Pathfinder: Wrath of the Righteous - Enhanced Edition

Pathfinder: Wrath of the Righteous - Enhanced Edition

開発: Owlcat Games発売: META Publishing¥779

Steam レビュー

非常に好評

PlayNext レビュー

悪魔に蹂躙された聖地へ、ただひとりの英雄が踏み込んでいく。『Pathfinder: Wrath of the Righteous - Enhanced Edition』は、テーブルトップRPG「パスファインダー」を忠実にデジタルへ移植したターン制(またはリアルタイム一時停止)のCRPGだ。開発元のOwlcat Gamesが前作『Kingmaker』で培ったノウハウを一段引き上げ、膨大な選択肢と圧倒的なスケールで「悪魔との戦争」を描く。プレイヤーに求められるのは、ただ剣を振ることではなく、信念を問われ続けながら、神話的存在へと変貌する意思を持つことだ。軽い気持ちで始めると、気づけば100時間を超えて机の前に釘付けになっている——それがこの作品の引力である。 ## キャラクタービルドの深淵と、戦術の手触り 本作最大の特徴は、キャラクタービルドの自由度と複雑さにある。ベースクラスだけでも20種以上あり、さらにサブクラス(アーキタイプ)や複数クラスの掛け合わせ(マルチクラス)を組み合わせると、選択肢は文字通り無限に広がる。アルケミストとマグスを組み合わせてポーション投擲しながら剣を振るキャラクターを作ることも、純粋な神官として前線の盾になることも、あるいは呪文書を自在に組み替えるアルカニストとして戦場を制圧することもできる。 戦闘はリアルタイム一時停止とターン制の切り替えが可能で、難易度も広い幅で調整できる。ただし、デフォルト難易度でも敵AIは容赦なく弱点を突いてくる。バフ・デバフの積み重ねや先制行動の取り方、陣形の組み方が勝敗を分ける。「ダメージを出しつつ殴るだけ」では通用しない場面が多く、Baldur's Gate 3のように直感的なインタラクションで突破するタイプではない。どちらかといえば、Pathfinder: Kingmakerや古いInfinity Engineゲームの流儀を継ぐ、数値とルールへの理解が武器になる戦場だ。 ## ビジュアルとサウンドの仕上がり グラフィックは2Dと3Dのハイブリッド的なアイソメトリック視点で、背景美術のクオリティが高い。悪魔に堕ちた聖地「ケネブレス」の廃墟、異界の荒廃した平原、神秘的な天上の領域——それぞれのロケーションが視覚的に明確な個性を持っており、長時間プレイしても場所の記憶が混濁しにくい。特に後半エリアの演出は、世界の規模感を強く感じさせるビジュアルになっている。 サウンドトラックは叙事詩的なオーケストラ楽曲が中心で、戦闘の緊張感をしっかり後押しする。ボイスアクティングは英語のみだが、主要キャラクターの演技は総じてレベルが高く、仲間たちの台詞に感情の機微がある。日本語字幕は完備されているため、英語が苦手でもストーリーを追うのに困らない。ただし、テキスト量が膨大なため、読む速度が追いつかない場面も出てくる。 ## 仲間たちの存在感と、選択の重さ 同行する仲間キャラクターたちは単なる戦力補充ではなく、それぞれ独自の信念と傷を抱えた人物として描かれている。信仰心と現実の狭間で葛藤するセラ、過去の罪を背負い続けるレゲン、皮肉屋でありながら誠実な悪魔のキャメリア——彼らとの会話は、主人公の選択に応じて変化し、関係性が深まるにつれて本音が滲み出てくる。 本作のコアにある「神話的道」の選択も大きい。天使、悪魔、金仙(リッチ)、トリックスター、魔剣士(アズスラ)など、主人公がどの神話的存在へと変貌するかで、ストーリーの分岐、使える特殊能力、仲間との関係、そしてエンディングが根本から変わる。この選択は単なるパワーアップではなく、「自分が何を犠牲にして、何を守るのか」という問いを突きつけてくる。善悪の二項対立では片付けられない場面が積み重なり、プレイを通じて倫理観を問われ続ける感覚は、このジャンルのなかでも特別な体験だ。 ## プレイ時間と、長く付き合うための覚悟 メインストーリーをこなすだけでも80〜100時間はかかり、サイドクエストや仲間の絆クエストまで丁寧に追えば150時間を超える。神話的道ごとに異なる展開があるため、複数周回の動機も十分にある。¥779という価格を考えると、コストパフォーマンスは圧倒的だ。 一方で、人を選ぶポイントは明確にある。ゲームの序盤は特にルールの説明が不十分で、キャラクタービルドを誤ると中盤で詰まりやすい。Wikiや攻略情報と併用することを前提に遊ぶのが現実的だろう。また、テキスト量と世界観の密度が非常に高いため、ストーリーよりも戦闘体験を中心に楽しみたいプレイヤーには向かない。「読む」ことが苦にならず、数値とルールを理解しながら戦術を組み立てる楽しさを求めるならば、これほど応えてくれる作品は少ない。 Baldur's Gate 3が「直感的に世界へ没入する体験」を提供するなら、本作は「ルールの深淵に自ら潜っていく体験」を提供する。どちらが優れているかではなく、何を求めるかの違いだ。神話の英雄になる重さを、手のひらで感じたいなら、この作品はその答えをきちんと持っている。

プレイヤーの声

👍プレイ時間: 492時間

面白い。 シナリオ面が本当に尋常じゃなく面白いです。 登場キャラの顔が苦手な方はポートレートを有志が配布しているので好みのものに差し替えるといいかも。 またSLGパートはかなり時間が掛かる上に簡略化してもさほど変化があるわけでもないらしい(自分はSLGもきっちりやってしまったので不明)ので、こちらもシナリオ体験を重視するなら飛ばしたほうがいいかもです。 とにかく骨太で熱いシナリオが魅力でした。 最高のゲームだと思います。

👍プレイ時間: 9時間

steam deckで遊んでみました。 有志日本語訳の導入にsteam deck単体で挑んでみましたが、かなり手こずりましたがなんとかできました。 いちいち会話等の文章量が莫大なので有志日本語訳が無ければ太刀打ち出来る相手じゃないです。 じっくり取り組んでみたいと思います。感謝。

👍プレイ時間: 189時間

1を400時間遊んで買いました。是が非でも日本語対応お願いします。 有志方の日本語訳大変感謝しております。多分400時間超えそうです。

出典: Steam ユーザーレビュー

スクリーンショット

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