの荷物を持たせることで答えた。DEATH STRANDING DIRECTOR'S CUTは、敵を倒すゲームでも、謎を解くゲームでも、本質的にはない。荒廃したアメリカ大陸を歩き、物を届け、見知らぬ誰かとインフラを共有するゲームだ。プレイを始めてすぐ気づくのは、この作品が「移動そのもの」を主役に据えているという事実だ。石ころひとつで足がもつれ、重い荷物が崩れ、雨が時間を侵食する——そういった細部の積み重ねが、気づけばプレイヤーを静かに没入させていく。
## アクションの核心——「運ぶ」という動詞の設計
本作の戦闘は存在するが、主役ではない。主役は「ロジスティクス」だ。出発前に荷物の重量バランスを考え、ルートの地形を確認し、消耗品をどれだけ持つか判断する。そうして歩き始めると、岩場で体勢を崩しながら荷物を守り、川を渡る際には水流の強さを読む。ここにあるのはアクションゲームの「反射神経への要求」ではなく、計画と判断の積み重ねが成否を決める手触りだ。
DIRECTOR'S CUTで追加された「競走エリア」や「建設ミッション」は、オリジナル版よりも短期的な達成感を補強している。カタパルトで荷物を飛ばす仕組みも新要素で、インフラ整備の試行錯誤が加速した。ただし核心は変わっていない——長い距離を歩いた末に配達を完了させる、あの静かな充実感だ。『Outer Wilds』が「発見の感動」で旅を動機づけるとすれば、本作は「誰かの役に立った」という感覚で旅を完結させる。この違いは小さいようで、プレイ体験の質を大きく変える。
オンライン要素も独特だ。他プレイヤーが建てた橋やハシゴ、ロープが自分のフィールドに出現し、使えばいいねを送れる。顔も名前も出てこない。それでも、誰かが岩場に設置した足場を見つけたとき、言葉にならない感謝が湧く。これは既存のマルチプレイゲームとも、ソロゲームとも違う体験で、「非同期の繋がり」を設計として組み込んだ稀有な例だ。
## こういう人は合わないかも
正直に言えば、このゲームは万人向けではない。序盤の数時間はカットシーンと説明が多く、ゲームとしての主導権を握れるまでに時間がかかる。「早く動きたい」「敵を倒したい」という欲求が強いプレイヤーには、最初の関門を越える前に離脱する可能性が高い。
『エルデンリング』や『ゴッド・オブ・ウォー』のような戦闘の爽快感を求めている場合、本作は根本的に別の設計思想で作られているため、フラストレーションが勝つだろう。BT(時間の雨に侵食された死者の霊)との遭遇はあるが、基本的に「戦う」より「回避する」ほうが合理的な場面が多い。戦闘を楽しみたいプレイヤーには、その設計は物足りなく映る。
また、「物語の意味が理解できない」という声も多い。ダイハードマン、ブリッジベイビー、ヒッグスといったキャラクターが絡むシナリオは、プレイヤーが積極的に読み解こうとしなければ表層をなぞるだけで終わる。SF的な世界観と哲学的なセリフを楽しむ気持ちがないと、クリアまで辿り着けないかもしれない。
価格面では、¥1,743という現在の値段はこのボリュームを考えると明らかに割安だが、「合うかどうか」を確認してから購入するのが賢明だ。序盤2〜3時間で判断できるので、Steam のリファンド期間内での試プレイを勧める。
---
DEATH STRANDING DIRECTOR'S CUTは、プレイ中に言葉にしにくい感情を引き起こす数少ないゲームのひとつだ。荒れた大地を何十分もかけて歩き、配達先のキャラクターの「ありがとう」を受け取る——その瞬間に感じるのは達成感というより、静かな安堵に近い何かだ。ゲームに「刺激」を求めるなら合わない。だが「体験」を求めるなら、これは他のどのゲームとも違う場所に連れて行ってくれる。
プレイヤーの声
👍プレイ時間: 104時間
ほとんど予備知識無しでプレイスタート。そろそろ終盤かなって思ってたら、まだ中盤だったと判明。しかもそこからどんどん面白くなってくる。序盤は修行のような苦行が続くけど、それからどんどんアイテムが解放されていくのが楽しい。BTとかミュールとの戦闘も序盤はこんなの無理だって思ったてけど、進めていくと対応できるようになります。 グラフィックも凄く綺麗です クリアしました 正直ラストの展開は冗長すぎてついていけない。我慢しきれずスキップ連発 ゲームとしては素晴らしいけど、ゲームに映画は求めてない
👍プレイ時間: 106時間
世界観や音楽がとても素敵でした。 追加コンテンツのレースゲームの操作性が向上すれば、So,Good
👍プレイ時間: 101時間
そこに自身がいることを感じさせてくれるゲーム。 ここに生きていることに味を見いだせるのであれば、ハマれるのだと思う。 そう考えるとある種修行みたいな事言い始めたなって思ったので合う合わないが大きそう 一通りストーリーを消化しようにもそこそこの時間を使う点も覚悟すべし。 ディレクターズカット版は序盤に出てくるサブ依頼をちゃんとクリアしたほうが良いらしいですよ。 後から知って損した気分になった。
出典: Steam ユーザーレビュー
スクリーンショット











