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Dead Cells
key visual / steam批評
死ぬたびに、少しだけ強くなる。この単純な構造が『Dead Cells』の恐ろしさだ。一周が終わるたびに「もう一回」と手が伸びる。気づけば深夜を過ぎている。ローグライトとメトロイドヴァニアという二つのジャンルを掛け合わせたこの作品は、どちらのファンにとっても「これを待っていた」と感じさせる完成度を持つ。城の構造はプレイのたびに変わり、拾える武器も毎回違う。なのに一度染みついた「動き方の感覚」だけは体に残り続ける。それが積み重なって、確かな上達として形に現れてくる。¥1,240という価格に対して、このゲームが返してくるものの量は異常だ。
## 剣戟の手触りと武器の組み合わせ
『Dead Cells』の戦闘は、単純に見えて非常に深い。基本操作は攻撃・回避・スキルの3つだけだが、武器の種類と組み合わせによってプレイスタイルが根本から変わる。大剣で正面から圧力をかけるのか、双剣で素早くさばくのか、弓と罠を組み合わせて敵を誘導しながら削るのか。スキルスロットに置いた二つのサブ武器が、メイン武器の性能を化学変化させることもある。たとえば出血ダメージを与えた敵に特定の武器を当てると爆発するシナジーが発動する——このような組み合わせを走りながら即興で組み立てていく感覚が、一周ごとに新鮮な緊張感を生む。
操作の気持ちよさも特筆に値する。回避のタイミングが合ったときの無敵フレームの感触、攻撃を当てたときの効果音とヒットストップ——細部まで調整が行き届いており、アクションゲームとして純粋に「動かしていて楽しい」水準にある。ただし油断すると即死する場面が多く、慌てて連打するだけでは乗り越えられない。敵の動きを読んで、引いて、刺す。その判断の速さを要求されるゲームだ。
## 死と発見の反復——周回とやり込みの設計
死んでもゲームは終わらない、という表現は多くのローグライトに使われるが、『Dead Cells』の場合は「死ぬことで地図が更新される」という感覚に近い。マップは毎回再構成されるが、新しい武器や設備の解放は永続する。序盤の数十周は「まだ見ぬ武器との出会い」の連続であり、解放が進むにつれて戦略の幅が広がっていく。
難易度は「ボスセルモード」と呼ばれる段階的な縛り設定で調整できる。初期状態(ボスセル0)はアクションに慣れていれば十分クリア可能だが、上位モードになると敵の攻撃パターンが増え、ゲーム自体の景色が変わる。やりこみ勢は最高難易度(5ボスセル)まで積み上げることになるが、これは別ゲームと言っていいほど要求水準が高くなる。「一周クリアで満足」でも「何百時間も極める」でも、それぞれに応じた達成感を用意している設計は見事だ。
## 類似作との違い
同じローグライトアクションとして『Hades』が比較対象に挙がることが多い。『Hades』はストーリーと会話が周回のモチベーションを大きく担うのに対し、『Dead Cells』はほぼ純粋に「操作の上達と武器の発見」がエンジンになっている。物語への興味でプレイを続けるタイプには『Hades』が向いているが、「アクションゲームとして純粋に強くなりたい」という欲求には『Dead Cells』の方がダイレクトに応える。
メトロイドヴァニアとしての比較なら『Hollow Knight』が近い位置にある。ただし『Hollow Knight』がマップ探索と雰囲気の作り込みを重視するのに対し、『Dead Cells』はランダム生成とリプレイ性に振り切っている。一本の世界を深掘りしたい人には『Hollow Knight』、毎回違う冒険を短いスパンで繰り返したい人には『Dead Cells』という棲み分けだ。
## プレイ環境の目安
スペック的にはかなり軽量な部類で、オンボードグラフィックのPCでも動作する。Steam Deckとの相性も良く、公式でコントローラー操作に最適化されている。携帯モードでの短時間プレイと相性がよく、「10分だけ」のつもりが気づけば1時間というパターンになりやすい。
コントローラーとキーボード&マウスの両方に対応しているが、個人的にはコントローラーの方が快適に感じる。アナログスティックでの方向指定が直感的で、戦闘中の細かい操作がしやすい。ただしこれは好みの問題であり、マウスの精度を活かしたい場面もある。
注意点としては、「死ぬことに慣れる」のに時間がかかる人には序盤がきつく感じられる可能性がある。何十回死んでも上達を感じられずにいると、楽しさの入口に辿り着く前に離脱してしまいかねない。アクションゲームに対して「負けたとき、何が悪かったか分析する習慣がある」タイプの人とは非常に相性がいいが、ストレス解消目的で気持ちよく勝ちたいという動機のプレイヤーには向かないかもしれない。
繰り返しに価値があると感じる人にとって、『Dead Cells』は¥1,240という価格が信じられないほどの密度を持つ一本だ。
プレイヤーの声
「慣れるまで難しいと思いますが、おすすめです。 動作が軽快で操作感もとても良く、かなり作り込まれていると思いました。 マップの構造も毎回変わり、武器も使い勝手の良いものから変なものまで様々で、リプレイ性も高いと思います。 私の場合はそれまで全く使っていなかった盾を使うようになってから、簡単に進めるようになったので、色々試してみるのも楽しかったです。」
「素晴らしいゲームです。何度やっても飽きない面白さがあります。 また、メニューにあるアップデートの告知?のところで、一部、日本語文字が文字化けしていることを送ったところ、この度のパッチで修正していただいています。 現在も、更新が継続されており、スタッフさんの熱意には感服する次第です。 この手のアクションゲームが好きな方は必購入のソフトと思います。 言うまでもなく、日本語の翻訳レベルは完璧です。」
「美味しいけど何食べてるか分からない、そんな感じのゲームです。 爽快感と駆け引き要素が同居するいいアクションゲームで、プレイしていて楽しいです。 ただ、世界観というかゲームの雰囲気がチグハグで、いまいち置いてけぼり感が付きまといます。 「お話しだとか世界に隠された謎とかどーでもいい、アクションが楽しめれば十分」という人にはいいと思います。」
source: steam user reviews
スクリーンショット






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