Oxenfree

Oxenfree

開発: Night School Studio発売: Night School Studio¥1,200

Steam レビュー

非常に好評

PlayNext レビュー

深夜の孤島で、霊的な亀裂を開いてしまった高校生たちの一夜を追う——Oxenfreeは、そういう紹介文だけ読むとホラーゲームに思えるかもしれない。だが実際にプレイしてみると、これは「幽霊と戦うゲーム」ではなく「喋り続けることで世界を生き延びるゲーム」だと気づく。主人公のアレックスは、新しい義理の弟ジョナスを連れて友人たちの夜のパーティに参加する。ポータブルラジオでいくつかの周波数を合わせると、島の岩場に異次元への扉が開いてしまう。ここから始まるのは、超自然的な恐怖と向き合いながらも、登場人物たちが互いの痛みや後悔を言葉にしていく、ひどく人間くさい夜だ。Night School Studioがこの作品で達成したのは、「会話そのものをゲームプレイにする」という試みであり、それは見事なまでに機能している。 ## キャラクターとの言葉のやり取り Oxenfreeの最大の特徴は、三択の会話ホイールにある。ほかのノベルゲームのように「選択肢を選んでシーンが進む」ではなく、アレックスが歩いている最中も、友人と並んで崖を登りながらも、リアルタイムで会話が流れていく。選択肢は時間制限があり、黙っていること——意図的に何も選ばないこと——も一つの「返答」として扱われる。 この仕組みが生み出すのは、テキストを読む行為と移動の行為が切り離されていない体験だ。友人のクラリスと言い争いながら廃墟を歩き、その言い争いの途中で床が抜けて別の部屋に落ちる。会話の流れがそのまま物理的な状況と重なり、「この空白の三秒間に何も言わなかった」ことが相手のキャラクターに伝わっていく。Life is Strange(Dontnod)も会話と選択を重視するが、あちらは場面ごとに静止してじっくり選べる設計だ。Oxenfreeはもっと流動的で、日常の会話の偶発性に近い。 登場するキャラクターはいずれも一癖あり、最初は類型的に見えるが、夜が更けるにつれて彼らの傷が少しずつ見えてくる。義理の弟ジョナスとの関係構築も、派手なイベントではなく積み重ねた言葉の選択で決まっていく。 ## 初見プレイヤーへのアドバイス ゲームは探索型だが、迷子になるほど広くはない。島の地図を頭に入れながら移動するよりも、「ラジオの周波数を探ること」と「キャラクターの言葉を聞くこと」に集中していい。重要なのは、ラジオを特定の周波数に合わせると起こる現象を観察することだ。霊的なメッセージが流れたり、環境が歪んだりする演出が随所にあり、これを丁寧に追うほど物語の深みが増す。 会話の選択肢は「正解」を探す必要はない。むしろ、「アレックスというキャラクターとして自分だったらどう答えるか」を基準に選ぶと、エンディングへの納得感が高い。周回要素があり、選択によって結末が変わるため、二周目は一周目とは意図的に違う選択をするのが面白い。ただし、ゲーム内にある「ループ」の仕掛けに気づいたとき——それを深く読み込もうとするなら、メモを取りながらプレイすることを勧める。 ## プレイ時間と満足感 一周あたりのプレイ時間は三〜四時間程度。短編映画一本分の密度で、一晩座って最後まで見届けられるボリュームだ。 この長さは弱点ではなく、設計上の選択だと思う。長大なRPGのように世界を広げるのではなく、一つの夜の濃度を極限まで高めることに特化している。クリア後の余韻は長く、エンディングのいくつかは翌日も頭から離れなかった。特に「自分がなぜその選択をしたのか」を振り返ると、プレイ中に意識していなかった自分の判断基準が浮かび上がってくる。 価格は¥1,200と手頃で、セール時はさらに安くなることが多い。続編にあたるOxenfree IIも存在するため、気に入ったなら続けて遊べる。音楽はSeasonsというバンドが担当しており、シンセウェーブ調のサントラが島の奇妙な夜の雰囲気を完璧に補完している。BGMだけでも聴く価値がある。 ## こういう人は合わないかも アクションや戦闘を求める人には向かない。Oxenfreeはほぼ全編を通じて「歩く」か「話す」しかしない。敵を倒す快感も、パズルを解く達成感も薄い。ゲームとしての刺激ではなく、物語の中にいる感覚を楽しめるかどうかが、このゲームを好きになれるかの分岐点だ。 また、英語音声・日本語字幕の作品であるため、字幕を追いながら移動と選択を同時にこなす処理が必要になる。会話のテンポが速いシーンでは、読み切れないまま選択肢が消えることもある。Disco Elysiumのように膨大なテキストを読み込む体力はいらないが、「ながらプレイ」には向かない集中力を要求する。 幽霊が出るという設定から本格的なホラーを期待すると肩透かしを食う。恐怖演出はあるものの、びっくり系のジャンプスケアやグロテスクな描写はほぼない。怖さよりも「不安」と「切なさ」が基調だ。そのトーンを受け入れられる人なら、この島の夜は確実に記憶に残る体験になる。

プレイヤーの声

👍プレイ時間: 8時間

異世界ピクニック ラジオの周波数を合わせろ、異世界への扉が開かれる PS1コントローラーあって良かった。動く。 ラジオの周波数合わせるのがめんどい。 オートセーブ一つだけなのがもったいない。 手動セーブなし。 難しい会話文ばっか。一文30wordsってなんだよ。 少しでも安いのが欲しければ、Epicゲームズで、セール時100円以下。 そこには、分かりやすい大雑把なストーリーが日本語である。 (ゲーム本体は、当たり前だが英語です) アウターゾーン、Xファイル、トワイライトゾーン、これらにピンと 来たら、買いでは。

👍プレイ時間: 10時間

エンディングまで5時間程度 戦闘や頭を使うような謎解きはなし ストーリーはほぼ一本道で衝撃のどんでん返しとかもありません ただキャラクター同士の会話は面白く、色々と試してみたくなります 選択肢が出ている間もリアルタイムで会話が進行するので気が抜けません(時間切れは無言or無視扱い) 定価だとちょっと物足りないかもしれませんが、セール価格なら十分満足できる内容だと思います

出典: Steam ユーザーレビュー

スクリーンショット

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