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Elin

Elin
key visual / steam

批評

「次に何をプレイすればいい?」という問いに、このゲームは静かにこう返す。「何でもできるが、それを決めるのはあなただ」と。『Elin』は、日本のフリーゲーム『Elona』を源流に持つローグライクRPGの後継作だ。ただし、単純な「続編」という言葉では収まらない。冒険、生活、クラフト、拠点建設、そして世界そのものに刻む足跡——これら全てが一つのゲームに詰め込まれている。イルヴァの大地に降り立った瞬間から、あなたは何者でもなく、何者にでもなれる。その自由の重さと豊かさが、このゲームの本質だ。 ## 一手の選択が未来を決める 『Elin』の戦闘は、古典的なターン制ローグライクの文法に従う。一歩動けば時間が進み、敵も動く。回復アイテムを使うか、距離を取るか、あるいは強引に殴り込むか——一つ一つの行動に重みがある。HPが尽きれば死亡し、場合によってはアイテムを失うリスクも伴う。『Caves of Qud』や往年の『NetHack』に近い感覚だが、それよりもはるかに間口が広く、序盤からキャラクターの個性が立ちやすい。 キャラクター作成の自由度は異常なほど高い。種族・職業の組み合わせに加え、神への信仰、特技、さらにはランダムに付与される特性まで含めると、同じ冒険者はまず生まれない。序盤に「農業」スキルを選んで畑仕事から始めることも、「魔法」に全振りして脆弱な体で世界を渡り歩くことも等しく許される。その一手一手が積み重なって、他の誰とも異なる物語になっていく。 ## 拠点が育つほど世界が広がる 冒険を続けるうちに、拠点建設という新たな深みが開けてくる。荒野に小屋を建て、NPC を雇い、畑を耕し、街を作り上げていく。この「ホーム建設」要素が単なるミニゲームに留まらず、ゲーム全体の根幹に関わってくるのが『Elin』の特徴だ。育てた拠点は冒険の補給基地になるだけでなく、やがてその土地の歴史そのものになる。 『Stardew Valley』的な農村シミュレーションと、ローグライクRPGが地続きに繋がっている設計は、本作ならではの体験だ。「今日は戦いたい気分ではないから農業でもしよう」という選択肢が常に存在し、それもまた確かなゲームの進行になる。Steam ワークショップによる MOD 対応も充実しており、コミュニティが作り上げたコンテンツが膨大に存在するため、長期プレイにも耐えうる。 ## 共有される世界での立ち回り 『Elin』はシングルプレイが主軸だが、マルチプレイ対応も実装されている。他のプレイヤーの世界に訪問したり、共同でホームを建設したりといった協力型の遊びが可能だ。競い合うというよりも、互いの拠点を見せ合ったり、資源を融通したりする「共存」に近いマルチプレイ体験は、Elona 時代からのファンには馴染み深い「世界の住人」という感覚をより豊かにしてくれる。 ただし、競技性のある対戦を期待すると肩透かしを喰らう。PvP に特化した設計ではなく、あくまでも協力・共存・交流が主眼だ。フレンドとセッションを組んで冒険に出かける際も、ルーム作成や参加方法は現時点(早期アクセス)ではやや荒削りな部分も残っており、今後のアップデートに期待するところがある。 ## 同じ目的地へ向かう旅の楽しさ 友人と一緒にプレイするとき、Elin の世界は独特の化学反応を起こす。一人が戦闘を担当し、もう一人が後方で拠点の整備をする——という自然な役割分担が生まれやすい。それはゲームがそう指示するわけではなく、各自の興味と強みが勝手に噛み合った結果だ。 『Dwarf Fortress』のような深みと複雑さを持ちながら、それよりもずっと取り掛かりやすいこのゲームは、「一緒に遊ぶ相手に説明しながらプレイする」体験に向いている。仕様の謎を二人で解き明かしたり、思わぬ死亡で爆笑したりと、攻略情報が整備しきれていない早期アクセスの荒野感が、むしろ仲間との冒険の味わいを深める。 一点、注意しておきたいのは、本作が「自由すぎて迷子になる」タイプのゲームだという点だ。目標を自分で設定できない人、チュートリアルで手を引いてもらうことを好む人には、序盤の情報量の多さが負担になることがある。しかし、その霧の中を歩き続けた先に見えてくるイルヴァの景色は、それまでの苦労を報いるだけの豊かさを持っている。¥2,980という価格で、この密度の体験を早期アクセス段階から楽しめる事実は、素直に驚くべきことだ。

プレイヤーの声

まだ、五時間程度ですが... ゴミ箱にダンクしないだけでチュートリアルから先に進めていません。 Elonaの時もそうでした。 ⌈でもそんなことはどうでもいい、この開いて懐かしいBGMが聞けるゲームは俺の物だから。⌋ そう思える、開いただけで満足する。そんなゲームです。
▲ recommended·played 6h
elin内で温泉を作りたくて買いました。ホロメ信仰でスタート。 温泉自体は完成したけど、必要な石材の数が多くてまだ舗装できてない道路もあります。 種族はサキュバス、ピアニストで開始したら序盤の討伐依頼で死にました。 やっぱり序盤でサキュバスに戦闘は無理だった。 それでも諦めず、サキュバスの能力値を鍛えまくって「イノス」も討伐しました。 器用と学習だけは全然上がらない。能力値1000越えになるまでまだ時間がかかりそう。
▲ recommended·played 1,584h
自由度が高く、世界観が魅力的。ゲームとしてはなんでもありの無法ぶりで昭和後期・平成初期の悪いインターネットを知るものならニヤリとしてしまうようなネタもあったりするが、ストーリーは風の谷のナウシカやマイケル・ムアコックのエターナルチャンピオンシリーズを思わせ、欲に塗れた世界の中で懸命に人間性のある生き方をしようとする者たちの落魄や哀惜に満ちている。前作elonaは物語としては未完ともいえる幕引きだったので、今回は作者にストーリーを語り尽くしてもらいたいし、そのためにも多くの人々がこのゲームをあそんでもらいたいと、いちファンとしては切に願っている。
▲ recommended·played 1,489h

source: steam user reviews

スクリーンショット

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