
Sons Of The Forest
開発: Endnight Games Ltd発売: Newnight ¥1,020
PlayNext レビュー
森に降り立った瞬間から、このゲームはプレイヤーを試し始める。ヘリコプターが墜落し、仲間が目の前で引きずられ、手元に残るのはGPSとわずかな装備だけ。富豪の行方を追う捜索任務という体裁はすぐに剥がれ落ち、「とにかく今夜を生き延びる」という原始的な問いだけが残る。Sons Of The Forestは、サバイバルホラーという言葉をそのまま体験に変換したゲームだ。恐怖とクラフトと探索が絡み合い、プレイヤーは常に何かに追われながら、同時に何かを作り続ける。
## 昼と夜で変わる島の顔
昼間の島は美しい。光の差し込む森、雪に覆われた山頂、海岸線に打ち上げられた残骸——景色だけ見ればサバイバル探索ゲームとして純粋に楽しめる。木を切り、石を拾い、簡単なシェルターを建てながら地図を広げていく時間は、不思議なほど穏やかだ。Timmy Martynのログ建築システムはかなり直感的で、前作「The Forest」よりも自由度が増した。斧で木を切り、転がった丸太を手で積み上げ、徐々に壁が立ち、屋根ができていく。この「物が形になっていく感触」がクラフト部分の核心で、Valheimのような北欧サバイバルと共通する職人的な充実感がある。
夜になると島の素顔が変わる。木立の奥で何かが動く。焚き火の光が届かない場所から、不規則な足音が近づいてくる。カニバルたちは昼間も出るが、夜は組織的に群れを成して拠点へ押し寄せてくる。この昼夜サイクルが生み出す「快適な探索」と「極限のサバイバル」の落差こそ、このゲームの一番の引力だ。
## 仲間と遊ぶ化学反応
協力プレイが入ると、ゲームの密度が一段上がる。一人では処理しきれない作業を手分けして進められるだけでなく、予期しない状況への対応が格段に豊かになる。たとえば拠点への夜襲を友人と防衛しているとき、一人が火の管理をしながらもう一人が弓で遠距離からカバーする——このとき会話で生まれる「あっちから来てる」「先に重いやつを倒して」というやり取りは、スクリプトでは作れない緊張感を帯びる。
AIの仲間「ケルビン」と「バージニア」の存在も独特だ。ケルビンは脳損傷で言葉を話せないが、メモでやり取りしながら薪を集めたり川で魚を採ってきたりする。バージニアは最初は逃げ回るが、根気よく接すると銃を持って戦う仲間になる。二人とも「使いこなすための学習コスト」があり、特にバージニアの信頼値システムは最初わかりにくいが、慣れると孤独な一人プレイの体験を大きく変えてくれる。
## 追い詰められる戦闘の手触り
戦闘はDead Spaceのような精密な照準ゲームではない。重い手応えの近接戦闘が中心で、相手の動きを読みながらブロックとカウンターを使うリズムがある。斧で振り下ろす感触、槍で突く距離感、弓の引き絞りから放つまでの緊張——それぞれ手触りが違い、状況によって使い分ける必要がある。「Subnautica + The Long Dark + ホラー要素」という感じで、戦闘の比重は高くないが、接敵したときの重みは確かにある。
ただし弾薬は有限で、消耗戦は基本的に不利だ。カニバルを罠で誘導したり、夜が来る前に安全な場所へ撤退したりする選択肢を常に持っておく必要がある。「正面から全員倒す」より「できるだけ遭遇を避けながら目的を達成する」がこのゲームの基本戦略で、プレイヤーが弱者であり続けることへの設計的な意図を感じる。
## 細部のこだわりと積み残し
食料が腐る。傷口に手当てが必要。気温が下がれば体温が奪われる——こうした細部のシミュレーションが積み重なって、島での生活が「リアルな苦労」として体に刻まれていく。特に怪我のシステムは細かく、骨折した状態で戦闘になると動作が変化するし、感染した傷を放置すると状態が悪化する。こうした要素はThe Forestにはなかった部分で、前作からの進化がはっきりわかる。
一方で、ストーリーは断片的すぎてピンとこないまま終わるという声も多い。ログやオーディオテープで世界観は補完されているが、積極的に拾いに行かないと何が起きているかよくわからない。またマップが広く、序盤の方向感覚のなさは人によっては途方に暮れるレベルだ。「何をすればいいかわからない」と感じやすいタイプのプレイヤーには向かないし、ホラー描写も含めて人を選ぶ。グロテスクな表現は最初から全開で、苦手な人には厳しい。
¥1,020という価格でここまで遊べるなら、コストパフォーマンスの話をすれば文句のつけようがない。協力プレイ前提で買うなら特に価値が高く、友人との「今夜を生き残る」という体験を共有する場として、このゲームの右に出るものはそう多くない。
プレイヤーの声
👍プレイ時間: 31時間
フレンドと三人でプレーしました。一人はどっぷり使って永遠と作業するくらいに楽しんでいます。最初はどのゲームも同じで大変ですが、どこかのタイミングで狩りに移行します。マップのあちこちにヒントやアーカイブが落ちてますが全部英語なので内容を知りたいときはggr
👍プレイ時間: 26時間
・ストーリーを進めるだけならほぼ建築の必要がない。(一部バンカーの休憩室が優秀すぎる) ・クラフト武器が弱くて結局あちこちで拾える文明の利器を頼ることになる ・積極的に襲ってくる敵が人間とクリーチャーばかりで肉食獣などがいない(せいぜいサメぐらい) ・ストーリーのほとんどが洞窟やバンカーに入ることで進むため、The ForestじゃなくThe CaveやThe Bunkerという感じ 未知のアーティファクトをめぐるストーリー自体は面白かったのですがジャングルで仮想サバイバル生活してみたい、という人には向かないと思いました。
👍プレイ時間: 1,096時間
序盤で装備が厳しすぎてなかなか洞窟の中に入らないで日数経ったら外で敵が大量襲ってきてほぼ無理ゲーw でも建築システムは神!建てられなそうな場所もアイデア次第で建てることが出来て、幅が100メートル超えの巨大建築物も可能です。フォレスト1にもそのシステムを取り入れたいくらいです。 後は壁紙とかが欲しいな。
出典: Steam ユーザーレビュー
スクリーンショット











