A Plague Tale: Requiem

A Plague Tale: Requiem

開発: Asobo Studio発売: Focus Entertainment¥2,793

Steam レビュー

非常に好評

PlayNext レビュー

14世紀フランスを舞台に、少女アミシアと弟ユーゴーの逃避行を描いた『A Plague Tale: Requiem』は、「生き残ること」と「愛すること」の矛盾を正面から問いかける物語だ。ネズミの大群が夜を埋め尽くし、異端審問官の追手が昼間を支配する——そのどちらからも逃れながら、姉弟はひたすら走り続ける。このゲームの核心は戦闘でも謎解きでも、パズルの巧みさでもない。「守るために何を失えるか」という問いを、プレイヤー自身に突きつけてくること。前作『Innocence』でアミシアが手を血で染める瞬間を覚えているなら、『Requiem』はその汚れがさらに深く刻まれる続きになる。 ## 初めて手にする人へ——前作との連続性と覚悟 前作『A Plague Tale: Innocence』をプレイ済みであることが強く推奨される。本作は物語・キャラクター・操作の設計すべてにおいて、前作の理解を前提にして作られており、いきなり『Requiem』から始めると、姉弟の関係性の重みもユーゴーの血の病の意味も、薄まってしまう。価格的にも物語の深みという意味でも、セット購入して前作から順番に体験することを勧めたい。 前作と比べると、本作は規模が格段に大きくなっている。ロケーションの多様さ、ネズミの群れのスケール、環境の美しさ——南仏プロヴァンスの陽光が降り注ぐ開けた海岸線から、ネズミに浸食された地下回廊まで、視覚的な振り幅が大きい。ただし、その壮大さは時として「映像体験を見せられている」感覚に傾くことがある。会話中の演出や、半ば一本道のシーン進行はシネマティックゲームの常套手段であり、プレイヤーが「自分で動かしている」よりも「物語を追っている」感覚の強い設計だ。『The Last of Us Part II』に近い方向性と言えばイメージが掴みやすいかもしれない。 操作に慣れるまで、序盤はやや窮屈に感じる。チュートリアルは必要十分だが、ステルスとアクションの切り替えをゲームが自然に促してくれるような誘導は少ない。「どこに隠れればいいか」よりも「どういう順番で敵を処理すべきか」を考える場面が多く、試行錯誤がデフォルトだと思って入るのが正解だ。 ## 石と火と群れ——ゲームプレイの手触り 操作の基本は、スリングショット(投石器)と錬金道具の組み合わせで状況を打開する点は前作から変わらない。だが本作では、ユーゴーの「超自然的な力」が戦術の幅を大きく拡張している。ネズミの群れをある程度操れるようになってからは、敵の兵士をネズミの中に追い込む、炎の柱を盾にして移動する、といったプレイが可能になる。この展開のタイミングが絶妙で、ゲーム後半に入ったときの「戦い方の変化」には確かな手応えがある。 ステルス寄りのプレイを選ぶなら、草むらや影を使った移動と、特定の素材を燃やして炎の光源を消す操作が主軸になる。ネズミは光を嫌うため、たいまつを持った敵はネズミから守られている——この逆転の論理を利用して敵をネズミに食わせるパズル的な場面は、前作から引き継がれた本シリーズ最大の特徴だ。ただし、ステルスの判定は少し甘い部分もあり、見つかったと思ったら見つかっていなかった、というケースも少なくない。『Dishonored』のような精密なステルス体験を期待すると肩すかしを食う。このゲームはステルスを「緊張の演出装置」として使っており、パズルとしての完成度よりも、場の雰囲気を維持するための手段として機能している。 難易度設定は細かく調整でき、アクセシビリティへの配慮が行き届いている点も評価できる。「物語を楽しみたい」人から「ステルスの最適解を追求したい」人まで、幅広く受け入れる間口の広さがある。 ## このゲームが刺さる人・刺さらない人 物語の密度に重きを置くプレイヤーにとって、本作は確かな名作だ。アミシアが追い詰められるたびに選ぶ選択肢の重さ、ユーゴーとの関係性の変化、そして結末に向かうにつれて積み上がる感情的な疲弊——そのすべてが意図的に設計されており、「この話を最後まで見届けたい」という気持ちをエンジンにしてプレイできる。 一方、純粋に「ゲームとして面白い操作体験を求める人」には、少し物足りなさを感じるかもしれない。ステルスもアクションも、戦術的な深みという点では同ジャンルの専門作品に及ばない。比べるなら『Hitman』のようなステルス特化作品や、『God of War』のような近接戦闘特化作品の方が、ゲームプレイそのものの快感は高い。 また、本作は暴力描写とホラー的な演出を含む。ネズミに人が喰われる映像、処刑、子供の死——前作でも強烈だったが、本作はその強度がさらに増している。美しいビジュアルと残酷な内容の落差がこのシリーズの特徴であり、それが肌に合わない人には勧めにくい。 ¥2,793という価格は、現在の定価としてはかなりコスパが高い。プレイ時間は15〜20時間程度で、映像・音楽・物語のクオリティを考えれば十分に見合った体験が得られる。「感情を揺さぶられるゲームを探している」というなら、間違いなく候補の筆頭に入る一作だ。

プレイヤーの声

👍プレイ時間: 25時間

前作を楽しめたなら今作も楽しめる ストーリーに関しては、主人公が弟ラブすぎて狂人化している。プライドが高く、弟を人質にたくさんの助けを得るが、相手が自分の理想と違ったら少しでも違ったら発狂する(助けを求めたり、助けてもらったのに、期待から外れた瞬間裏切り者扱い)、逆に自分は自分のエゴを通して弟の欲求を無視する、ダブスタで嫌な女みたいな性格になっていて、またその主人公が正しいと言う風潮のままストーリーは進む はっきりいって気持ち悪い だがこのゲームの根幹はストーリーではないので、普通にアクションゲームとして楽しみたいならおすすめする。

👍プレイ時間: 19時間

ゲームをが落ちてしまう人はタスクバーの日付書式を変更していませんか?日付書式を変更しているとゲームが落ちてしまうようです。自分は日付書式を変更していてゲームが落ちていましたが日付書式を戻すと問題なく起動できるようになりました。

出典: Steam ユーザーレビュー

スクリーンショット

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