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theHunter: Call of the Wild™

theHunter: Call of the Wild™
key visual / steam

批評

荒野に足を踏み入れ、息を殺して獲物を待つ。theHunter: Call of the Wildが提供するのは、銃撃戦でも爽快なアクションでもなく、「狩猟」という行為そのものの緊張感と静寂だ。プレイヤーは広大なオープンワールドの中で、風向きを読み、動物の習性を学び、時に何十分もかけて一頭のシカに近づいていく。その過程に「ゲームらしい派手さ」はほとんどない。しかしトリガーを引いた瞬間、あるいは外した瞬間の重みは、ほかのタイトルでなかなか味わえないものがある。

自然の中に溶け込む狩猟の手触り

このゲームの操作感を一言で表すなら「丁寧に設計された不自由さ」だ。風向きが自分に向いていれば動物に気づかれる。走れば足音で逃げられる。近くで銃を撃てば周囲の獣が散る。こうした制約はストレスではなく、プレイヤーに「本物の猟師のように考えさせる」仕掛けとして機能している。

射程距離や弾薬のカリバーも動物の大きさごとに管理する必要がある。ウサギ相手に大口径ライフルを使えばハーベストが成立しない。逆に小口径で大型のエルクを撃てばスコアが下がる。こうした細かい設計が「とりあえず撃つ」ではなく「どう撃つか」を常に考えさせ、狩猟行為に知的な奥行きを加えている。

探索の喜び——広大なマップが持つ静寂の密度

マップの広さは単なる数字上の話ではない。ラウンドヒル・リザーブやイエローストーンを思わせるシルバーリッジ・ピークスなど、各エリアは気候・地形・生息動物がまったく異なり、同じ「狩猟」でも場所が変わると別ゲームに近い体験が待っている。

特に夜明けや夕暮れ時の光の表現は美しく、獲物を追って丘を越えたとき突然広がる渓谷の眺めに、ゲームを進める手が止まることがある。プレイヤーの多くが「写真を撮りたくてゲームに戻る」と言うほど、フォトモードとしての完成度も高い。広大な自然を歩き回ること自体に価値があるタイトルは多くないが、このゲームはその数少ない一本だ。

似たゲームとの違い

同じ狩猟ゲームとして比較されがちなのがtheHunterシリーズ旧作(Classic)やWay of the Hunterだ。旧Classicはゾーン制でこじんまりとしていた部分があり、Way of the Hunterは同方向のリアリズムを追求しているが、マップの作り込みとコンテンツ量でCall of the Wildに一歩譲る印象がある。

また「サバイバル要素のある広大なオープンワールド」という点でTheForestやThe Long Darkと比較するプレイヤーもいるが、本作にはサバイバル要素はほぼない。空腹もなく拠点建設もない。あるのは純粋な「狩り」だけだ。その潔さが長所でもあり、人を選ぶポイントでもある。

選択肢が生む狩猟スタイルの分岐

武器の選択肢は弓・マズルローダー・ライフル・散弾銃・ハンドガンと幅広く、使う武器によって立ち回りが根本から変わる。弓猟では射程が短いため、より慎重な接近が求められ、成功したときの達成感が格別だ。散弾銃でバードハンティングをするなら反射神経と予測射撃が重要になる。

また「ダイアモンド格付け」と呼ばれる最高評価の個体を狙うという目標が、エンドゲームにおける強力な動機になっている。特定の動物・特定の地域でひたすらスポットし続け、ようやく出会えた大物を仕留める——その集中した時間には、一種の瞑想に近い感覚がある。

こういう人におすすめ

自然の中を静かに歩き回ることが苦にならない人、あるいはアクションゲームの忙しさから離れたい人にはぴったりだ。仕事終わりに「何も考えずに森を歩きたい」という気分で起動しても、十分に満足感が得られる。

一方で注意すべき点もある。序盤は解放される武器やスキルが限られており、ゲームのリズムに慣れるまで時間がかかる。また、DLCの数が非常に多く、マップや動物・武器の多くが追加コンテンツとして販売されているため、ベース価格の安さに対してトータルコストが膨らみやすい。セール時にまとめ買いするのが賢明だ。オンラインで友人と同じマップに入り、無線で会話しながら別々の区画を狩るスタイルも意外と楽しく、協力プレイというよりは「同じ空間で各自が集中している」距離感が独特の魅力になっている。

エンドゲームのループ——格付けと記録が作る終わりなき目標

本作には明確なストーリーエンドが存在しない。ゆるやかなミッションはあるが、大部分のプレイ時間は自由な狩猟に費やされる。その代わりにプレイヤーを引き止めるのが「ハーベスト記録」と「ダイアモンド個体の収集」だ。

各動物の記録は重量・スコア・格付けで管理され、自分の過去ベストを更新することが静かな目標になり続ける。何十時間経っても「今日こそダイアモンドのムース」という動機でゲームを起動できる構造は、息の長いプレイを支えている。目に見える派手な進行よりも、積み重ねた記録と記憶がゲームの深みを作っていく——そういうタイプのループが好きなプレイヤーに、このタイトルは深く刺さるはずだ。

プレイヤーの声

「なるほど よく人を選ぶゲームという評価であろう  銃を持って走り回るだけでは単なるお散歩ゲームでしかない しかし製作側は要所要所にちゃんと獲物を用意してくれてる それに気ずければ最高のハンティングゲームになるであろう  君の怒りの一撃 私に見せてくれ  ドゴーン」
▲ recommended·played 2,860h
「基本的に満足している。 DLCなくても楽しめるが、あると尚楽しめる。 ただ、サウンドの調整が細かくできないのが玉に瑕。 狩り中は音も大切なので大きめに設定しているが、レベルアップや拠点開放のシステムSEの音も同様に大きくなるので耳がその時だけ痛くなる... バギーの音も同様に。」
▲ recommended·played 65h
「基本的には面白いが、囮やスプレー、笛などアイテムの効果が分かりづらい 例えば割と近距離でシカ用のアイテムでおびき寄せようと使ったら そのシカたちが警戒して逃げていくので弓で仕留められなかったり 小屋などに入って笛を吹いても1匹も動物が来ないでただただ時間を無駄にしたりするので 待ち伏せするような狩猟の楽しみ方は分からない なので基本的にずっと歩いて動物を見つけたら息を潜めて遠距離用ライフルで 撃ち抜くという遊び方しかしてない」
▲ recommended·played 344h

source: steam user reviews

スクリーンショット

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