
Pillars of Eternity II: Deadfire
開発: Obsidian Entertainment発売: Versus Evil¥990
Steam レビュー
非常に好評
PlayNext レビュー
広大な海と無数の島々が広がる「デッドファイア群島」を、自分の船を操りながら探索していく——*Pillars of Eternity II: Deadfire* の体験を一言で表すなら、「選択肢の海に溺れる喜び」だ。前作で死の淵から甦った主人公は、暴走した神エオサスを追って大海原に漕ぎ出す。しかしこのゲームが本当に問いかけてくるのは、「神とは何か」「信仰とは何か」というほとんど哲学的な命題であり、剣と魔法のファンタジーとしての皮を脱いだところに、恐ろしく濃密な物語体験が待っている。Baldur's Gate 3 がJRPG的なドラマ性で近年のCRPGを牽引したとすれば、本作はもっと古風で、もっと静かで、もっと読書に近い。
## 物語が引き込む瞬間
序盤、船が嵐に巻き込まれてある島の港に流れ着いたとき、私は何気なく酒場に入り、そこにいた老船乗りと話した。彼はただの背景NPCだと思っていた。ところが会話を続けると、彼の過去——かつての船団の壊滅、生き残った罪悪感、今も消えない亡者の夢——が丁寧なテキストで積み重なり、気づけば30分以上その老人と対話していた。デッドファイアの世界では、こういうことがあちこちで起きる。
主軸となる神追跡の物語は、進むにつれて「善悪の単純な対立」ではなく、複数の宗教勢力・植民地主義的な帝国・反乱する現地民族・神々の思惑が複雑に絡み合う構造を見せてくる。選択肢を選ぶたびに「本当にこれでよかったのか」という余韻が残り、ロールプレイの充実感は同ジャンルの中でも群を抜いている。
## 育成と成長の喜び
キャラクタービルドの自由度は、良い意味で「やりすぎ」なレベルだ。種族・クラス・サブクラスの組み合わせに加え、本作ではマルチクラスシステムが導入されており、たとえば「ウォーロック×パラディン」や「シャーマン×ローグ」といった独自の組み合わせが可能になった。各クラスには固有のアビリティツリーがあり、戦闘スタイルの幅は膨大だ。
リアルタイム with ポーズで戦うか、パッチ5.0で追加されたターン制モードを使うかも選べる。ターン制に切り替えると、戦術RPGに近い感覚になり、アビリティの運用を緻密に考えるタイプのプレイヤーにはこちらのほうが刺さりやすい。個人的には序中盤をリアルタイムで進め、ボス戦だけターン制に切り替えるという使い方が楽しかった。
レベルが上がるごとに選択肢が広がっていく感覚は純粋に気持ちよく、「次はどのアビリティを取るか」を考える時間がもはやゲームの一部になっている。
## サイドクエストの質
メインクエストだけを追うのはもったいない。デッドファイアのサイドクエストは、単純な「お使い」ではなく、それ自体が一個の短編小説として完結していることが多い。ある村では、精霊信仰と新興宗教の対立に巻き込まれ、プレイヤーはどちらの側にも付かず独自の解決策を見つけることができる。別の島では、奴隷制度の歴史とその遺恨が絡む事件があり、選択次第で全く異なる結末に至る。
コンパニオンキャラクターも個性が強く、彼らの個人クエストをこなすことで関係性が深まり、エンディングにも影響が出る。テキストの総量は相当なもので、すべてのセリフを読んでいるとメインシナリオだけで20時間、寄り道を含めれば60時間以上は優にかかる。
## 初見プレイヤーへのアドバイス
正直に言うと、とっつきにくさがある。キャラクター作成の段階から選択肢が多すぎて途方に暮れやすいし、前作の知識がないとデッドファイア世界の神話体系や用語に置いていかれる感覚がある。前作 *Pillars of Eternity* をプレイしていなくても、セーブデータ引き継ぎを模した「歴史書」形式で前作の出来事を設定できる仕組みがあるため、ストーリー理解への支障は最低限に抑えられているが、世界観への没入感は前作経験者のほうが格段に高い。
難易度は「物語重視」から「アルティメット(最高難度)」まで幅広く設定できるので、システムに不慣れなうちは低難度で物語を楽しみ、慣れてきたら縛りプレイに挑む、という段階的な楽しみ方を勧めたい。また序盤は資金と物資のやりくりが意外と厳しいため、船の乗組員管理はこまめに確認しておくこと。
## ¥990 という価格の重さ
セールで¥990という価格は、どう考えても異常に安い。ボリュームだけで言えば60〜80時間のゲームが、ランチ一食分の値段で手に入る。しかしこのゲームが真に問うてくるのは「コストパフォーマンス」ではなく、「どれだけ深く潜れるか」だ。表層をなぞるだけでも十分に楽しめるが、テキストを丁寧に読み、選択の意味を考え、世界観に本気で向き合ったとき、その体験密度は¥990という数字を完全に無意味にする。
Divinity: Original Sin 2 のような爽快な戦闘カタルシスとは異なり、本作の快楽は「読む」「考える」「選ぶ」という静的な行為に宿っている。それが合うなら、間違いなく近年のCRPGで最も豊かな時間の一つになるはずだ。
プレイヤーの声
👍プレイ時間: 59時間
ゲームの完成度自体は高いのでお勧めとしましたが、面白いかと言われると、前作の方が面白かったです。 前作はまだ主人公の能力や世界観が分からない中で人間としての物語が進むのでストーリに入り込むことが出来ました。 しかし、本作は前作からの続きとなっており、神々との対話が中心。そのため全く感情移入出来ず、自分の知らない仮想世界の神や秩序と言われても全くピンときません。 システム面や音楽、ビジュアルの質は高く丁寧に作られていますし、完成度は高いゲームであることには間違いありません。しかし、肝心の物語の部分に共感できるかどうか?そこがポイントだと思います。
👍プレイ時間: 37時間
このご時世にジェネリックバルダーズゲートが日本語で遊べるという奇跡。有志の日本語MOD制作者には感謝してもしきれない。
👍プレイ時間: 144時間
■Steamdeck 快適にプレイ 最初コントローラーの設定を自分仕様にしながらプレイしてます。 前作ほとんとプレイしてませんが、なんとなくわかります。 んで…このゲーム。慣れれば慣れるほど とにかく戦闘が面白い!! 戦闘は、ターンベースとリアルタイム。 どっちも好きだけど、ターンベースでなれてからリアルタイムするとよくわかる気がする 私が1番言いたいこと!! 有志さんありがとうございます❤
出典: Steam ユーザーレビュー
スクリーンショット











