Shadowrun Returns

Shadowrun Returns

開発: Harebrained Schemes発売: Paradox Interactive¥497

Steam レビュー

好評

PlayNext レビュー

サイバーパンクとファンタジーが融合した世界で、探偵小説的な物語を追いながらターン制の戦術RPGを楽しむ。それが『Shadowrun Returns』の核心体験だ。エルフがデッキを操作してマトリックスに潜り、オークのストリートサムライが自動小銃を撃ちながらシャーマンが精霊を召喚する——この設定のちぐはぐさこそが、25年以上にわたってカルト的な支持を集め続けるShadowrunというIPの魅力であり、本作はその世界をデジタルゲームとして忠実に再現することに成功している。舞台は2054年のシアトル。主人公は亡き友人の遺言を受け取ったシャドウランナー(非合法の傭兵)として、謎の連続殺人事件を追う。物語の密度と戦術的な戦闘の組み合わせは、単純なアクションRPGとは一線を画す体験を提供する。 ## マップデザインの妙——圧縮された都市の断片 本作のマップは決して広くない。ひとつのロケーションは数画面分のアイソメトリックビューで完結しており、オープンワールドを期待すると拍子抜けするだろう。しかしこの「狭さ」は欠点ではなく、意図的な設計だ。バーの片隅で情報屋と交渉し、路地裏で依頼主の手下に出くわし、廃工場の奥で真相に迫る——各マップは映画のセットのように機能しており、一つひとつのロケーションに物語的な文脈が染み込んでいる。WRPGにありがちな「広大だが空虚な世界」ではなく、必要な情報と会話と戦闘がコンパクトに詰め込まれた構造は、テーブルトップRPGのセッションを連想させる。 ## 探索の喜び——テキストが作る空間 本作の探索は歩き回ることより「読むこと」に近い。マップ内のオブジェクトにカーソルを合わせると短いテキストが表示され、世界の断片が積み重なっていく。錆びたドラム缶の傍に捨てられた食品容器、壁に刻まれたギャングのマーキング、NPCが交わす何気ない会話——これらが2054年シアトルの退廃した空気を肉付けしていく。Divinity: Original Sin 2のような探索システムに比べると能動的なインタラクションは少ないが、環境テキストの密度とライティングの質は侮れない。ノワール小説を読むような感覚でゲームの世界に没入したいプレイヤーには、この静的な探索スタイルが逆に心地よく感じられるはずだ。 ## 選択肢が生む物語の分岐——スキルで変わる対話 本作のダイアログシステムには、キャラクタービルドが直接影響する。知性(インテリジェンス)が高ければ学者的な推理を示す選択肢が解放され、カリスマが高ければ脅迫ではなく説得で乗り切れる場面が増える。シャーマンなら精霊の声を聞くことで情報を得たり、デッカーならマトリックスに潜って敵の戦術データを盗み見たりと、職業(アーキタイプ)によって事件へのアプローチが変わる。ただし、大きな物語分岐は限られており、エンディングへの道筋はほぼ一本だ。Planescape: TormentやWasteland 3のような「選択が世界を根本的に変える」体験を求めるなら物足りなさを覚えるかもしれない。本作の分岐はあくまで「どうやって目的地に辿り着くか」の味付けであり、「目的地そのものを変える」ものではない。 ## エンドコンテンツの充実度——Steamワークショップという資産 メインキャンペーン「Dead Man's Switch」はプレイ時間にして8〜12時間程度で完結する。ボリューム面だけを見ればインディータイトルとしても控えめな部類に入る。しかし本作が長く遊ばれ続けている理由はSteamワークショップにある。有志の制作者たちが作成した膨大なユーザー生成キャンペーンが蓄積されており、公式並みの品質を持つ作品も存在する。また、本作の成功を受けて開発されたスタンドアロン拡張『Shadowrun: Dragonfall』と『Shadowrun: Hong Kong』は、より完成度の高いキャンペーンを持つ後続作として絶賛されている。本作はそれらへの入り口とも言える位置づけであり、世界観に惚れ込めば遊ぶものには困らない。 ## 価格に見合う体験か——497円という入り口 497円という価格設定を前提に考えれば、本作のコストパフォーマンスは明確にプラスだ。8〜12時間のシナリオ、充実したキャラクタービルド、Steamワークショップの追加コンテンツ、そして後続2作への橋渡し——これだけの要素が揃っていれば文句はない。ただし注意点として、チェックポイント式のセーブシステムは現代の基準では不便に映る。任意のタイミングでセーブできないため、うっかり取り返しのつかない選択をしてしまうとリトライが面倒になる場面がある。また戦闘難易度は低めで、戦術的な歯ごたえを求めるなら後続作のほうが改善されている。純粋なゲームプレイよりも、この独特な世界観とノワール調の物語に価値を見出せるかどうかが評価の分かれ目になるだろう。サイバーパンクとファンタジーの混交、テーブルトップRPGの薫りを持つ物語体験——これらにピンときたなら、まず手に取る価値は十分にある。

プレイヤーの声

👍プレイ時間: 33時間

会話時の台詞選択が豊富 「すぐに暴力をチラつかせる粗野な男だが時折情け深い一面を見せる」みたいなロールプレイが捗る 選択肢は能力値やスキルで増えるのでゲーム進行と共に自分のキャラが肉付けされていく感があっていい 能力値やスキルに自由にポイント割り振るシステムなので結構色んなキャラメイクができる こういうシステムで中途半端な性能のキャラ作るの好きなので嬉しい 前半こそ淡々と事件捜査が続くが中盤以降一気に収束していくシナリオはお見事、ボリュームはないけど短編ならではのスピード感がいい 終盤の主人公の台詞選択がイチイチかっこいいのよね、鮮やかなラストに痺れる

👍プレイ時間: 36時間

1周目クリアできました。楽しかったです。 ですが、あくまで世界観や雰囲気を楽しみたい方、楽しめる方向け、という感触です。 XCOM風戦略RPGを期待すると、かなり悲しい気持ちになります。 ただしスキルビルドはそこそこ自由なので、周回は結構楽しいと思います。

👍プレイ時間: 22時間

このページに表示されてる販促動画の37秒。これは電脳世界での戦闘なのだが、これが驚くほどつまらない 「インセプション」みたいに、現実世界で銃を撃ち合いながら、同時に仮想世界でも戦う、というコンセプトは凄く格好いいのだが、これがcivの神学戦争(物理じゃない方)くらいつまらない。 何度もこのゲームをリプレイしようと思ったが、電脳世界での戦闘を思い返して毎回やめている。

出典: Steam ユーザーレビュー

スクリーンショット

Shadowrun Returns screenshot 1Shadowrun Returns screenshot 2Shadowrun Returns screenshot 3Shadowrun Returns screenshot 4Shadowrun Returns screenshot 5Shadowrun Returns screenshot 6

似ているゲーム