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HumanitZ

HumanitZ
key visual / steam

批評

ゾンビが溢れる世界で、明日を生き延びることだけを考える——それが「HumanitZ」の提供する体験だ。クォータービュー(斜め見下ろし型)というやや珍しい視点から広大なオープンワールドを見渡しながら、物資を探し、武器を作り、拠点を築き、群れをなすアンデッドと戦う。¥2,300という価格帯には似つかわしくないボリュームと自由度が詰め込まれており、「もう少しだけ」という感覚がセッションをいつまでも引き伸ばす。ゾンビサバイバルというジャンルはすでに飽和気味だが、本作には確かに他では得られない独特の手触りがある。

廃墟を漁る手触りと戦闘の重さ

クォータービューのサバイバルゲームというと、まず「Project Zomboid」が浮かぶ人が多いだろう。あちらが徹底したリアリズムと高い難易度で知られる「生存シミュレーター」だとすれば、HumanitZはもう少しアクション寄りの「遊べるサバイバル」として設計されている。操作は直感的で、近接武器での殴り合いは打撃感がしっかりしており、ゾンビの頭を野球バットで砕く感触にはある種の気持ちよさがある。

銃器が手に入ると戦況は大きく変わる。ショットガンで密集した群れを吹き飛ばすシーンは爽快だが、銃声は新たなゾンビを引き寄せるリスクも孕んでいる。音の管理という緊張感が常にあるため、武器の使い分けに自然と頭を使う設計になっている。また、敵の種類も単純な低速ゾンビだけでなく、走ってくるタイプや特殊能力を持つ変異体も存在し、中盤以降の戦闘に緊張感を加えている。

クラフトと建築の自由度も高い。倒壊した住宅から木材を回収し、拠点に壁を増設し、罠を仕掛け、発電機を稼働させる——この「拠点育て」の過程が本作の根幹的な楽しさのひとつだ。DayZやRustのような大規模MMO型のサバイバルとは異なり、自分のペースで世界に干渉できる点が、カジュアルなサバイバル好きに刺さる。

こういう人におすすめ

友人と協力プレイをしたいが、RustやARKほどの学習コストはかけたくない——そんな層に本作は最もフィットする。オンライン協力プレイに対応しており、2〜4人でサーバーを共有しながら役割分担して生存を目指す体験は、ボイスチャットと組み合わせると格別だ。「あそこの廃病院に乗り込もう」「先に拠点の壁を補強しておく」という会話が自然と生まれ、共同作業の達成感が大きい。

一方、ソロプレイも十分に成立する。世界の静けさと孤独感が増す分、物資不足や夜間の恐怖がより切実になる。プレッシャーの種類は変わるが、どちらのモードでも楽しめる設計になっている。

注意点として、英語UIが基本となっている点は把握しておきたい。日本語ローカライズは執筆時点では限定的で、アイテム名やクラフトレシピを読み取るために英語の知識がある程度必要になる場面もある。また、アーリーアクセスを経ての正式リリースということもあり、一部のバグやバランスの粗さは残っている。完成度に強いこだわりを持つプレイヤーより、「成長する余地のある作品を一緒に育てていく」感覚を楽しめる人に向いている。

エンドコンテンツの厚み

序盤の「生き延びる」という目標をクリアしたあとも、本作は飽きさせない仕組みを持っている。マップ各地に設けられた特定ロケーション——軍の野営地、研究施設の廃墟、要塞化されたコロニーなど——は通常ゾーンより敵が密集しており、攻略には装備と計画が必要だ。これらはただの廃墟漁りではなく、高レアリティの武器図面やユニークな素材が手に入る「ダンジョン」的な機能を果たしている。

建築面でも、序盤の簡易拠点から中盤以降の本格的な要塞建設へと目標がシームレスに移行する。フェンス、タワー、自動化された防衛ラインを組み上げていくと、拠点そのものがコンテンツになる。ここはRimWorldやThe Forest的な「拠点を完成させる快感」に近い感覚で、目標が明確なぶん達成感も大きい。

PvPサーバーを選べば、他プレイヤーとの争いも加わる。資源の奪い合いと外交の駆け引きが生まれ、同じマップでも全く異なる緊張感が生まれる。ただしPvPサーバーの民度や人口密度はサーバーごとに大きく差があるため、初心者にはまずPvEでの探索に慣れることを勧めたい。

映像と音が作り出す廃墟の空気感

クォータービューという制約の中で、HumanitZの世界は意外なほど丁寧に作り込まれている。郊外の住宅地、草木に覆われた高速道路、崩れかけた工場地帯——各エリアに固有の雰囲気があり、歩くたびに「ここで何が起きたのか」を想像させるディテールが随所に仕込まれている。

環境音の設計が特に優秀で、風の音、遠くから聞こえるうめき声、足元に積もった葉を踏む音が重なって、廃墟世界の孤独感をリアルに演出している。夜は視界が大きく制限され、懐中電灯の光の輪の外は闇に包まれる。この暗闇が本作最大の「怖さ」の源泉であり、昼間とは全く異なる緊張感を生んでいる。

グラフィックのクオリティは、インディー作品としては十分な水準にある。上を向けばProject Zomboidよりは明らかに豊かな表現で、大手スタジオのAAAタイトルとは比べるべくもないが、没入感を損なうほどの粗さはない。価格帯を考えれば、充分に誠実な作り込みだと感じる。ゾンビという題材の「怖さ」と「爽快さ」を両立させようとする姿勢が、映像と音の両面から一貫して伝わってくる。

プレイヤーの声

Project Zomboidのマイクロマネジメントっぷりに疲れた人には丁度良いぐらいのゲームだと思う。 不満点はインベントリの管理が面倒(一番入る金属製の物置でも10個ぐらい作らないと足らない) 車の積載量が微妙(積載量をアップグレードしても知れてる)という事ぐらい。 建築ガチ勢とかでない限りはクラフトも楽しめるはず。
▲ recommended·played 167h
拠点を作ってゾンビを迎え撃つのが楽しい!ゾンビが柵を乗り越えたり進化してほしい! 是非配信者の動画をみて面白そうなら買いだ!
▲ recommended·played 128h
まずインベントリの整理がとんでも無く時間がかかる、スタック可能なアイテムとそうで無いアイテムの区別がよくわからない。何故いちごすらスタック出来ないのかわけがわからない。 サバイバルクラフト系のゲームならチェストに自動で入る仕組みなど用意してもっと探索などのゲームの時間に使えるようにしてほしい。 カーソル操作が独特で、少し違和感がある時がある。 車などで走行中、少しの段差でスタックしたり、ひどい時は50mくらい吹っ飛ぶバグや。地面を貫通して地底を泳ぐなど作り込みがひどい事がある。 ゲーム全体の難易度や、雰囲気、犬を仲間にできるシステムなどはやっていて楽しい。
▲ recommended·played 17h

source: steam user reviews

スクリーンショット

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