
Fallout 76
開発: Bethesda Game Studios発売: Bethesda Softworks¥4,800
PlayNext レビュー
核爆弾が降り注いでから25年、人類はまだ地下シェルターに潜んでいた。あなたが開けるのは、Vault 76の扉だ。外の世界には誰もいない——正確には、まだ「人間の社会」が再建されていない。そこにあるのは荒廃した森と廃墟、変異した生き物たち、そして同じように扉を開けたばかりの他のプレイヤーたちだけだ。Fallout 76が問いかけるのは「この世界で何をするか」ではなく、「この世界を誰と、どう生き延びるか」という問いだ。
ゲームプレイの基本構造は、シリーズファンにとっておなじみのFPSベースのアクションRPGだ。V.A.T.S.(照準補助システム)はリアルタイム処理に変更されており、76以前のシリーズのようにターンを止めて冷静に狙う感覚はない。その代わり、戦闘はよりテンポよく動き回る必要があり、ビルドによってスタイルが大きく変わる。ガトリングを担いで正面から殴るゴリラビルド、ステルスとスナイパーライフルで気配を消す暗殺者、酸や火炎属性の特殊武器に特化したビルドなど、Perkカードシステムの組み合わせ次第でプレイ感は別ゲームのように変化する。序盤はリソース不足との戦いで、食料と水の管理、武器の耐久度、重量制限という三重苦に悩まされるが、慣れると「次のキャンプ地にどう安全に辿り着くか」を考えるサバイバルの楽しさに変わる。
やり込み要素はシーズンパスを軸にした季節コンテンツと、常設のエンドゲームコンテンツの2軸で展開する。Daily OpsやExpeditionsといった繰り返しプレイ向けのコンテンツ、Raids(レイド)ではフル4人パーティで高難易度ボスに挑む。レジェンダリーアイテムのロール厳選は底なし沼で、「最強ビルドの完成」を目指し始めると数百時間が消える。
ウェストバージニアを舞台にした本作のビジュアルは、Fallout 4と比較すると自然景観の比重が高い。朽ちた工場地帯や放射能に汚染された沼地もあるが、秋の紅葉が残るアパラチア山地や、ほの暗いミスト漂う森など、荒廃の中に奇妙な美しさがある。時間帯と天候変化が豊富で、嵐の夜にスーパーミュータントの群れと交戦する瞬間の緊迫感は格別だ。サウンドは環境音の作り込みが丁寧で、森の中では風と葉の音、廃墟では雨漏りと軋む床の音が常に流れ、無人のウェイストランドに息吹を与えている。Inon Zurが手がけるシリーズお馴染みのアンビエント・スコアはここでも健在で、探索中の孤独感をいっそう際立たせる。
ストーリーについては、過去作と異なり「NPCが一人もいない」という初期設定が本作の世界観の核にある。残されたのは遺体、端末、音声ログだけだ。Vault 76の外に広がるアパラチアで何が起きたのか、Enclave(エンクレイブ)はどこへ消えたのか——断片的な情報を繋ぎ合わせて真相へと近づく過程は、まるで考古学的な没入感がある。後のアップデートでNPCが追加されたことで会話による物語進行も加わり、現在はシリーズ他作品に近い感覚でメインクエストを楽しめるようになっている。
Fallout 4との最も大きな違いはもちろんマルチプレイヤーの存在だが、本質的な差異はソロでも十分に遊べるという設計思想だ。他プレイヤーと交戦するPvPはオプトイン式で、望まない限り突然殺されることはない。ただし協力プレイ時の爽快感は別格で、4人でナークシャインの廃墟を制圧するときの連携の気持ちよさは、オフラインのFalloutでは決して味わえない体験だ。The Elder Scrolls OnlineのようなMMOと比べると、ゲーム世界の「手触り」はよりサバイバルよりで、ESO的なMMOに期待するコンテンツ量は控えめだ。DayZやRust等のハードコアサバイバルと比べると、理不尽なPKに晒されるリスクは圧倒的に低く、RPGとしての物語体験も充実している。その中間地点に位置するゲームが本作だと思えばいい。
プレイ時間の目安はメインクエストをこなしつつカジュアルに楽しむなら40〜80時間、エンドゲームのビルド厳選やレイドコンテンツまで踏み込めば200時間は軽く超える。Fallout 1st(有料サブスク)に加入すると専用サーバーや無制限倉庫などが解放されるが、必須ではなくあくまでQoL向上の課金要素だ。ただしアイテムボックスの容量は無課金だと逼迫しがちで、長期プレイを考えるなら意識しておく必要がある。
人を選ぶ点は正直に伝えておきたい。リリース当初の不安定さから続くネガティブなイメージが根強く、現在の完成度を実際にプレイせずに判断しているレビューも多い。2024〜2025年時点でのゲームは大量のコンテンツ追加と改善を経ており、かつての評価とは別物に近い。一方で、Falloutシリーズに期待する濃厚な一人用ストーリー体験を求めるなら、New VegasやFallout 4のほうが満足度は高い。また常時オンライン必須のため、回線が不安定な環境や、他プレイヤーとの距離感を完全にコントロールしたい人には向かない。
「一人で黙々と広大な世界を探索したいが、ときどき友人と合流して大型ボスに挑みたい」というプレイスタイルの人に、このゲームは特によく刺さる。Falloutシリーズを既に複数本クリアしていてアパラチアの世界観が気になっている人、MMO的なエンドゲームグラインドに抵抗がなくむしろ好物な人、荒廃した世界をロールプレイしながら拠点を育てることに喜びを感じる人——そういうプレイヤーにとって、本作は長く居場所になり得るタイトルだ。逆に、完全オフラインで物語に集中したい人や、MMO課金モデルへのアレルギーが強い人は、他のFalloutシリーズから入るほうが賢明だろう。核戦争後の廃墟を仲間と歩くという体験は、他のどのタイトルでも代替できないと断言できる。
プレイヤーの声
👍プレイ時間: 2,038時間
ゲームは面白いがバグとイベントでの放置が多い 特にレベル四桁の先輩達は自キャラを堂々と晒して放置する傾向にある。 課金衣装まで着せているのに恥ずかしくないんですかね?
👍プレイ時間: 254時間
目当てのパブイベが起きない。パブイベも賞金首みたいにアイテムとかで任意に湧かせられるようにして欲しい。エルダーのマーク欲しい。 あとレーザーの爆発エフェクトを弱めてほしい。何も見えねぇ…… でもSODUSいるから無問題 愛してるよSODUS
出典: Steam ユーザーレビュー
スクリーンショット











