
ディアブロ IV
Diablo® IV
開発: Blizzard Entertainment, Inc.発売: Blizzard Entertainment, Inc.¥6,700
PlayNext レビュー
闇が大地を覆い、モンスターの群れが四方から押し寄せてくる。画面を埋め尽くす敵の中心で、一人の魔女が嵐を呼び起こす。稲妻が走り、凍気が広がり、数百体の骸骨が一瞬で灰となる。ディアブロ IVはこの「圧倒的な力で世界を蹂躙する快感」を、シリーズ最高の完成度で提供するアクションRPGだ。
プレイヤーが選ぶのは5つのクラスのうちのひとつ。バーバリアン、ソーサレス、ネクロマンサー、ドルイド、ローグ——それぞれがまったく異なる戦闘哲学を持っている。バーバリアンは4本の武器を使い分けながら敵の群れに飛び込み、ソーサレスは氷・炎・雷の組み合わせで遠距離から蹴散らす。ネクロマンサーは骸骨の軍団を召喚して戦場を圧倒し、ドルイドは獣に変身しながら自然の力を操る。同じゲームでも、クラスによって体験はまったく別物になる。これがシリーズ通じて変わらない核心的な魅力のひとつだ。
操作の手触りは歴代シリーズで最も重厚になった。敵に攻撃を当てたときの打撃感、スキルが発動した瞬間のエフェクト、ボスが怯む瞬間の演出——どれも「確実に当たっている」という実感を丁寧に作り込んでいる。移動速度や攻撃速度もビルドによって大きく変わり、雑魚戦は爽快に素早く、ボス戦は緊張感のある駆け引きとなる。マウス操作でもゲームパッドでも快適で、後者は特にコントローラーに最適化されたUIが用意されており、ソファに寝転んでプレイする選択肢も十分現実的だ。
やり込み要素の深さはシリーズ随一だ。レベル上限に達した後も「パラゴン」システムでキャラクターは成長を続け、装備のアフィックスを「焼き直し」で変更したり、「テンパリング」で追加能力を付与したりといった装備強化の仕組みが何重にも重なっている。理想の一本を作り上げる過程は沼のように深く、数百時間プレイしても「もう少し強くなれるはず」という感覚が消えない。シーズンごとに新しいメカニズムが追加されるため、数ヶ月おきにフレッシュな体験を求めて戻ってくるプレイヤーが絶えない。
ビジュアルはシリーズ史上最もダークで写実的な方向性をとっている。ディアブロ IIIのカラフルさとは対照的に、泥と血と闇で塗りつぶされたサンクチュアリの世界は、中世ダークファンタジーの空気感を濃密に再現している。雨が降る荒廃した村、腐臭が漂いそうな地下ダンジョン、霧に覆われた凍土地帯——ロケーションのバリエーションと作り込みは圧巻だ。サウンドデザインも同様で、スキルのサウンドエフェクトから環境音、そしてシリーズファンの心を掴むオーケストラスコアまで、プレイヤーを世界観に引き込む力がある。
ストーリーについてはネタバレを避けつつ言えば、本作はシリーズの「起源」に迫る内容だ。悪の三大君主すら超える存在、原罪の母リリスが復活するところから物語は始まる。シリーズを知らない新規プレイヤーでも楽しめるよう設計されているが、ディアブロ IとIIの背景知識があるとより深く没入できる。メインキャンペーンのシネマティックはゲーム業界水準でも最上位クラスの映像品質で、特にリリスのビジュアルとボイス演技は多くのプレイヤーの記憶に残るはずだ。
同ジャンルの競合タイトルと比べると、Path of Exile 2が複雑な構築の自由度と高難易度を武器にするのに対し、ディアブロ IVは「取っつきやすさと深さの両立」に優れている。序盤から中盤にかけての学習曲線はなだらかで、初めてアクションRPGに触れる人でもキャンペーンをクリアするまでは迷子になりにくい。Last Epoch と比べると世界観とビジュアルの圧倒的なクオリティが際立ち、Grim Dawnのような静的なコンテンツ量では劣るが、シーズンによる継続的なアップデートという点ではディアブロ IVが上回る。
プレイ時間の目安は、メインキャンペーンのみで30〜40時間、エンドコンテンツを本格的に遊ぶと100時間以上。特定のビルドを極めてナイトメアダンジョンの高ティアに挑み始めると、時間は無限に吸収される。毎シーズン(おおよそ3ヶ月ごと)に新コンテンツが追加されるため、長期的に遊べる設計になっている。
注意点として正直に書くと、アイテムの厳選が単調に感じる局面は確かにある。延々とダンジョンを周回して同じ型のアイテムを拾い続ける作業感は、ARPGというジャンル固有の特性でもあるが、向き不向きがある。また、オフラインプレイが一切できない完全オンライン仕様のため、接続環境が不安定な環境には向かない。拡張コンテンツや季節パスへの追加課金も存在しており、最新コンテンツをすべて楽しもうとすると基本料金以上の出費が発生する点は把握しておきたい。
こういう人には強くおすすめだ。ディアブロ IIやIIIを楽しんだ人、キャラクタービルドを突き詰めることに喜びを見出せる人、暗い世界観と重厚なアクションが好きな人。友人と協力プレイを楽しみたい人にも向いていて、最大4人でのオンライン協力プレイは一人では味わえないスケール感を生む。一方、オフラインで遊びたい人、収集・強化のループより一本道のナラティブを重視する人、明るくポップなビジュアルを好む人には合わない可能性が高い。
ディアブロ IVは20年以上続くシリーズが到達した、現時点での最高到達点だ。万人向けとは言いきれないが、このジャンルにハマった瞬間の中毒性は他に代えがたい。深夜に「あと一周だけ」とつぶやきながら気づけば朝を迎えている——そんな体験を求めているなら、このゲームはその期待に確実に応える。
プレイヤーの声
👍プレイ時間: 66時間
出た当初PC版の公式クライアント版をやっていて一回クリアしてやめたのですが久々にやりたくなってログインしようとしたらアカウントがわからなくなってスチーム版を買った次第です。 やってなかったときのゲーム内容などはわからないのですがseason11で再開して昔に比べていろいろ仕様が変わっていたりエンドゲームが増えてたりとやることが無限にあるので無茶苦茶充実したハクスラ生活を送っています ハクスラをやるならディアブロ4は超おすすめです
👍プレイ時間: 231時間
S3で見放してたけどパラディンが使えるということで久々に復活 S11は各種強化が洗練されてたしパラディンのサービスタイムということもあって面白かった S12もうまくいけば流れに乗れるだろうけど、だめだったらPOE2天下は揺るがないかな あっちもあっちで色々問題はあるけど
👍プレイ時間: 126時間
ディアブロ3と比べると完成度、QoLなどほぼ全てにおいて劣っている。 が、バトルネットとスチームの両方でアルティメットを買うくらいには貢いだ。 シーズン1に比べたらシーズン2はだいぶ良くなった。 今後シーズンを重ねていくに伴い良化していくものと思いたい。 シーズン2はソーサラーで遊んでいるが多少の不満はあるけどやはりディアブロです。 殲滅していくの楽しいです。 ローグ、ネクロはまだ未プレイなのでシーズン4までは少なくとも遊ぶ予定。 今後の進化が楽しみ。
出典: Steam ユーザーレビュー
スクリーンショット










