
Last Epoch
開発: Eleventh Hour Games発売: Eleventh Hour Games¥3,120
Steam レビュー
非常に好評
PlayNext レビュー
「次にプレイするARPGを探している」という人に、Last Epochはいきなり答えを突きつけてくる。時間軸を行き来しながら滅亡へ向かう世界を救う、というシナリオの骨格はシンプルだが、このゲームの本質はストーリーではない。キャラクターの成長設計と、クラフトの手触りと、終盤の周回ループにある。¥3,120という価格帯に収まっているとは信じがたい密度のコンテンツが、プレイヤーを数百時間引き留める。
## 世界観と演出の重量感
Last Epochの舞台はEryliaという世界で、過去・現在・未来の三つの時代を行き来しながら物語が進む。世界観のスケールは壮大だが、演出は派手さよりも「重さ」に寄っている。朽ちた神殿、焦土と化した平野、時間が歪んで混濁した遺跡——ビジュアルはAAA級の美麗さとは異なるが、そのくすんだ色彩と荒廃した雰囲気には独特の引力がある。
BGMは静かで抑制が効いており、Diablo 4のような劇的なオーケストラ演出とは対照的だ。喧騒より沈黙を使い、プレイヤーが戦闘に没頭するための余白をつくる。派手なカットシーンより、フィールドに散らばるログやアイテムのフレーバーテキストで世界の断片を積み上げていくスタイルに好感を持てる人には、この地味な誠実さが刺さる。
## 戦闘のリズムと手触り
操作の基本はDiablo系ARPGと同じで、スキルをクリックで発動しながら大量の敵を薙ぎ倒していく。ただし戦闘のリズムは独特だ。Path of Exileほど画面が爆発し続けるわけでなく、Diablo 4ほどスムーズにヌルっと進むわけでもない。敵の密度と速度が絶妙に調整されており、「捌く」感覚が前面に出る。
特徴的なのは「フォアグラウンドとバックグラウンドのスキル管理」だ。移動スキルと攻撃スキルを組み合わせながら立ち回りを作る必要があり、ただクリックし続けるだけでは詰まる場面が出てくる。雑魚をまとめて引き寄せて範囲スキルを当てる、ボスの予兆モーションを見てステップで回避する——こうした判断が気持ちよく噛み合ったとき、このゲームの戦闘は急に輝きを帯びる。最初は少し鈍重に感じるかもしれないが、スキルが育つほど手触りが変わっていくのが面白い。
## スキルと職業の広大な選択肢
Last Epochの最大の強みはここにある。5つの基本クラスから合計15種類のマスタリークラスに分岐し、各クラスが固有のスキルツリーを持つ。さらに各スキルには独立したスキルツリーが設けられており、同じスキルでも強化の方向性によって性質が大きく変わる。たとえば召喚スキルを「数の暴力で押し潰す」方向に育てるか、「少数精鋭の高耐久ミニオン」方向に育てるかで、同じクラスでも全く異なるキャラクターが出来上がる。
Path of Exileと比べると、システムの複雑さは一段抑えられており、ARPG初心者でも全体像を把握しやすい。とはいえ「シンプル」とは言い切れない。本当に強いビルドを追求しようとすると、パッシブとスキルの相乗効果を丁寧に計算する必要がある。ゲーム内のビルドプランナーが充実しており、キャラクターを育て始める前から最終形を設計できるのは親切な設計だ。
## 終盤の周回とやり込み要素
ストーリーをクリアした後に待つ「Monolith of Fate」と呼ばれるエンドゲームコンテンツが、このゲームを数百時間遊ばせる核心だ。タイムラインと呼ばれるルートを選んでランダム生成されたマップを攻略し、ボスを倒してスタビリティ(安定性)を積み上げていくループ設計で、難易度が上がるほどドロップするアイテムの質も向上する。
クラフトシステムも重要で、入手したアイテムにシャードと呼ばれる素材を使って接頭辞・接尾辞を付与・強化していく。完璧なアイテムを「引く」だけでなく「作る」という選択肢があることで、運任せのフラストレーションが緩和されている。Diablo 4のクラフトより自由度が高く、「狙った性能に近づける喜び」がある。一方で最上位のアフィックス組み合わせを達成するには膨大な素材が必要なため、長期目標として機能し続ける。
## 協力プレイと非同期なつながり
マルチプレイは実装されているが、Last Epochの核はソロ体験にある。フレンドと一緒にプレイすることはできるが、パーティのシナジー設計がそれほど深いわけではなく、「一緒に遊べる」程度の位置付けだ。
一方で、Cycleと呼ばれるシーズン制コンテンツが定期的に追加されており、コミュニティが一斉に同じ土俵で競い始める。公式ランキングとビルド共有の文化が育っており、海外フォーラムやRedditではシーズン開始直後に「最速攻略ビルド」が飛び交う。深く突き詰めたい人にとって、他プレイヤーの試行錯誤から学ぶ環境が整っている。
注意点として、サーバーの安定性は過去のサイクル開始時に問題が起きたことがある。長時間の待機が発生したプレイヤーも少なくないため、新シーズン初日の混雑は念頭に置いておきたい。また、グラフィックの解像感やボイスアクトの量に物足りなさを感じる場面もある。フルプライスタイトルと比べた際の粗さは確かに存在する。
それでも、ARPGというジャンルに対する愛情と真摯さが随所に滲み出るこのゲームは、Diablo 4に飽きたプレイヤーやPath of Exileの複雑さに尻込みしてきたプレイヤーにとって、ちょうどいい着地点になりうる。クラスを変えるたびに別ゲームになる豊かさを、一度体験してほしい。
プレイヤーの声
👍プレイ時間: 709時間
PoE1では複雑なクラフトについていけず、トレードだよりだった。トレードはそれはそれで楽しいが、SSFではクリア後の追加ボスまでは倒せなかった。 Last Epochはクラフトが理解しやすかったので、全部自前のDropで進めてUberまで倒しきれた。 バグは色々あるが、それなりに修正してくれているので、我慢できないほどではない。 今後に期待します。
👍プレイ時間: 1,000時間
ゲーム自体の完成度は高く、バランスも比較的良好でハクスラ入門としては十分におすすめできる作品。 ただし、楽しめるのは表ラスボスまで。それ以降はただネメシスを追って塔を上り、目当ての装備が出なければ破棄を繰り返すというハクスラとは程遠い苦行が待っている。コラプト実装するならインプリントナーフはしなくて良かったのでは…?
👍プレイ時間: 26時間
ファイアブランドが何か思ってたんと違う!!! ゲームについては既に諸兄が書いているので省いて個人的なおすすめポイントだけ それは何といってもスペルブレード(魔法剣士)がクラスとして存在するというところ! 中途半端さから殆ど実装されることは無い魔法剣士で遊べる、それだけで価値がある まぁただ魔法を杖から出すか剣から出すかの違いしかなくない?みたいな感じもするけど細かい事を考えてはいけない
出典: Steam ユーザーレビュー
スクリーンショット











