
モンスターハンターストーリーズ
Monster Hunter Stories
開発: CAPCOM Co., Ltd.発売: CAPCOM Co., Ltd.¥2,990
PlayNext レビュー
モンスターを「狩る」のではなく「相棒にする」——この一点だけで、モンスターハンターストーリーズはシリーズファンにとって異質な体験になる。主人公は「ライダー」と呼ばれる絆の使い手で、野山に隠れたモンスターの巣から卵を持ち帰り、孵化させ、共に育て、戦う。ハンターとして牙と爪をかわし続けるあの緊張感とは真逆の、穏やかな共生の物語だ。もとは3DS向けタイトルとして2016年に発売されたが、本作はフルボイス化と追加ミュージアムを加えたPC版であり、当時プレイできなかった層にとっては実質的に初めて触れる作品になる。ストーリーは比較的ライトで、スタート20分もすれば最初の相棒モンスター「オトモン」を連れて旅に出られる導線の設計が心地よい。
## 絆の手触り——バトルシステムの本質
戦闘は「三すくみ」を軸にしたコマンド式ターン制だ。力・技・力(パワー、スピード、テクニック)の三種類の攻撃タイプが相性によって優劣を持ち、相手の行動を読んで上位の手を出す読み合いが基本になる。単純に見えてゲームが進むほど属性・スキル・オトモンの特性が絡み合い、「何を出すか」の選択に深みが出てくる。
特筆すべきなのが「絆技」の演出だ。ライダーとオトモンが息を合わせることでゲージが溜まり、発動すると画面いっぱいに展開する合体攻撃が走る。個々の技よりむしろこの瞬間のために戦っている感覚があり、オトモンへの愛着が自然と生まれる構造になっている。テキスト送りが若干もっさりする場面はあるが、テンポ感はJRPGとして標準的な水準を保っている。
## ポケモンとの違い、そしてモンハンとの乖離
真っ先に浮かぶ比較対象は当然ポケットモンスターシリーズだろう。「モンスターを卵から育てて戦わせる」という骨格は確かに共通しているが、方向性はかなり異なる。ポケモンが種族値・努力値・乱数を積み重ねる育成の精度を追求するゲームだとすれば、モンスターハンターストーリーズは「遺伝子の組み合わせ(遺伝子盤)」によるカスタマイズとストーリー没入感を重視した設計だ。ポケモンほど対戦への最適化を求めない分、序盤から中盤にかけての「旅している感覚」が強い。
一方、モンスターハンターワールドやライズをメインで遊んできたプレイヤーにとっては相当な温度差がある。アクションの緊張感、敵の重量感、武器を振る感触——そういったものはここには存在しない。ストーリーズはむしろMHワールドで好きになったモンスターたちを「別の角度から知る」作品と考えたほうがしっくりくる。同じカプコン製の異世界横断作品として、Dragon's Dogma 2やデビル メイ クライシリーズとも異質で、「カプコンRPG」として単体で評価されるべき立ち位置にある。
## オンライン対戦の実情
オンラインPvPが実装されており、育てたオトモンパーティで他プレイヤーと対戦することができる。ただし、現時点でのマッチング人口は多いとは言えず、対戦相手を見つけるのに時間がかかることがある。PvPを主目的に購入するのは危険で、あくまでソロのストーリーを楽しみ終えた後のおまけとして捉えるのが現実的だ。対戦システム自体はしっかり作られているだけに、人口の問題は惜しい点ではある。フレンドと一緒に遊べる環境があるなら、また違った楽しさが出てくる。
## こういう人に向いている
「モンハンの世界観は好きだが、アクションが難しくて挫折した」「ターン制RPGが好きで、モンスター収集要素も欲しい」「子供と一緒にプレイできるRPGを探している」——このどれかに当てはまるなら、かなり高い確率で刺さる一作だ。ボリュームも十分で、メインストーリーをしっかり追うだけでも40時間前後はかかる。¥2,990という価格帯も、その内容量と照らせば妥当な設定と言える。
逆に、歯ごたえのある戦略性やフルアクションを求めている場合、本作の穏やかなテンポは物足りなく映るだろう。また、3DS版から移植されている関係でグラフィックの質感には時代を感じる場面もある。それを受け入れた上で、「モンスターと旅する」ことそのものに価値を見出せるかどうかが、この作品を楽しめるかの分岐点になる。
プレイヤーの声
👍プレイ時間: 22時間
以下2つを除いて、良ゲーでした。 ・ラスボスのじゃんけんが明らかに強すぎる ・おともモンスターが相手モンスターのギミックに対応できないポンコツ具合
👍プレイ時間: 103時間
モンスターを育成してコレクションして戦う系のジャンルが好きなので、楽しめました。 主人公が一緒に戦うのもいいですね。 孵化したモンスターが孵化した瞬間しか名前つけられないのは古いゲームゆえかな・・・ トロコンまで100時間ほど楽しみました。(最後のトロフィーはクンチュウ緑を倒していなかったことに気づくのに2時間・・・)
👍プレイ時間: 45時間
面白いは面白い・・・んだがやはり作りが古い 3発売されてバンドル+セールで買う分には間違いなく値段以上に遊べます モンスターの育成・・・と言うか特性付与はそこそこ奥深く厳選し甲斐はある・・・けどレベリングによるごり押しが一番有効なので良くも悪くも子供向けかなと あと素材収集に関しては本家より作業感があるのでよく言えば楽ではある
出典: Steam ユーザーレビュー
スクリーンショット











