Undawn

Undawn

開発: Lightspeed Studios発売: Level Infinite無料

PlayNext レビュー

荒廃した世界で「今日をどう生き延びるか」を問い続けるゲームがある。Undawnはゾンビアポカリプス後の地球を舞台にしたオープンワールドサバイバルMMORPGだ。木を切り、食料を確保し、ベースを構築し、他プレイヤーと協力して——あるいは牽制し合いながら——崩壊した文明の残骸の中を進んでいく。基本無料でスタートできるため間口は広いが、ゲームの内側には驚くほど多層的なシステムが積み重なっている。「サバイバルゲームはRustやDayZで経験済み」というプレイヤーでも、MMOならではの規模感と、NetEase系タイトルとも一線を画くグラフィック品質に最初は戸惑うほどだ。 ## 初見プレイヤーへの正直な案内 チュートリアルが終わった直後、マップの広さと情報量に圧倒される人は多い。クラフトツリー、スキルシステム、住居建設、農業、キャラクタースキン——同時に解放される要素が多すぎて、何を優先すべきか分からなくなる。まずは「生存」だけに集中することを勧める。食料と水の確保、拠点の仮設置、それだけで最初の数時間は十分だ。 序盤に見落としがちなのが「仲間システム」の存在だ。ゲーム内で雇用できるNPCキャラクターが複数おり、彼らはアイテム回収や戦闘補助を行う。このシステムはLifeAfterやラストクラウディアのコンパニオン要素に近いが、育成深度はやや浅め。あくまで補助として割り切り、序盤の孤独感を埋める存在として使うのがちょうどよい。 ゾンビとの戦闘は銃器がメインになる。近接武器も使えるが、数体に囲まれた途端に制御が難しくなるため、弾薬の確保と温存を意識しないとすぐ詰む。フィールドに散らばった補給箱の場所を早めに覚えることが、サバイバル序盤の最大のコツだ。 ## フィールド探索とコンテンツ構造 Undawnのオープンワールドには、廃病院・軍事基地・地下施設など、テーマの異なるロケーションが複数配置されている。これらは単なる素材採取場所ではなく、ストーリーと結びついた探索コンテンツとして機能している。廃墟の内部を進むにつれて断片的な記録や手掛かりが現れ、「この世界で何が起きたのか」を少しずつ知ることができる。 Rustのように純粋なサンドボックスで自由度を求めるプレイヤーにはやや物足りないかもしれない。Undawnはそれよりも「用意された体験を丁寧になぞる」側の設計に近く、ストーリーミッションと週次イベントが進行の軸になっている。謎を自力で解くというより、手がかりに導かれて世界観を掘り下げていく感覚に近い。環境ストーリーテリングの密度はDayzより高く、ゾンビサバイバルというジャンルにRPGの文脈を持ち込んでいる点がこのゲームの個性だ。 ## マッチングとオンライン体験の現実 MMOである以上、他プレイヤーとの関わりは避けて通れない。Undawnはサーバーを選んでプレイする形式で、同一サーバー内のプレイヤーと同じオープンワールドを共有する。レイドボスや協力ダンジョンといったコンテンツはマッチング機能で参加できるため、フレンドがいなくてもある程度楽しめる設計になっている。 ただし、プレイヤー人口には正直に向き合う必要がある。ピーク時間帯であればマッチングは問題なく動くが、時間帯や選択サーバーによっては待機が発生することもある。クロスプラットフォーム対応でモバイルとPC間でもプレイ可能なため、絶対的な人口はそれなりに確保されているが、「常に賑わっている」とは言い切れない状況もある。PvPゾーンに足を踏み入れると重課金プレイヤーとの装備差が顕著で、対人コンテンツを楽しむには相応の育成投資が求められることも覚えておきたい。 ## 育成と成長のリズム 装備強化、スキルアップ、拠点レベルアップ、農園の拡張——Undawnの育成系統は複数並走しており、「今日は農業、明日は装備強化」と日課を選ぶ余裕がある。この柔軟さは長期プレイヤーにとって有難い。毎日同じコンテンツを義務的にこなすだけのルーティンにならず、その日の気分でゲームの顔が変わる。 成長の実感が最も分かりやすいのは武器と防具のレアリティが上がる瞬間だ。高難度エリアに入れなかったのに、装備更新後に突入して生き残れたときの達成感は素直に気持ちいい。ただし、基本無料ゲームの構造上、課金によって育成スピードに差が生まれる。ガチャ要素もあり、スキンや一部の性能強化アイテムが有料コンテンツに絡む。無課金でも遊べるが、競争を意識し始めると壁を感じやすい設計になっている点は正直に言っておく。 ## ソロとマルチ、それぞれの楽しみ方 ソロでプレイするなら、Undawnはオープンワールド探索とストーリー消化を主軸にした体験になる。サバイバルの緊張感を一人で味わいながら拠点を少しずつ整えていく過程は、DayZのような殺伐さはなく、もう少しゆるやかで穏やかだ。世界の終末を一人で静かに旅しているような、独特の没入感がある。 一方でギルド(部隊)に入り、複数人で大型レイドや拠点防衛に挑むとゲームの別の顔が現れる。ボイスチャットで連携しながら巨大ボスを削る体験は、ソロでは絶対に到達できないスケール感だ。特に部隊規模のPvPイベントは、個人の腕前よりも組織力と戦略が問われる本格的な様相を帯びる。仲間と組める環境があるなら、そちらの体験を主軸に据えた方がこのゲームの真価に近づける。フレンドを引き込んで一緒に始める価値は十分にある。

スクリーンショット

Undawn screenshot 1Undawn screenshot 2Undawn screenshot 3Undawn screenshot 4Undawn screenshot 5

似ているゲーム