Little Nightmares

Little Nightmares

開発: Tarsier Studios発売: BANDAI NAMCO Entertainment¥605

Steam レビュー

非常に好評

PlayNext レビュー

「怖い」と「懐かしい」が同時に刺さってくる体験を、あなたはしたことがあるだろうか。*Little Nightmares* はホラーゲームだが、幽霊や殺人鬼が出てくるわけではない。巨大で歪んだ大人たちが支配する船舶「ザ・モウ」を、レインコートを着た小さな少女「シックス」として這うように進んでいく——その体験は、子供のころに感じた「大人の世界への恐怖」を、あの頃の解像度で再現してくれる。プレイ中ずっと、どこかで見た悪夢の続きを歩いているような感覚がつきまとう。 ## 世界への没入感——絵本の裏側に迷い込む感覚 ザ・モウという舞台は、どこかティム・バートンの映画を彷彿とさせる。巨大な厨房、歪んだ廊下、腐った食材が積み上がった暗い部屋。シックスは画面の中で小さく、カメラは意図的に引いた構図を取ることが多い。この「小ささ」の演出が徹底していて、棚を登るのに全力でぶら下がり、ドアノブに飛びついて回す。BGMはほとんど鳴らず、軋む床板と自分の息づかいだけが響く。 照明のコントロールが特に秀逸で、ライターの炎だけを頼りに暗闇を進む場面では、光の届かない端に何かがいる気配を常に感じる。実際には何もいないことも多いのに、プレイヤー自身が怖がって立ち止まってしまう——恐怖を「見せる」のではなく「感じさせる」設計になっている。 ## キャラクターとの対話——言葉のないシックスを理解していく シックスは一切セリフを話さない。プレイヤーが知ることができるのは、彼女の行動と、ときおりこぼれる小さな反応だけだ。空腹になると足を止めてお腹を抱える。何かに怯えるとわずかに身を縮める。この「語らない語り口」が、シックスというキャラクターへの共感を強く引き出す。 物語は説明されない。なぜ彼女はここにいるのか、ザ・モウとは何なのか、答えは最後まで明示されない。ただ、プレイを終えたとき、シックスが何者であるかについてプレイヤーは静かに気づく——そのラストの余韻は、言葉で語られる結末より遥かに重く落ちてくる。「わかった」というより「わかってしまった」という感覚に近い。 ## プレイ時間と満足感——短さが強度を生む クリアまでのプレイ時間は3〜4時間程度。価格が605円であることを考えれば十分すぎる密度だが、「もっとやりたかった」という気持ちが残るのも正直なところだ。ゲームプレイ自体はシンプルで、ジャンプ・掴まる・押す・引くが基本操作のほぼ全て。パズルの難易度は高くなく、詰まって調べ物をするような場面はほとんどない。 ただし、ステルス要素のある追跡シーンは別で、巨大な料理人に見つかって何度も捕まる場面は純粋に怖い。ゲームオーバーになるたびに心拍数が上がる。難易度はそれほど高くないが、緊張感は終始保たれている。Steam実績やDLCでの追加エピソードもあり、世界観をもっと掘り下げたいプレイヤーには周回する理由もある。 ## 似たゲームとの違い——*LIMBO* や *INSIDE* と並べて考える 同じサイドスクロール系の暗いゲームとして *LIMBO* や *INSIDE*(どちらもPlaydead作)と比較されることが多く、実際に雰囲気は近い。だが決定的な違いがある。*LIMBO* と *INSIDE* がほぼモノクロ・無機質な抽象性で語るのに対して、*Little Nightmares* は色と質感と「食」の気持ち悪さにこだわっている。腐った食べ物、脂ぎった大人たちの身体、床に広がるシミ——視覚的な不快感が意図的に盛り込まれており、ホラーとしての粘着感が強い。 また *INSIDE* が社会的・哲学的な問いを持っているのに対して、*Little Nightmares* はより感情的・原始的な恐怖に寄っている。「大人は怖い」「食べられる」「逃げたい」——子供の感覚に直接アクセスしてくる作品だ。*Playdead* 作品が「考えさせる恐怖」なら、*Little Nightmares* は「感じさせる恐怖」と言える。 人を選ぶポイントとしては、暗くて閉所的な空間が苦手な人、グロテスクな表現に敏感な人には向かない可能性がある。ただそれは弱点ではなく、作品の核心部分でもある。「怖いけど先が気になって止められない」という体験をしたいなら、この作品はその要求に正確に応えてくれる。

プレイヤーの声

👍プレイ時間: 11時間

ホラー少々、ドキドキハラハラあり、ストーリー大好き。でもヒルのようなやつだけは許さない。以上 もともと安いですが、ぜひセール時にやってみましょう。そのほうが「この値段でこんな神作品買えてラッキー」そう感じると思います。

👍プレイ時間: 11時間

ゲームのボリュームやクオリティがあるのは当然のこととして、ストーリーやキャラクター、世界観の作り込みなど全てが引き込まれるものでした。ホラーや推理と言うよりアクションのジャンルがかなり強めかなと思います。アクションは苦手でしたが、ギリギリでクリアできるように設計されほんとストレスなくプレイすることができました。また、DLCの方もプレイしましたが、最後に一気に伏線のようなものが回収される感覚がとてもスッとすると同時にホラーとしての世界観にもグッと引き込まれました。

👍プレイ時間: 33時間

3・2・1の順番でシリーズをプレイしました。3が子供の悪夢を体験できるゲームという印象だったので1もそんな感じかなと思ってプレイしたら、3よりもさらにダークで残酷な世界でびっくりしました!シリーズの世界観入門として3はかなり良かったので、まだどれもプレイしたことない方は私と同じ順番でやるのおすすめします。 1クリア後に2もすぐプレイして、1.2セットで好きになりました。とっくにクリアしてますが、またこの世界に浸りたくて系5回くらい遊びました。 ステージひとつひとつが世界観やストーリーに沿って意味のある作りこみになっているので、没入感があるし何回プレイしても新しい気づきがあって楽しいです。

出典: Steam ユーザーレビュー

スクリーンショット

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