7 Days to Die

7 Days to Die

開発: The Fun Pimps発売: The Fun Pimps Entertainment LLC¥4,900

PlayNext レビュー

7日間、ただ生き延びるだけでいい。それだけのことが、なぜこれほど難しく、これほど面白いのか。『7 Days to Die』は、タイトルが示す通り「7日目の夜」を中心軸に据えたゾンビサバイバルゲームだ。マインクラフト的な建築自由度、Fallout的な荒廃した世界観、DayZ的な緊迫したサバイバル要素を一つのゲームに詰め込んだとも言えるが、どれとも違う独自のリズムを持っている。7日に一度、大量のゾンビが自分の拠点に押し寄せる「ブラッドムーン」という仕組みが、すべてのプレイ判断に緊張感を与える構造は、他のサバイバルゲームではなかなか味わえない。 ゲームの基本的な流れは、まず荒廃した街を探索して食料・素材・道具を集め、拠点を築き、7日目の夜に備えるというサイクルだ。昼間は廃墟となった住宅や商業施設を漁り、スキャベンジング(漁り)と建築に費やす。夜になるとゾンビが活発化し、単独行動は危険度が増す。そして7日ごとに訪れるブラッドムーンでは、何百体ものゾンビが執拗に自分の居場所へ向かって押し寄せてくる。この一夜を乗り越えるための拠点設計が、このゲームの最大の醍醐味になる。 実際にプレイすると、序盤は本当にギリギリの生存戦になる。石で作ったクワで土を掘り、木材を集め、板で簡単な小屋を作る。食料は缶詰を漁るか、野草を摘んで調理する。ゾンビに噛まれれば感染リスクがあり、放置すると体力が削れていく。薬を探すのも一苦労で、最初の数日間はひたすら「今日も生き残った」という達成感の積み重ねだ。しかし日数を重ねるにつれ、鉄を精錬して武器を強化し、コンクリートで堅牢な拠点を作り、電動ノコギリやショットガンを手に入れ、プレイヤーは明確に「強く」なっていく。この成長曲線が非常に気持ちよく、最初は脅威だったゾンビ集団が、50日も経てばトラップと銃火器で難なく処理できるようになる達成感は格別だ。 キャラクター成長はスキルポイント制を採用しており、採掘・建築・戦闘・料理・医療など多岐にわたるツリーに振り分けができる。マルチプレイでは役割分担が自然に生まれ、資源収集役・建築役・戦闘役と分業することで攻略効率が大きく変わる。ソロでも十分面白いが、フレンドと「次のブラッドムーンまでにここまで建てよう」と計画しながらプレイする体験は特に楽しい。 ビジュアルは荒廃したアメリカ中西部の街並みを舞台にしており、廃工場、廃病院、廃スーパーマーケットなどが探索拠点として機能する。グラフィックは最新AAA作品と比べると粗さがあるが、独特の荒野の空気感と廃墟の薄暗さは雰囲気として成立している。夕暮れから夜にかけての空の色の変化と、遠くから聞こえてくるゾンビの唸り声が緊張感を煽り、ブラッドムーン時の赤い月の演出はシンプルながら毎回プレッシャーを感じさせる。 世界観は設定として「核戦争後の荒廃したアリゾナ州ナベズゲイン郡」が舞台だ。なぜゾンビが発生したかの背景は探索中に見つかる書物や書き置きから断片的に読み取れるが、ストーリー主導のゲームではない。あくまで「生き延びることそのもの」が目的であり、世界観はその舞台装置として機能している。廃墟の探索中に誰かが残したメモを読んで「ここに誰かがいたんだな」と感じる瞬間が、荒野の孤独感を増幅させる。 同ジャンルの比較として、『The Forest』や『Green Hell』は密林でのサバイバルにフォーカスしており、恐怖と探索の比重が高い。『Valheim』は北欧神話の世界観とボス討伐という明確な目標があり、ゲームのテンポが整理されている。『Rust』はよりPvP色が強く、他プレイヤーとの駆け引きが主軸だ。『7 Days to Die』の独自性は「建築」と「ゾンビの波」の組み合わせによるタワーディフェンス的な設計にあり、拠点を自分で設計して防衛するというゲームループはこのゲームでしか味わいにくい体験だ。 プレイ時間の目安は、初めてサバイバルゲームに触れる人でも50〜100時間は軽く消費できる。本格的な高難度設定でやり込む場合や、マルチプレイで仲間と長期キャンペーンを走ると200〜300時間規模になることも珍しくない。エンドゲームとしては素材の最高品質品の製作、難度を高めたブラッドムーン対応拠点の完成、アップデートごとに追加される新バイオームの探索などがあるが、明確な「クリア」はなく、自分でゴールを設定するタイプのゲームだ。 注意点として、このゲームは長年アーリーアクセスとして開発されてきた(2024年についに正式リリース)歴史があり、バランス調整やUI周りにまだ粗削りな部分を感じる場面がある。序盤の操作説明が最小限で、チュートリアルは決して親切ではないため、最初は何をすればいいか迷うことも多い。また、グラフィック設定によってはパフォーマンスに差が出やすく、最適な設定を探る手間がかかることもある。 「拠点を自分で設計して、来るべき攻撃に備える」という計画と実行のサイクルに喜びを感じられる人には強くおすすめしたい。特にフレンドと一緒にプレイできる環境があるなら、協力してブラッドムーンを乗り越えたときの達成感は格別だ。逆に、明確なストーリーとエンディングを求めるプレイヤーや、序盤の取っ付きにくさを乗り越える時間がない人には合わないかもしれない。サバイバルゲームに慣れていてさらに「防衛設計」の要素が欲しい、という人にとっては、これ以上ないほどハマる一作になるだろう。

プレイヤーの声

👍プレイ時間: 49時間

最初なにをすればいいのか分からなかったのですが、やることがわかり始めてきたらめちゃくちゃ楽しくて止まらなくなります。 明確な終わりはありませんが、7日間ごとに来るブラッドムーンにそなえて、クエスト進めたり、アイテムを収集したりして頑張って生き残るのが目的。 一人で遊んでもマルチも面白いです。 クロスプレイもあるのでCS機の友達とも遊べるのもいい。

👍プレイ時間: 398時間

出来ることがたくさんあって覚えてくると沼る。 MODも合わせると時間が溶ける。 ただ、クエストの種類が少なく単調になりがちなので素材依頼クエやトレーダー以外にNPCを増やしてNPC殲滅クエとかあるとさらに楽しいかも。

👍プレイ時間: 76時間

今まで遊んだゲームの中でも1位を争うぐらい楽しいです 時間と体力があれば一週間ずっとプレイとかもギリ出来ます

出典: Steam ユーザーレビュー

スクリーンショット

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