Hogwarts Legacy

ホグワーツ・レガシー

ホグワーツ・レガシー
key visual / steam

批評

ハリー・ポッターの世界を「体験する」ゲームは過去にも存在した。しかしホグワーツ・レガシーが他と一線を画すのは、あの魔法世界を「生きる」感覚を初めてゲームに落とし込んだ点にある。1800年代のホグワーツを舞台に、プレイヤーは5年生の転入生として魔法学校に足を踏み入れる。ダイアゴン横丁で杖を選び、ホグワーツ急行に乗り込み、動く階段に戸惑いながら寮へ向かう——その一連のオープニングだけで、原作ファンは確実に声が出る。だがこのゲームの本質は「ファン向けの懐かしさ」だけではない。RPGとして、アクションゲームとして、オープンワールドとして、それぞれ独立して評価できる完成度を持っている。

呪文と魔法生物——エンドコンテンツの厚み

メインストーリーをクリアしたあとも、ホグワーツの周辺には膨大な探索余地が残る。ホグスミード村近辺だけでなく、広大なハイランドには隠し洞窟、古代魔法の痕跡、盗賊アジト、巨人の集落など多種多様なロケーションが点在しており、マップを埋め尽くすだけで相当な時間を要する。

特筆すべきは「魔法生物の牧場」システムだ。密猟者から救出した魔法生物をルームオブリクワイアメント内の牧場で育て、その毛や羽根を素材として装備をアップグレードする。テバナン(ユニコーン系)の毛を丁寧に刷いて集める作業は、アクションRPGにしては珍しくのどかな時間で、戦闘のテンポと好対照を成している。エンドコンテンツが「より強い敵を倒す」方向だけでなく、こうした生活系の奥行きに広がっている点は、ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド のような「世界に住む」感覚に近い。

コレクションと周回——やり込みの設計

収集要素の密度は異常に高い。ページ(魔法の謎解きコレクション)、フィールドガイドのページ、古代の魔法の痕跡、宝箱の開け忘れ——マップ上に星印が尽きないまま時間が溶けていく。

ただし周回プレイへの誘引は弱い。ストーリー分岐はほぼ存在せず、寮ごとの差異もわずかなサブクエスト程度に留まる。ディビジョン2 や バルダーズ・ゲート3 のような「別ルートを試したい」動機は生まれにくい。2周目は純粋に「やり残したコレクション消化」か「別キャラクターで世界観を再体験する」ことになる。周回で物語が変わるタイプのRPGを期待するなら、その点は正直に言っておく必要がある。

逆に言えば、1周でコンテンツをしゃぶり尽くせる設計とも言える。100時間を超えてもやることが消えないボリュームは、単純に圧倒的だ。

難易度と選択——このゲームは誰のものか

難易度設定は4段階で、戦闘難易度とは別にパズル・探索の難易度も調整できる。ダークソウル 系の死にゲーを期待するとまったく的外れだが、「ストーリー」モードを選べばほぼすべての戦闘を快適に突破でき、魔法世界の探索と物語に集中できる。

この設計思想は明確で、「魔法世界を楽しみたい人」と「アクションRPGとして骨太な挑戦がしたい人」の両方を包摂しようとしている。その結果、どちらにとっても「完全に満足」ではなく「十分に楽しめる」という着地点に落ち着いている。

注意点として、原作への愛着がまったくないプレイヤーは世界観への没入感が薄れ、ゲームとしての評価がやや下がる可能性がある。逆にハリポタに思い入れがあるほど、細部のロア(背景設定)を拾うたびに感動が増す構造になっている。

呪文の手触り——戦闘の快感設計

戦闘の核心は「4つの呪文スロット × 3セット」の切り替えにある。アクシオで敵を引き寄せ、レヴィオーソで浮かせ、インセンディオで燃やす——呪文の組み合わせでコンボを繋ぐ爽快感は、魔法ゲームとして随一の完成度だ。プロテゴ(防御)とエクスペリアームス(武装解除)を織り交ぜながら複数の敵を捌く動きは、慣れてくると本当にホグワーツの優等生になった気分にさせる。

スパイダーマン(PS4/5) のウェブスウィング戦闘と似た「ツールを組み合わせるパズル的な戦闘」に近い感触で、決まったときの気持ちよさは確かにある。一方、中盤以降は同じコンボパターンに収束しがちで、新呪文を覚えるスピードよりも飽きが来るスピードが上回る場面もある。

¥1,316という価格帯を考えると、コスパの話をしないのは不誠実だろう。クオリティは定価(¥6,000〜8,000帯)に相当するAAAタイトルで、セール価格での購入ならほぼ損はしない。魔法世界に一度でも憧れたことがあるなら、それだけで購入を正当化できる。

プレイヤーの声

「ハリーポッターをほとんど知らない人間がプレイしているレビューです。 丁寧めに遊んでおり、まだクリアしてません。 よく聞く「グリフィンドール」って組み分けの一つやったんね。 なんか敵の名前なのかと思ってた。 普通に面白いです。 2個だけ知っている魔法のうちの一つ、ヴィンガーディアム・レヴィオーサが出てきたときは嬉しかった笑 金がねぇ!!レベル20を超えて、入手したアパレルを、強いやつ以外とにかく売りさばきまくってようやくかなり余裕が出た。 ゆっくり進めたいと思います。」
▲ recommended·played 39h
「ハリーポッターの世界観やファンタジーが好きなら楽しめると思う ただしオープンワールドが好きなら微妙なところが多い 特に微妙に感じるところとしては、宝箱を開けるわくわく感が少なく、惰性で探索することになってしまう もう少し、フィールド上でサブクエやサブストーリーが発生したら傑作になっていたと感じる しかしながら、魔法が使えるわくわく感や、映画や小説で見たハリーポッターの世界を遊べる最近の作品は少ないため、セールをしているなら購入してみてほしい (一番最初に衝撃を受けた作品は、PS2の『ハリーポッターと秘密の部屋』だった思い出・・・)」
▲ recommended·played 21h
「ホグワーツ校内ってこんなになってるんだぁ~ ハッフルパフの入り口ってここなんだ~ 学校外ってこんなに広いんだ~ 映画で見た世界を探索して楽しめるゲーム ただ校内恋愛禁止みたいでそれだけがショックでした」
▲ recommended·played 84h

source: steam user reviews

スクリーンショット

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