ディアブロ IV

ディアブロ IV

Diablo® IV

開発: Blizzard Entertainment, Inc.発売: Blizzard Entertainment, Inc.¥6,700

PlayNext レビュー

闇の女神リリスが地上に舞い降り、サンクチュアリが混沌に飲み込まれていく——ディアブロ IVはそんな終末の気配を全身で感じながら、ひたすらモンスターを屠り続けるゲームだ。シリーズ20年以上の歴史を持つBlizzardのアクションRPGであり、「次の強い装備を手に入れるために、もう一周だけ」という魔力は健在。しかし今作は単なる強化版ではなく、オープンワールドとライブサービスを組み合わせることで、シリーズの文法を大きく書き換えた一作でもある。ダークファンタジーの世界観、重厚なビルド構築、そして仲間と協力しながら挑むハイエンドコンテンツ——これらが絡み合い、数百時間を吸い込むブラックホールのような引力を生んでいる。 ## 爽快感の正体——「手触り」が別次元 ディアブロ IVのアクションの気持ちよさは、打撃音と振動フィードバックの設計に集約されている。バーバリアンが大剣を振り下ろす瞬間の重厚な「ドスッ」という音、ネクロマンサーが骸骨を召喚する際の不気味な唸り声、ソーサレスの雷撃が画面を走る視覚的な爽快感——各クラスで手触りがまるで異なるのが特徴だ。 コントローラーで遊ぶと特にこの差が際立つ。スキルを叩き込むたびに振動が返ってくる設計で、画面を通り越して手に「当たった感」が伝わってくる。スピードに全振りしたウィッチクラフトのビルドで群衆を薙ぎ払ったときの、画面が光で飽和するあの感覚は、前作ディアブロ IIIにはなかった密度がある。 ## 育成と成長の喜び——ビルドという名の設計図 装備とスキルの組み合わせで自分だけのビルドを作り上げる——これがディアブロ IVの核心だ。スキルツリーは枝分かれが複雑で、序盤はただのパッシブ強化に見えたノードが、特定のユニーク装備と組み合わさった瞬間に化ける。「このスキルを使うたびにバリアが張られる」「バリアを消費するたびにダメージが50%上昇する」——こういった連鎖が積み重なり、やがて一つの完成されたビルドになる。 レジェンダリーアスペクトのシステムも面白い。ダンジョンを攻略することで固有の効果を「アンロック」し、好きな装備に付与できる。これにより、最強装備を引くまで何もできない運ゲーではなく、「今持っている装備を最大限に活かす」という工夫の余地が生まれている。理想のビルドに向かって少しずつ近づいていく感覚が、ゲームへの引力を維持し続ける。 ## ボス戦の醍醐味——個性と理不尽の狭間で シーズンコンテンツで実装されたボスレイドは、このゲームの戦闘設計が最も輝く場所だ。「アナダルウェル」や「ドゥリエル」といったエンドゲームボスは、フェーズごとに攻撃パターンが変化し、単純な火力ゲーではなく立ち回りの理解が問われる。特定の攻撃をカウンターで返すことでボスを怯ませるメカニクスは、ディアブロらしくない「格ゲー的」な緊張感をもたらしている。 一方で、ソロプレイでの高難易度ボスは理不尽に感じる場面もある。死亡ペナルティが比較的軽いため試行錯誤はしやすいが、ビルドが噛み合っていない状態では何十回リトライしても突破できないことがある。これはビルドの問題なのか操作の問題なのかが分かりにくく、初心者には壁になりやすい。 ## 難易度設計の哲学——「自分で選ぶ地獄」 ディアブロ IVは2024年のアップデートで難易度システムを大幅に刷新した。ノーマルからアルティメットまでの固定難易度から、「トルメント」段階を細かく調整できる設計へ移行し、自分の成長に合わせて無理なく難易度を上げていける仕組みになった。これは重要な変化で、以前は「詰まったら諦めるしかない」という感覚があったが、今は「もう一段階下げて装備を整えてから戻ろう」という判断ができる。 ただし、注意点もある。このゲームはライブサービス型であり、シーズンごとにキャラクターをリセットして新しいシーズンキャラクターを作り直すサイクルが前提の設計だ。同じビルドを何シーズンも育て続けることはできない。これをゲームの新鮮味と捉えるか、積み上げた努力の喪失と感じるかで、長期的な評価は大きく変わる。毎シーズン数百時間を費やせる人向けのゲームであり、ライトな付き合い方では深みを味わいにくい。 ## 似たゲームとの違い——Path of Exile との比較 ハクスラ好きが必ず言及するのが「Path of Exile 2との比較」だ。PoE2は圧倒的に深いビルド構築と膨大なコンテンツ量を持ち、無料で遊べる。対してディアブロ IVは複雑さを削ぎ落とし、「数時間でも楽しめる」入口の広さを重視している。PoE2はスキルツリーの読解だけで数時間を要するが、ディアブロ IVは直感的にスキルを選びながら遊び始められる。 より近い立ち位置は「Last Epoch」かもしれない。どちらも現代的なハクスラで、ビルド構築の自由度と遊びやすさのバランスを重視する。ただしLast EpochはオフラインプレイOKなのに対し、ディアブロ IVは常時オンラインが必須——この差は人を選ぶ。ネット環境が不安定な環境やオフライン環境では遊べない点は覚えておきたい。 「ダークな世界観でしっかりとしたストーリーキャンペーンを楽しみたい」「仲間と協力しながら派手なボスを倒したい」「ビルド構築に沼りたいが、PoE2ほどの複雑さは求めていない」——そういうプレイヤーに、ディアブロ IVは確かな答えを返してくれる。

プレイヤーの声

👍プレイ時間: 295時間

ブリザード版で長らくプレイしてたけど、なぜかSteam版を購入してこっちがメインになってしまっている。 新DLCが来て、めちゃくちゃ面白い。 新DLCで既存のキャラクターの内容が一新したので、いまから始める人も同じスタートラインで楽しまます。 ただし、上位ティアにあげていくと即死攻撃が増えてくるので立ち回りを工夫しないとつらいです。 それを差し引いても今までで一番面白いシーズンとなってます。 POE系が苦手でも、気楽にハクスラできるので楽しめると思います。

👍プレイ時間: 53時間

バグ周りの問題はあれど発売当初より面白くなってる。エンドコンテンツも充実してて無限に遊べる。poe2とdiablo4あればハクスラは満足できるだろう。新DLCのストーリも良かった。 おすすめ

👍プレイ時間: 79時間

強くなるためにきれいなレールが引かれているのだが、やらされている感が全くない。少し飽きてきたタイミングでユニークが来ることでビルドにとんでもない革命が起きる。あれやこれやと色んなビルドに目移りばかり。これ全部楽しみつくすのに何時間かかりますか?沼ですね。 ハクスラ初心者にこそお勧めしたい神ゲーです。

出典: Steam ユーザーレビュー

スクリーンショット

Diablo® IV screenshot 1Diablo® IV screenshot 2Diablo® IV screenshot 3Diablo® IV screenshot 4Diablo® IV screenshot 5

関連する特集記事

似ているゲーム