
餓狼伝説 City of the Wolves
FATAL FURY: City of the Wolves
開発: SNK CORPORATION発売: SNK CORPORATION¥6,490
Steam レビュー
非常に好評
PlayNext レビュー
26年。それだけの時間が、格闘ゲームの世界では一つの「伝説」を眠らせていた。SNKの看板シリーズにして、テリー・ボガードという孤高のキャラクターを生んだ『餓狼伝説』が、2025年についに新作を引っ提げて帰ってきた。しかし単なる懐古では終わらない。『City of the Wolves』は、現代の格闘ゲームシーンに真っ向から挑む一本として仕上がっている。ストリートファイター6や『GUILTY GEAR -STRIVE-』が席巻するこの市場で、SNKが選んだのは「独自性」だった。その賭けがどう転んだのか——実際に拳を握りながら検証していく。
## バトルの核心:REVシステムが生む加速感
本作の最大の革新は「REVシステム」にある。ゲージを消費することでREV技・REVブロウ・REVアクセルなどの強力な行動が解放され、試合終盤に向けてテンションが爆発的に上昇していく設計だ。ただしゲージを使いすぎると「オーバーヒート」状態になり、一定時間パワーダウンする。この攻め得と消耗のトレードオフが、単純なコンボゲーに終わらない読み合いを生んでいる。
具体的には、ラウンドが進むほど双方のREVゲージが溜まり、画面端での攻防が爆発的なやり取りに変わる瞬間がある。残り体力わずかな相手がREVアクセルで突っ込んでくる圧力と、それを読んでカウンターを合わせる緊張感は、ストリートファイター6のドライブシステムと比べても遜色ない密度だ。ただしストリートファイター6がモダン操作でかなり敷居を下げているのに対し、本作のREVシステムはゲージ管理の複雑さが一枚上手で、初見では全貌を把握しにくい側面もある。
## コミュニティの成熟度
26年ぶりの新作ということで、コミュニティの構成はある意味独特だ。往年のSNKファンが久々に対戦台に戻ってきた層と、本作で初めて格闘ゲームに触れる新規層が混在している。これがオンラインの雰囲気に面白い影響を与えている。上位ランク帯では経験者同士の高密度な読み合いが展開される一方、初級帯では手探りの試行錯誤が続く——そのギャップが大きい。
クロスプラットフォームマルチプレイに対応しているため、PC・コンソール問わず対戦相手を探せる点は現代水準に合っている。マッチングの速度も概ね良好だが、地域によっては深夜帯に待ち時間が伸びることもある。コミュニティ自体はまだ形成途上で、定番のコンボ研究やキャラランクの議論がSNSやDiscordで活発に行われている段階だ。新規参入なら今がコミュニティと一緒に成長できるタイミングとも言えるが、安定したガイドや攻略情報を求める人には少し物足りないかもしれない。
2つの操作スタイル(スタンダードとスマート)を用意した点は評価できる。スマートスタイルはコマンド入力を大幅に簡略化しており、格闘ゲーム初心者でもキャラクターの魅力を体感できる入口として機能している。しかし対戦を本格的に続けるなら、いずれスタンダードへの移行が必要になるため、スマートスタイルはあくまで「体験版」と割り切るほうがいい。
## ボス戦の醍醐味:サウスタウンの怪物たち
格闘ゲームのシングルプレイコンテンツとして、本作のアーケードモードに用意されたボス戦は一つの見どころだ。欲望渦巻くサウスタウンを支配する強敵たちは、単純な体力増加ではなく、固有のパターンと読み合いを要求してくる。特に終盤のボスはREVシステムを逆手に取るような行動頻度が高く、こちらのゲージ管理を狂わせてくる。
このボスキャラのデザインに、SNKのゲームデザインの哲学が如実に表れている。ギルティギアの弧を描くような派手な演出とは異なり、餓狼伝説のボスたちはどこか「重さ」を持っている。一発一発に体重を感じさせる打撃感と、そこに絡むREVシステムのゲージ演出が、勝利の達成感を底上げしている。ただしオンライン対戦メインでシングルコンテンツに期待する人には、ボリュームとしてやや物足りなさが残るかもしれない。
繰り返し遊ぶ動機として、スチームの実績解除やキャラクターのカスタマイズ要素も用意されているが、ストーリー面の作り込みはGUILTY GEARシリーズほど深くない。あくまで「対戦がメイン、シングルはサブ」という立ち位置だ。
価格は¥6,490と格闘ゲームとしては標準的な水準だが、追加DLCキャラクターが順次リリースされる形式のため、長期的なコストも念頭に置いておく必要がある。オンライン対戦を長く楽しむつもりなら元は十分に取れるが、シングルプレイ主体のプレイヤーには少し慎重な判断を勧めたい。
26年分の重みを担いながら、本作は過去を引きずらずに現在の格闘ゲームシーンと真っ向から向き合っている。REVシステムが生む試合の加速感、硬派なボスたちとの読み合い——それが好みに刺さるなら、サウスタウンへの帰還は十分に価値がある。
プレイヤーの声
👍プレイ時間: 836時間
フェイント技キャンセル・REVアーツREVアクセルでで攻め連係を作るのが面白いです。 フェイント技とブレーキングは昨今格闘ゲームでは唯一のシステムで他ではできない攻めや駆け引きが楽しめます、そして 迫力ある表現が多いので上手くなるほど気持ちいい、、おすすめです カラーエディットの自由度が高くハマります 初期作品~餓狼MOWまでの歴史を知った上でプレイした方が楽しめると思います よろしくお願いします
👍プレイ時間: 21時間
餓狼伝説の新作として申し分ない最高の出来です。 システム、キャラ、価格設定などもすごく良心的で最高です。 唯一の不満点がローディングです。 ローディングが長いのは仕方が無いけど、黒い画面にクルクル回る輪っかだと余計に長く感じます。 キャラのイラストや、ドットのミニキャラがかわいく動くなどの退屈させない工夫が欲しいです。 (サルのお手玉はやめてねw!)
👍プレイ時間: 12時間
前作も楽しく遊んでいましたが、今作はかなり近代的な作りになって帰ってきました。 別の格闘ゲームと同時にやると混乱しますが、じっくり練習して楽しんでいきたいです。 シーズン2もたくさんキャラが増えるようだし、今後も期待しております。
出典: Steam ユーザーレビュー
スクリーンショット











