Like a Dragon Gaiden: The Man Who Erased His Name

龍が如く7外伝 名を消した男

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龍が如く7外伝 名を消した男
key visual / steam

批評

「名を消した男」というタイトルが示す通り、これは桐生一馬という伝説が、その重みごと消えようとした男の物語だ。『龍が如く6 命の詩。』で愛する家族を守るために死を偽り、「城島渉」という偽名で闇の組織・大道寺に仕えることになった桐生。彼はもう極道でも英雄でもない——そのはずだった。しかし、拳が語る。道頓堀の路地で、豪華客船「ザ・キャッスル」の甲板で、桐生一馬の魂は名前などなくても輝き続ける。本作は、シリーズを追い続けてきたファンが「ああ、これだ」と思う瞬間を凝縮した、40〜50時間規模の大作ではなく10〜15時間前後のコンパクトな一本だが、その密度は決して薄くない。

ゲームプレイの手触り——「エージェントスタイル」という革新

シリーズのバトルといえば、ケンカ殺法と鉄塊で敵をぶっ飛ばす男臭い喧嘩だった。本作ではそこに「エージェントスタイル」が加わる。グラップリングフックで敵を引き寄せ、爆発する煙草を投擲し、電撃スタンガンで怯ませる——桐生らしからぬスパイ映画的なガジェット戦闘だ。最初こそ「これは桐生なのか」と違和感を覚えるが、プレイしているうちに気づく。ガジェットはあくまで補助であり、最終的には拳で締める。その流れがどこまでも「桐生一馬」なのだ。

従来の「龍が如く」シリーズと比べると、コンボの入力受付が緩く、初心者でも爽快感を得やすい調整になっている。一方で、アクションRPGに転換した『龍が如く7』とは明確に異なり、リアルタイムアクションへの回帰でもある。似た体験を求めるなら『龍が如く0』や『龍が如く極』の戦闘感覚に近いが、グラップルによる位置取りの自由度はそれらを超える。ボス戦では相手の攻撃パターンを読みながら、ガジェットと格闘を組み合わせる判断が求められ、難易度を上げれば手応えは十分だ。

もう一つの軸は「格闘スタイル」——これはシリーズ伝統の無頼な喧嘩殴りで、エージェントスタイルとの切り替えがシームレスに行える。状況によって二つのスタイルを使い分ける楽しさは、スタイルチェンジアクションとして『龍が如く0』の複数スタイル切替に近い高揚感がある。

こういう人は合わないかもしれない

まず断言しておきたいのは、本作はシリーズへの入口として機能しないという点だ。桐生一馬が何者で、なぜ名を消さなければならなかったのか——それを理解するには少なくとも『龍が如く6』の結末を知っている必要がある。感情的なクライマックスも、過去作のキャラクターへの愛着があってこそ刺さる設計になっている。「初めて龍が如くシリーズを触る」人には、まず『龍が如く0』か『龍が如く極』から入ることを強く勧める。

また、ボリュームへの期待値の調整が必要だ。メインストーリーは10〜15時間程度で終わる。これはシリーズ本編の約半分以下であり、「外伝」の名に偽りはない。「キャッスル」という豪華客船を舞台にしたやり込みコンテンツ(闘技場、ミニゲーム、サブストーリー群)は充実しているが、世界の広さや支線の数では本編に及ばない。龍が如くシリーズの広大な街を探索し、膨大なサブストーリーを消化することに醍醐味を感じているプレイヤーには、物足りなさを覚えるかもしれない。

カジノ、麻雀、ゴルフといったミニゲーム群も健在だが、ガールズバーやキャバクラ経営などのシリーズ名物コンテンツは本作には存在しない。「あの遊びに帰ってきた」感よりも、戦闘とストーリーに集中した作りだと思った方が期待値は合う。

¥1,782 という価格に見合う体験か

結論から言えば、シリーズファンにとっては間違いなく釣りが来る価格だ。

桐生一馬の物語に区切りをつけるための「橋」として、本作は明確な役割を果たしている。彼がなぜ『龍が如く8 無限の富』で再び表舞台に立つのか——その文脈をこのゲームが埋めている。つまりシリーズを追い続けているなら、本作はプレイすることが前提に近い位置づけだ。

ストーリーの密度は高い。外伝という規模の中で、桐生の「家族への執着」と「名を消して生きることの虚無」が丁寧に描かれる。ゲームとしての体験時間は短いが、感情を動かすシーンの密度でいえばシリーズ屈指と感じた。特に終盤の展開は、長年のファンに対してストレートに殴り込んでくる。

¥1,782 という価格は、コンパクトなアクションアドベンチャーとして考えても妥当であり、シリーズへの文脈込みで評価するなら破格に近い。「龍が如くシリーズをある程度追ってきた」プレイヤーが本作を見つけたなら、迷わず手に取っていい。桐生一馬というキャラクターへの敬意と、彼の物語への誠実さがこの一本に詰まっている。

プレイヤーの声

日本最大の裏社会…なのに最初から盛大にネタバレしまくる、伝説のポチポチヤクザゲー。 外伝となって命の詩ラストから帰って来ました。 ナンバリング7のレイク・ア・ドラゴンと少しミッシングリンクしています。 八神探偵事務所やミラーフェイスの小ネタ探し等はそちらの方をおススメします。 バトルシステムはいつものポチポチなのでイージーでUI表示も無しでナラティブな世界を堪能して下さい。
▲ recommended·played 27h
極1、極2,7やって本作やったけどストーリーは大満足でした。今までより短かったけど濃密。 最初の議員の娘が1番可愛かったのにまさかあれだけとは...。
▲ recommended·played 24h
シリーズは7まですべてクリア済みです。 面白かった。短めで非常に良い物語が楽しめました。 戦闘はアクションに戻ったので今までのシリーズ通り、やろうと思ったらごり押しでもできし、単調に感じる前に終わる長さなのも良い。
▲ recommended·played 20h

source: steam user reviews

スクリーンショット

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