
Neon White
開発: Angel Matrix発売: Annapurna Interactive¥1,160
Steam レビュー
非常に好評
PlayNext レビュー
カードを「捨てる」という行為が移動の燃料になる——Neon Whiteはその一点だけで、アクションゲームの語彙を根本から書き換えた。プレイヤーはデーモンを狩るために天国へ送り込まれた「ホワイト」を操り、鮮やかな空中庭園を舞台に数十秒のステージを猛烈なスピードで駆け抜ける。ショットガンは敵を吹き飛ばすだけでなく、捨てれば急加速のダッシュになる。グレネードは爆風で敵を倒すか、手放してロケットジャンプの踏み台にするか。二択のように見えて、実際には「どちらも選べない」ことがゲームの核心だ。弾薬は有限で、移動と戦闘は同じリソースを食い合う。この緊張の中でベストタイムを削り出していく感覚は、他のどんなゲームにも代替が利かない。
## ビジュアルとサウンドの仕上がり
ビジュアルは日本のアニメーションに強く影響を受けたセルシェーディング調で、天国の白と金のアーキテクチャが青空の下に広がる。キャラクターデザインは荒削りながら個性的で、ビジュアルノベル形式で展開するストーリーパートでは登場人物たちが生き生きと描かれる。世界観は軽薄に見えて意外と暗く、記憶を失った主人公が徐々に自分の正体に気づいていく構成はありきたりだが、それを包むキャラクターの掛け合いに妙な引力がある。
サウンドトラックはlo-fiとエレクトロニカを混ぜ合わせた独特の質感を持ち、ステージの疾走感と不思議なほどよく噛み合う。LCDサウンドシステムのメンバーが参加した楽曲群は、プレイ中に流れるBGMとしてだけでなく、単体で聴いても完成度が高い。爆発音や足音はやや地味だが、全体のトーンを壊すほどではない。映像と音楽が作る「天国のスラム」とでも呼ぶべき雰囲気は、Neon Whiteにしか出せないものだ。
## 難易度設計の哲学——タイムアタックの引力
各ステージのクリア自体は驚くほど簡単だ。ゴールまで辿り着くだけなら数回の試行で誰でもできる。しかし問題はそこから始まる。ゴールドメダル、そしてさらに上のエースランクを目指した瞬間、ゲームは別の顔を見せる。タイムの差はコンマ数秒。その差を詰めるために、プレイヤーはカードの順番を変え、空中の軌道を調整し、着地を省略するルートを探し始める。自分でルートを発見して数秒縮めたときの達成感は、ダークソウルのボス撃破に近い種類の感情だ。
この点で、Neon WhiteはSuperHot VRやMirror's Edgeとは方向性が異なる。前者が「戦闘のパズル」、後者が「パルクールの没入感」を売りにするのに対し、Neon Whiteはスコアアタックゲームの文法で語られるべき作品だ。むしろSuper Meat BoyやCeleste的な「繰り返しの中に宿る洗練」に近い。ただしそれらが死亡→即リトライのリズムで進むのに対し、こちらは「もう少し上手くやれたはず」という感覚が自発的なリトライを誘う設計になっている。
注意すべき点は、ストーリーの比重が想定より大きいことだ。ビジュアルノベルパートはスキップできるものの、総プレイ時間のかなりの割合を占める。キャラクターへの好感度によって評価が大きく変わるため、「ひたすらアクションだけやりたい」というプレイヤーには若干の摩擦になりうる。また、一部のステージでは最適ルートが非常に難解で、ヒント機能を使っても解法が飲み込めないことがある。
¥1,160という価格帯で、これほど密度と個性を両立した体験は稀少だ。クリアだけなら数時間だが、全ステージのエースランクを目指し始めた瞬間、そのボリュームは別の意味を持ち始める。
プレイヤーの声
👍プレイ時間: 14時間
正規じゃないルートで時間短縮できた時の達成感がとてもいい machine girlのサウンド・登場人物との対話やストーリーも必聴必見
👍プレイ時間: 14時間
スピーディーにサクサク遊べて爽快感があるタイムアタックゲーム。ペルソナ5っぽいピカレスクでスタイリッシュな演出も個人的には大好き。
👍プレイ時間: 13時間
難易度が高くてクリア出来ないようなステージは無く(目標タイムを達成しようとすると難しくなる系のゲーム)、クリアに12時間かかりましたが最後まで新要素が追加されるので飽きずに100%クリア出来ました 何度もリトライが必要ですがFキーを押すと即再挑戦出来て、大抵のステージが30秒ほどで終わるためタイムを詰めるのも苦ではなかったです ストーリークリア後は更に目標タイムが厳しくなりゲームの仕様やショートカットを詰めないと達成不可なタイムが追加されますが、そちらは実績の対象外の完全な自己満の世界なので実績目当ての人でも苦行にならないのもプラスポイント
出典: Steam ユーザーレビュー
スクリーンショット










