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Backrooms: Escape Together

Backrooms: Escape Together
key visual / steam

批評

「バックルーム」という概念を知っているだろうか。現実世界のどこかに存在する、出口のない黄色い蛍光灯の廊下。湿った壁、染み付いたカーペットの臭い、そして何かがいる気配——インターネット発のホラー都市伝説を題材にした『Backrooms: Escape Together』は、その空気をUE5の映像品質で忠実に再現したサバイバルホラーだ。1〜6人で手続き生成された迷路に閉じ込められ、謎を解きながら脱出を目指す。¥1,200という価格帯の早期アクセスタイトルでありながら、「リミナルスペース」という独特の恐怖の文脈を体験として落とし込む試みは、同ジャンルの中でも一際尖った個性を放っている。

ビジュアルとサウンドが作り出す「場所の恐怖」

このゲームの強みは、まず視覚と聴覚にある。UE5のライティングで再現された蛍光灯の点滅、壁の質感、廊下の奥に消える遠近感——どれも「見覚えのない場所なのに、どこかで見た気がする」という奇妙な既視感を呼び起こす。リミナルスペースの本質は「本来人がいるはずの場所に誰もいない」という不在の恐怖であり、本作はその文脈を映像として正直に実装している。

サウンドデザインも秀逸で、遠くから聞こえるエアコンのハム音、自分の足音だけが響く廊下、そして突然途切れる静寂——音が「何かがいる」ことを示唆しながら、姿は見せない演出が続く。6人でプレイしていても、誰かとはぐれた瞬間に独特の孤立感が生まれる。それがこのゲームの根幹にある恐怖の設計だ。

似たゲームとの比較——Phasmophobiaとの根本的な差異

同じ協力ホラーとして真っ先に比較されるのが『Phasmophobia』だが、両者は恐怖の構造が根本的に異なる。Phasmophobiaはゴーストの「種類を特定する」という目的が明確で、プレイヤーは調査員として能動的に動く。対して本作の恐怖は受動的だ——エンティティが何者か分からず、対抗手段も限られ、ただ「逃げる」か「やり過ごす」しかない局面が多い。

同じバックルームをテーマにした『Escape the Backrooms』とも比べると、本作はUE5の映像クオリティで頭一つ抜けており、手続き生成によってプレイのたびに地形が変わる点でリプレイ性を担保している。一方で『Labyrinthine』のような整理されたゲームループの洗練度はまだ発展途上で、早期アクセス特有の荒削りさが随所に顔を出す。¥1,200という価格はその「粗さ込みで遊ぶ」という前提への正直な提示だろう。

仲間の分散が生む緊張の分岐

協力プレイ最大6人という設計は、ゲームの緊張感に直接影響する。6人全員が同じ廊下を固まって歩けば安心感があるが、広大な手続き生成マップではすぐに散り散りになる。「誰かが別フロアにいる」「通話越しに悲鳴が聞こえた」——そういった分断の瞬間がこのゲームの最も鮮烈な体験を生む。

逆に言えば、ソロプレイでは体験の質が変わる。一人でプレイすると恐怖は増幅するが、攻略の難度も跳ね上がり、エンティティとの遭遇が純粋な詰みに直結しやすい。フレンドと2〜4人で遊ぶのが現状最もバランスの取れた楽しみ方だ。マイクありの音声通話で遊ぶと、情報共有と悲鳴が交差するカオスが生まれ、それ自体がコンテンツになる。

こういう人は合わないかも

早期アクセスタイトルとして、正直に言える点がある。コンテンツ量はまだ成長途中で、10レベルを手続き生成で遊ぶ設計ながら、パズルのバリエーションや謎解きの密度は薄い局面がある。「ただ逃げるだけ」の時間が長く感じられることもあり、明確な目標を追い続けたいプレイヤーには単調に映るかもしれない。

バックルームというIPそのものへの関心が薄い人、つまり「知らないし興味もない」という前提でプレイすると、このゲームの文化的文脈による恐怖増幅効果がほぼ機能しない。ゲームとして純粋に評価するなら、現時点での完成度は同価格帯の完成品タイトルに及ばない部分もある。定期的なアップデートによって成長する前提で付き合う、初期サポーターとしての気概が求められる作品だ。

日本語対応が現状限定的な点も注意が必要で、UIやログの一部が英語のまま残っている。英語に抵抗がなければ問題ないが、完全日本語環境を求めるなら今ではなく、後の対応を待つのが賢明かもしれない。

それでも——蛍光灯の廊下の奥に何かがいる、という感覚を仲間と共有したい人間にとって、¥1,200はじゅうぶんに安い入場料だ。

プレイヤーの声

フレンドとやって面白かったです。 謎解き難易度も、ゲームレベルもちょうどよく、めっちゃ止まることなく、スイスイな場面もあり テンポよくできたゲームでした。 そこまでホラー要素は感じなかったかな?定価でも全然いいがセールなら断然買いです。
▲ recommended·played 5h
最大6人でワチャワチャしながら逃げられるゲーム、グロくないのに初見だとマジで怖い 野良で遊ぶ分にはちょっと不便なところがあるけどハマる時はとても楽しい リア友と遊べば最高に盛り上がると思います [知っておいた方がいい事] ・ボイスチャットができると良い(意思疎通ができれば盛り上がる) ・Rキーでホイッスルを吹ける(ダウンした時に人を呼ぼう) ・プールのエリアでパズルを解き出す前に全員集まること(解き始めると入り口が閉鎖されて後続が入れない=脱出扉に全員が集まれないので脱出できず詰む) ・錆びたボルトカッターは拾ったステージ以降も使えるので大事にしよう
▲ recommended·played 20h
友達と遊んでいたら絶叫しすぎて、地元の掲示板にうるさいと怒られたゲーム。 ゲームのオープンVCで遊ぶと、キャラクターから声が出るのだが、 仲間が落下死などすると急に孤独になるので、臨場感が増す。 慣れてくるとかなり笑える。 なのでこのゲームを遊ぶ際は、Discordなどで通話せずに オープンVCで連携することをお勧めする。
▲ recommended·played 6h

source: steam user reviews

スクリーンショット

Backrooms: Escape Together screenshot 1
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Backrooms: Escape Together screenshot 2
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Backrooms: Escape Together screenshot 3
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Backrooms: Escape Together screenshot 4
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Backrooms: Escape Together screenshot 5
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Backrooms: Escape Together screenshot 6
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