
モンスターハンターストーリーズ3 ~運命の双竜~
Monster Hunter Stories 3: Twisted Reflection
開発: CAPCOM Co., Ltd.発売: CAPCOM Co., Ltd.¥8,990
Steam レビュー
非常に好評
PlayNext レビュー
モンスターと戦うのではなく、モンスターと並んで戦う。この一点だけで、「モンスターハンターストーリーズ3 ~運命の双竜~」は既存のモンスターハンターシリーズとまったく異なる体験を約束している。ハンターとして素材を剥ぎ取るために命を奪うのではなく、ライダーとして卵を孵化させ、絆を育て、ともに世界の危機へ立ち向かう。その根本的な関係性の逆転が、このゲームの核心にある。
戦闘システムはターン制のコマンドバトルを採用しており、いわゆる「じゃんけん式」の三すくみ構造が軸になっている。力・速さ・技の三つのタイプが互いに有利不利を形成し、敵の行動を読んで最適な手を選ぶ読み合いが展開される。一見シンプルに見えるが、複数の仲間モンスター(オトモン)を編成し、ライダーとオトモンが同じタイプで攻撃することで発動する「絆技」や、連携攻撃の「絆攻撃」を組み合わせると、戦略の深みは一気に増す。相手の弱点を突きながら絆ゲージを効率よく溜め、ここぞというタイミングで必殺技を叩き込む瞬間の爽快感は、単純な数値ゲームには収まらない手応えを持っている。テンポは軽快で、ランダムエンカウントではなくフィールド上に敵が見えているため、戦闘を避けることも可能。ストレスなく探索を続けられる設計は、長時間プレイを支える。
やり込み要素の中心はオトモンの育成と卵の孵化だ。フィールドや巣穴から入手した卵を孵化させると、そのモンスターが仲間になる。同じ種族でも生まれながらの遺伝子(ジーン)がひとつひとつ異なり、強力なジーンを持つ個体を求めて何度も卵を割りに行く収集欲が止まらない。ジーンは複数のモンスター間で継承することもでき、理想の構成を追い求めるビルド構築の楽しさがある。これはポケモンの厳選育成に近い感覚で、エンドコンテンツでも十分通用する強さの追求に費やせる時間は膨大だ。
グラフィックは鮮やかなアニメ調で統一されており、モンスターたちが生き生きと動く。モンスターハンターワールドやライズのリアル路線とは対照的に、全体的に色彩が豊かで柔らかく、どこかジブリ映画を思わせる温かみがある。フィールドも草原・雪山・砂漠・火山と多彩な環境が用意されており、それぞれの地形に固有のモンスターや素材が存在するため、探索そのものが楽しい。音楽はシリーズの系譜を受け継ぎながら、戦闘曲はテンポよく盛り上がり、穏やかな村のBGMは心地よく耳に残る。特にオトモンとの絆技発動時の演出と楽曲の一致は、何度見ても気持ちいいと感じさせる完成度だ。
ストーリーはシリーズ第3作として前2作の要素を踏まえた続編だが、本作から入るプレイヤーへの配慮もある程度なされている。「生まれし双竜」というサブタイトルが示すように、二頭の竜をめぐる運命と、ライダーたちの絆の物語が軸になる。モンスターハンターの世界では通常、脅威として排除される対象であるモンスターが、ここでは仲間として描かれる。その逆説的な設定が生む感情的なドラマは、アクションゲームにはない独自の読後感を残す。ネタバレを避けつつ言えば、序盤から中盤にかけての伏線の張り方と回収は丁寧で、クリアに向けてドラマが加速する後半の展開は引き込まれる。
ジャンルとして近いのはポケモンシリーズやドラゴンクエストモンスターズシリーズだ。モンスターを仲間にして育てる基本構造は共通しているが、ストーリーズはモンスターハンターという既存IPの膨大なモンスター資産を活かしている点が強みになる。リオレウス、ナルガクルガ、ティガレックスといった人気モンスターたちが仲間として動き回る体験は、ハンターとしての長年のプレイ経験があるほど感慨深い。ポケモンとの最大の違いは戦闘システムの深みで、単純な属性相性だけでなく三すくみ×ジーン構成×絆技の組み合わせはより戦略的だ。
プレイ時間はメインストーリークリアまでで40〜60時間ほどが目安になる。育成やコレクションに時間を費やすと100時間を超えることも珍しくない。クリア後もエンドコンテンツとして高難度のバトルや特殊な卵の収集が用意されており、理想のオトモンを作り上げるためのやり込み要素は十分にある。
注意点として、ターン制コマンドバトルというシステムの性質上、モンスターハンターのアクションゲームとしての醍醐味とは完全に別物であることは理解しておく必要がある。「ガードのタイミングをずらしてカウンター」「回避でジャスト回避を狙う」といったアクション的快感はここにはない。また、価格が8,990円と比較的高めに設定されているため、RPGやターン制バトルに慣れていない層にはハードルに感じるかもしれない。シリーズ前作未プレイでも楽しめるが、1・2作目を知っているとドラマの厚みが増すため、可能なら前作から触れるのが理想だ。
こういう人には強くおすすめできる。まず、モンスターハンターが好きで「あのモンスターたちを仲間にしたい」という欲求を持っているプレイヤー。次に、ポケモンやドラクエモンスターズのようなモンスター収集・育成RPGが好きだが、もう少し戦略的な深みが欲しいと感じている人。そして、テンポのいいストーリー主導のJRPGを探していて、感情移入できるキャラクターと丁寧なドラマを求めている人にも刺さる。
逆に、モンスターハンターの醍醐味をアクションでの狩りと捉えていて、ターン制には興味が持てない人には合わないだろう。また、最初からオープンワールド的な自由度や探索の広大さを求めると物足りなさを感じる可能性がある。読み合いよりも純粋なレベル上げで力押しするRPGスタイルを好む人には、三すくみの読み合いが煩わしく感じられることもある。
モンスターと戦うゲームで、モンスターと共に生きる物語を語る。その矛盾をエンターテインメントに昇華した希少なシリーズの最新作として、「ストーリーズ3」は丁寧に作られた良質なRPGとしての地位を確立している。
プレイヤーの声
👍プレイ時間: 66時間
初めてモンハンでストーリーがいいと思いました。 主人公が王族というのがよかったですね、思慮深く理性的で共感しやすい。 戦闘システムは敵の攻撃をしのぐのに絆技つかったりと戦略的ではあるものの相手の行動を覚えること前提なので 慣れない人は厳しい気もします、ただこれのおかげでレベル99でも気が抜けない戦闘ができるのはRPGでは新鮮かもしれません。 全体通してBGMが特に最高でした、MHシリーズでトップクラスで好きです。 サイドストーリーで深堀もよかったですね登場キャラみんな好きになりましたし街中での会話は世界観を広げるのにかなり役立ったと思います。 次回作も期待します。
👍プレイ時間: 25時間
まだストーリーの序盤ですが面白すぎて感動しています。2はストーリーが少し荒かったのですが3は比較的丁寧に作られているなと感じました。2のストーリーが気に入らなくて足踏みしている方はぜひ購入してみてください!
👍プレイ時間: 57時間
ストーリーズを初プレイ、非常に楽しかった。 モンスに乗れるし、育成もできるしでモンハンシリーズを遊んできた身からすると新鮮だった。 だが一つどうしても許せないことがある。 ある人が最後の最後まで治らず主人公との関係も他人行儀のまま終わるし、どう考えてもスッキリしない。 なぜそこをスルー出来るのかが分からない、人の心ないんか。 他にもストーリーやシステム面で些細な合う合わないはあったけど、この1点だけは本当に理解できなかった。
出典: Steam ユーザーレビュー
スクリーンショット











