Factorio

Factorio

開発: Wube Software LTD.発売: Wube Software LTD.¥4,000

Steam レビュー

圧倒的に好評

PlayNext レビュー

「もう少しだけ」と思ってから気づいたら夜が明けていた、という経験をしたゲーマーは少なくないだろう。Factorioはまさにそのような作品だ。採掘して、作って、自動化して、また拡張する。このループが恐ろしいほどの中毒性を持っており、一度工場を動かし始めると、頭の中が常に「次はどこを効率化できるか」という思考で満たされるようになる。Steamレビュー史上最高水準の「圧倒的に好評」を何年も維持し続けているのは、伊達ではない。 ゲームはシンプルな場面から始まる。見知らぬ惑星に不時着したプレイヤーは、まず手作業で鉄鉱石を掘り、石炭を集め、炉で精錬する。序盤はほとんどクリックゲームだ。しかし徐々に、採掘機を設置して自動で鉱石を掘らせ、ベルトコンベアで炉へ送り込み、ロボットアームが素材を投入する仕組みを作れることに気づく。この「手作業をひとつ自動化する」瞬間の快感が、Factorioの本質をすべて語っている。以降は自動化の連鎖が止まらない。鉄板から歯車を、歯車と銅線から回路基板を、回路基板をさらに組み合わせて高度な電子回路を——気がつけば数百の機械が連動する巨大工場を設計し、ボトルネックを見つけてはベルトの配置を組み直している自分がいる。 操作感は非常にとっつきやすい。見下ろし型の2Dマップ上で建物を配置し、ベルトコンベアをひいて素材の流れを設計するだけだ。マウスとキーボードで直感的に操作でき、部分的ながらコントローラーにも対応している。ただし「とっつきやすい」と「簡単」は別物だ。序盤の20〜30時間はチュートリアルを兼ねたクリア条件のあるシナリオが用意されており、ここで基本を学べる。しかし、研究ツリーが開放されるにつれて設計の選択肢は指数関数的に増え、電力網の管理、列車ネットワークの構築、石油精製プラントの設計といった高度なパズルが次々に押し寄せてくる。「わかった」と感じた瞬間に、さらに奥深い問題が姿を現す構造になっているのだ。 ビジュアルは派手さとは無縁だが、機能美に溢れている。工場全体を俯瞰したとき、何千もの機械とベルトが連動して動く様子は、まるで生きた有機体のようで見惚れてしまう。サウンドも同様に地味ながら巧妙で、採掘機の規則的な金属音、ベルトの低いうなり、製造ラインが完璧に稼働しているときの統一されたリズムが、プレイヤーを工場の一部として没入させる。BGMは控えめながら場面に合わせてテンションを変え、長時間のプレイ中でも耳障りにならない。 世界観については多くは語られない。主人公が惑星に墜落した理由、帰還のための宇宙船を建造するというざっくりした目標——それだけだ。しかし不思議なことに、この薄いナラティブが工場への没入を邪魔しない。設計と最適化の問題を解き続けることそのものが、このゲームのストーリーだと言えるかもしれない。なお、工場の拡大に伴い、汚染に反応した在来生物「バイター」が工場を攻撃してくる。防衛ラインを構築し砲台を配置する作業も重要な要素で、純粋な建設だけでなく軍事的な判断も求められる。 同種のジャンルと比べたとき、Factorioの独自性は「純粋さ」にある。Minecraftと比較されることがあるが、Minecraftがサバイバルや探索・建築を中心に据えているのに対し、Factorioは工場の自動化と最適化に完全特化している。Dyson Sphere Programは宇宙規模の壮大さとビジュアルで魅せるが、Factorioはより地に足のついた数学的・論理的な快感に振っている。Satisfactoryは3D一人称視点で没入感を重視するが、Factorioの2D俯瞰は全体を把握しながら緻密な設計ができるという独自のメリットをもたらしている。 プレイ時間はシナリオクリアだけなら50〜100時間ほど見込まれるが、それで終わりという人はまずいない。フリープレイモードで「メガベース」と呼ばれる超大規模工場を構築するやり込みが存在し、数百〜数千時間を投じるプレイヤーが続出している。Modのエコシステムも非常に充実しており、新しいレシピ、惑星、ゲームシステムを追加する大型Modが数多く公開されている。公式拡張「Space Age」も2024年にリリースされ、宇宙進出という新たな章が加わっている。 気をつけるべき点もある。このゲームには明確な「ゴール」があるが、それに向かう道筋を自分で決める必要がある。指示に従うだけの受動的なプレイが好きな人、あるいは美しい景色の中をただ歩き回るような体験を求める人には向いていない。また、工場の規模が大きくなるにつれて設計の複雑度は急激に跳ね上がり、一部のプレイヤーはその壁に圧倒されて挫折することもある。チュートリアルは充実しているが、「自分で考えて設計する」ことへの拒絶反応があると厳しいだろう。 論理的なパズルや最適化に喜びを感じる人、「もっと効率よくできるはずだ」という強迫観念を持つエンジニア気質の人、あるいはアリの巣や時計の内部機構を眺めるのが好きな人には、これ以上ないほどハマる作品だ。逆に、明確なストーリーや感情的な体験を求めるプレイヤー、細かい管理作業が苦手な人には向かないかもしれない。¥4,000という価格は、このジャンルへの愛着があるなら投資として間違いなく元が取れる。「時間泥棒」という称号を最も正当に名乗れるゲームのひとつだ。

プレイヤーの声

👍プレイ時間: 239時間

一人でじっくりできるのと設定を変えて好き放題工場建築できるのでかなり楽しいが敵が攻められる時にどうして焦って操作ミスがあるので一時停止のボタンがあるとテンパる自分でも落ち着いて対処できそう

👍プレイ時間: 481時間

パズルや防衛といった自動化以外の要素が適度なバランスで、かつゲームに自然に組み込まれていて、マンネリ化しにくい自動化ゲームになっている

👍プレイ時間: 437時間

工場ゲーの頂点といっても過言ではない セールは絶対にないそうですが、プレイ時間から考えたらほぼ無料みたいなものです 本編とDLCだけでも無限に遊べますが、このゲームの本質はMODにあります このゲームはMODを本格的にサポートしています。実質無料拡張パックと言えるほどのクオリティと内容を揃えているものが多数あり、中にはクリアまで数百時間かかるものもあります。正気か? 自分はまだそこまで遊びつくしていませんがそれでも400時間プレイしているらしいです。1時間当たり10円以下の趣味と考えるとかなりお安いのではないでしょうか 寝不足と椅子に座り続ける健康リスクだけはお気を付けください

出典: Steam ユーザーレビュー

スクリーンショット

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