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Portal

圧倒的に好評
Portal
key visual / steam

批評

ポータルガンを一度手に取ってしまえば、もう元には戻れない。Valveが2007年に世界へ放ったこの小さなパズルゲームは、「銃を持って敵を倒す」というFPSの文脈を根本からひっくり返し、「空間そのものを武器にする」という体験を初めてゲームに持ち込んだ。壁にオレンジと青のポータルを開き、物理法則を逆手に取って謎を解くそのプロセスは、脳に直接快感を刻みつける種類の体験だ。プレイ時間は3〜4時間と短いが、その密度は同時期の大作タイトルが束になっても敵わない。「¥240でこれが買えるのか」と思わずつぶやいてしまうことを保証する。 ## パズルの手触り――空間を折りたたむ快感 Portalの核心は、ポータルを「通り抜ける穴」ではなく「空間の縫い合わせ」として扱えるかどうかにある。高い天井から床に向けてポータルを開き、その勢いで水平方向へ飛び出す。ターレット砲台の前に立ちはだかる壁を回り込む代わりに、銃口の背後にポータルを開いて弾道を無効化する。最初はシンプルなスイッチ操作から始まるが、中盤以降はエネルギーボールの軌道操作や複数ポータルを経由したカタパルト連鎖など、物理エンジンへの理解が試される構成に変わっていく。 他のパズルゲームと決定的に異なるのは、「解法を思いついた瞬間」と「それを実行する瞬間」が連続して気持ちいいことだ。『The Witness』のような純粋な論理パズルは答えがわかっても実行に爽快感がない。逆に『Half-Life 2』の重力銃はアクション快感が先行する。Portalはその両方を同時に満たす希有なゲームで、「あ、こうすればいい」と気づいた瞬間に身体が自然と動き、解けた時に理解と動作が一体となって達成感が生まれる。 ## GLaDOS戦――すべての伏線が回収される瞬間 チュートリアルから積み上げてきた全スキルが一度に試されるクライマックスは、Portalというゲームが単なるパズル集ではないことを証明する場面だ。施設内で淡々と指示を出し続けてきたAI・GLaDOSとの最終対決は、正面から戦うのではなく、彼女自身が作り上げたシステムを逆用して攻略する構造になっている。「敵の武器を敵に向ける」という発想の転換は、ゲーム全体のテーマと完全に一致しており、単なるボス戦以上の意味を持つ。 加えてGLaDOSというキャラクター自体が出色だ。淡々とした口調で毒を吐き、プレイヤーを実験体として扱いながらも奇妙な愛着を感じさせる。彼女の皮肉めいたセリフはゲームに絶妙なユーモアとホラーの両方を与えており、この独特の空気感はその後のポップカルチャーにまで影響を及ぼした。短いゲームだが、エンディングを迎えた後に確かな「物語体験をした」という感覚が残る。 ## 初見プレイヤーへのアドバイス まず、詰まったら「ポータルをどこに撃つか」より先に「何をゴールとして目指しているのか」を確認することを勧める。多くの場面でゴールは明確に見えており、問題は「どこから入口を作ってどこから出口を出るか」だけだ。ポータルが撃てる白い壁と撃てない暗い壁の見分けは直感的なので、まず環境をよく観察すること。 一点だけ注意してほしいのは、3D酔いの問題だ。ポータルを通り抜ける瞬間に視点が急転換するため、FPS系のゲームで酔いやすい人には厳しいシーンがある。オプションでFOVや感度調整が可能なので、最初は低い感度と広めのFOVで試してほしい。また、ゲームパッドにも完全対応しているので、マウス操作が苦手な人はコントローラーでのプレイも十分ありだ。 クリア後には開発者コメンタリーモードが解放され、各謎解きのデザイン意図をValveのスタッフが直接語ってくれる。ゲームデザインに興味がある人には、本編と同じくらい価値のあるコンテンツなので、ぜひ二周目に活用してほしい。 ## ビジュアルとサウンドの仕上がり 2007年製のSourceエンジンを使ったゲームであることを念頭に置いても、Aperture Science施設の無機質な白壁と蛍光灯照明の組み合わせは今見ても完成度が高い。清潔感と不気味さが同居するあの施設の雰囲気は、グラフィックのポリゴン数ではなくアートディレクションの力によるものだ。現代の4Kゲームと並べれば見劣りするが、「空間としての説得力」は失われていない。 サウンドデザインは特筆に値する。ポータルが開く独特の音、エネルギーボールが跳ね回る反響音、そしてGLaDOSの淡々とした合成音声。エンディングで流れる「Still Alive」はゲーム音楽史に残る一曲で、クリア直後の感情を完全にさらっていく。 このゲームが¥240で手に入るという現実は、今もって信じがたい。PCゲームを始めたばかりの人にも、長年のゲーマーにも、等しく勧められる稀有なタイトルだ。

プレイヤーの声

今頃レビューする必要もないレベルのあからさまな名作 それぞれの部屋でありとあらゆる手段を使ってゴールを目指す3Dパズル。 最大の特徴がゲーム名でもある「Portal」を出す拳銃、ポータルガン。 「青色」と「みかん色」のポータルがそれぞれ世界に1つ存在できる。 新しく出すと古いのは消える。 両方の色が存在している時、ポータルはお互いに「もう一色へのテレポートゲート」と化する。 これを駆使して徒歩じゃできない動きで脱出だ! びゅんびゅん飛び回る性質上3D酔いに弱い人はやめといたほうがいいかも? あとあんまりにも古いので今新品で買えるPCだと何使っても快適に起動できると思う
▲ recommended·played 16h
PCゲーマーなら必ず知ってるまごうことなき神ゲー解けた時やぶっ飛ぶ爽快感は他じゃなかなか得られないこのゲーム特有の良さがある。 やったことない人間は必ずやれ!そんな高くないし絶対にやれ! ただし2つだけ注意点があります。 結構視界がぐわんぐわんしないといけない状況になることがあるので一人称で酔いやすい方は要注意。 次に生きている人間ではなくロボットに萌えや可愛さを見出してしまい性癖が増えてしまうかもしれません(現に私がそう)とにかく酔いが大丈夫でまだ未プレイのPCゲーマーは全員プレイしよう!!
▲ recommended·played 5h
Complaining about a 20 year old game may be pointless, but I wish they wouldn't force players to rely on glitch-like techiniques just to unlock achievements.
▲ recommended·played 70h

source: steam user reviews

スクリーンショット

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