appid 648,800

Raft

Raft
key visual / steam

批評

広大な海に、小さなイカダ一枚で投げ出される。所持品はフックが一本だけ。漂流するゴミを引き寄せ、板を積み重ね、食べ物を探し、サメを追い払いながら、少しずつ「家」を作っていく。Raftの核心体験はシンプルだが、その根底にあるのは「無から有を生み出す」という人間の本能的な衝動だ。序盤の数時間で感じる達成感——2×2の粗末なイカダに屋根と調理台が増え、農場ができ、水精製機が動き始める瞬間の充実感——は、同ジャンルの多くのタイトルと比べても群を抜いている。

物語の引力

Raftには、一見するとストーリーらしいものがないように思える。だが、海上に点在する島々、朽ちた施設、残されたノートやオーディオログを辿っていくと、水没した世界の輪郭が少しずつ見えてくる。なぜ世界は海に沈んだのか。他の生存者たちはどこへ消えたのか。

この語り方は押しつけがましくない。「気になれば読む、気にしなければ建築に没頭する」という自由が担保されている。ValheimやSatisfactoryのように「次の目標」が明示されるゲームとは異なり、Raftの目的地はプレイヤー自身が発見していく形式だ。一方で、完全にサンドボックス任せではなく、大型アップデートで追加されたラジオタワーや研究施設がロードマップとして機能し、迷子になりにくい設計になっている。探索と生存の両方に動機を与えるこの構造は、長時間プレイを支えるバランス感覚として秀逸だ。

演出と雰囲気の魅力

Raftの時間経過は、ゲームとして体験する以上の密度を持っている。夜明け前の薄暗い海面をフックで漂流物を拾いながら、じわじわと空が白んでいく。嵐のときは波が高くなり、視界が悪くなる。こうした環境の変化は単なる見た目の演出ではなく、プレイヤーの緊張感と行動パターンに直結している。

特に印象深いのがサメの存在感だ。BGMが変わり、水中に影が見えた瞬間の緊張感は、ホラーゲームのそれに近い。最初は恐怖の象徴だったサメが、プレイが進むにつれて「まあ、またか」と感じられるようになる変化も、成長の証として機能している。『Subnautica』のような深海恐怖を期待すると拍子抜けするが、Raftのサメはプレイヤーを適度に緊張させながらも、ゲームのテンポを壊さない絶妙な脅威レベルに調整されている。

ビジュアルとサウンドの仕上がり

グラフィックは高精細ではないが、カートゥーン調のビジュアルが海のスケール感を損なわずに表現できている。水の表現は特に丁寧で、浅い礁では青緑色の光が差し込み、深海付近では暗く不透明になる。この視覚的なグラデーションが、潜水時の探索に緊張とリワードを同時に与えている。

サウンドデザインも地味に質が高い。波の音、木板が軋む音、調理台から漂う煮炊きの効果音——こうした生活音の積み重ねが、イカダへの愛着を静かに育てていく。BGMはアンビエント寄りで主張が少なく、プレイヤーの没入を邪魔しない。ただし、数十時間プレイすると同じ曲が繰り返されることに気づく。音楽のバリエーションはもう少し欲しかったというのが正直なところだ。

コミュニティとMOD文化

Raftは長年にわたってアップデートが続けられた結果、MODコミュニティが非常に活発だ。Steam Workshopには建築の自由度を広げるMODから、新生物を追加するもの、UIを改善するものまで多岐にわたる。バニラ状態でのコンテンツに物足りなさを感じたら、MODで大幅に拡張できる。

協力プレイのコミュニティも根強い。フレンドと一緒にイカダを設計しながら言い合いになる体験——「ここに農場を置きたい」「いや、そこは釣り場にする」——はこのゲームの醍醐味の一つで、一人では生まれない物語が生まれる。DiscordやRedditのコミュニティはフレンドリーで、初心者の質問にも丁寧に答える文化がある。価格が1,980円という手頃さも、フレンドを誘いやすい要因だ。

こういう人は合わないかも

序盤の反復作業が苦手な人には厳しい側面がある。最初の数時間は「フックを投げる→拾う→作る」の繰り返しで、この段階をつまらないと感じた場合、後半の探索フェーズまで辿り着けない可能性がある。また、明確な「勝利条件」を求めるプレイヤーにも向かない。エンディングは存在するが、あくまでひとつの到達点であり、クリア後も生存と建築は続く形式だ。

戦闘システムは最小限で、アクション性を重視するプレイヤーには物足りないだろう。DayZやThe Forestのような複雑なサバイバル要素、7 Days to Dieのようなディフェンスゲームとしての深度はない。Raftはあくまで「作ることと発見すること」に特化したゲームであり、その価値観に共鳴できるかどうかが、楽しめるかどうかの分岐点になる。

プレイヤーの声

【クロスプレイできない方必見】 ゲーム性は面白いですが、日本語表示で遊んでいる場合に限り、直近のアップデートからワールドコードが正しく表示されない不具合が発生しています ワールドに入りescを押した際に表示され、マルチプレイに使用するワールドコードが日本語版では見切れてしまっていて本来6桁のコードが4桁しか表示されません 暫定的な対処法が2つあります ①ゲーム内の言語を日本語以外に変更する ②一度デスする 死亡時に表示されるワールドコードは正しいものなのでそれを参加しマルチプレイができます
▲ recommended·played 24h
クリアしての感想。フレンドとプレイ。 正直ストーリークリアの手順はわかりづらかたっというかギミック?がわかりづらい、進めづらかったです。 攻略みました。サバクラ系になるのかな?としてはイカダを利用したサバクラになっており漂流前提なので その点はおもしろかったです。イカダがどんどんアップグレードしていくのはおもしろかった。 定価なら微妙、セールなら買いです。
▲ recommended·played 32h
β版からやってます。 一度動物が全て消えるバグがあり、やめていました。 また、建築の横の長い柱の方が床板一枚が設置できないなど、 ところどころ細かいバグがありましたが、 現在PC版は問題なく遊べています。 ストーリーも楽しいですが、ストーリー攻略自体は建築する為のチュートリアルです。 建築で1000時間遊べる神ゲーです。建築勢はハイスペPC推奨。
▲ recommended·played 1,024h

source: steam user reviews

スクリーンショット

Raft screenshot 1
plate 01
Raft screenshot 2
plate 02
Raft screenshot 3
plate 03
Raft screenshot 4
plate 04
Raft screenshot 5
plate 05
Raft screenshot 6
plate 06

似ているゲーム

embedding 類似度ベース