
It Takes Two
開発: Hazelight Studios発売: Electronic Arts¥860
Steam レビュー
非常に好評
PlayNext レビュー
二人の関係が壊れかけているとき、人はどうやってそれを修復するのか。*It Takes Two*はその答えを「ゲームメカニクスそのもの」で語ろうとする、異色の協力アクションアドベンチャーだ。夫婦の離婚危機を描いたストーリーを軸に、二人のプレイヤーが文字通り「一緒にやらなければ先へ進めない」設計を徹底することで、単なる協力プレイゲームを超えた体験を作り出している。¥860という価格でこれほどの密度を叩き込んでくる作品は、ゲーム史全体を見渡してもそうそう存在しない。
## 協力プレイの核心——「同じ操作」が一度もない
本作最大の驚きは、チャプターを移るたびにゲームプレイの仕組みが根本から変わることにある。あるステージでは一方が釘を打ち、もう一方がハンマーとなって連携する。別のステージでは時間の流れを操る能力を二人で分担し、さらに別の場面ではカートに乗って物理演算の荒波を二人で乗り越える。*Portal 2*が「一つのパズル的コア」を深掘りしていくのに対し、*It Takes Two*は「毎回まったく違うゲームをプレイしている」感覚を意図的に作り出す。
この設計は、二人のプレイヤーが常に会話しなければならない状況を生む。「今の能力どう使う?」「あっちの足場、先に渡って」——ゲームをプレイしながら自然に言葉が増える。カップルや友人、きょうだいと遊べば、その会話自体がプレイの一部になる。オンライン協力、分割画面、Remote Play Togetherすべてに対応しており、片方のフレンドはゲームを所持していなくてもフレンドパスで参加できる。この間口の広さもゲームの思想と一致している。
## ゲームプレイの手触りと8時間の密度
一本のゲームとして見たとき、クリアまでのプレイ時間は10〜15時間ほどになる。その間、操作感のリセットが何度も行われるため「慣れてきたころに別の体験が始まる」サイクルが続く。アクション部分は精度より判断を問う設計で、反射神経より「二人の動きを合わせる判断」が試される場面が多い。
操作そのものは難しくない。プラットフォームアクションとしての基礎難度は低めに抑えられており、アクションゲームに慣れていない人でも最後まで遊びきれるバランスになっている。逆に言えば、高難度アクションに刺激を求めるプレイヤーには少し物足りないかもしれない。*Cuphead*のような反射神経を削る試練や、*Hollow Knight*のような探索の広がりはない。本作が勝負しているのは「仕組みの新鮮さ」と「感情の揺さぶり」であって、難易度の山ではない。
## 演出と物語——おもちゃ箱の中に大人の痛みがある
ビジュアルは目を引く。縮小された世界に入り込んだ二人が、子ども部屋のおもちゃ、庭の生態系、工具小屋の内部を探索するスケール感は、*A Bug's Life*や*Honey, I Shrunk the Kids*が好きな人なら即座に引き込まれるだろう。カラフルで丸みのある造形の裏に、大人の離婚問題という重いテーマが流れている落差が、本作独特の雰囲気をつくっている。
音楽と演出のタイミングも秀逸だ。感情的な山場には必ずゲームプレイの工夫が伴い、「見せられる」だけでなく「やらされる」ことでプレイヤーが物語に参加させられる。映画的なカットシーンと操作パートの境界を意識させない設計は、*Uncharted*シリーズに近い手法だが、インタラクティブな仕掛けの密度ははるかに高い。ある場面では二人のキャラクターが口論し、そのままゲームプレイに突入する——台詞の内容と操作が対応している場面は、声に出して笑えるものから胸に刺さるものまで幅広い。
## 繰り返しの価値と選ぶべき人
一周クリアした後に「もう一度」と思わせるコレクション要素やランダム性はほぼない。二周目をやる動機は「初回とは別のパートナーと遊ぶ」か「初回に気づかなかった細部を見直す」に尽きる。ゲームとしての繰り返し耐性は低く、この点は*Hades*や*Dead Cells*のようなリプレイを前提とした設計とは根本的に異なる。
本作を強くすすめられる人は明確だ。定期的に一緒にゲームをするパートナーや友人がいて、会話しながら遊べる環境がある人。反射神経より「二人で考える」楽しさを求めている人。そして、ゲームをプレイした後に「あのシーン良かったね」と話したい人。一人では起動すらできないゲームだが、二人になった瞬間に、ゲームの意味が変わる。¥860は、二人で割れば一人あたり430円だ。それでこれだけの体験が手に入るなら、文句の言いようがない。
プレイヤーの声
👍プレイ時間: 17時間
おま環か分かりませんが、カエルに乗って蓮の葉を渡っていくところで、ホスト側のカエルがバグってあまりジャンプの飛距離を出さなくなり、クリア出来ずに断念しました。 悲しい😞 ゲーム内容はミニゲームをストーリー仕立てで流れるように出来るので楽しいです。
👍プレイ時間: 24時間
2週するぐらいには楽しめたゲームです! シューティングや格闘ゲームや2Dアクションなど色んなジャンルが詰め込まれててとても面白かったです!
👍プレイ時間: 11時間
序盤と中盤の両親の態度や感性は理解できなかったけど、ゲームとしてはとても楽しかったし、終盤は2人ともとてもよい感じだった
出典: Steam ユーザーレビュー
スクリーンショット











