ソードアート・オンライン フラクチュアード デイドリーム

ソードアート・オンライン フラクチュアード デイドリーム

SWORD ART ONLINE Fractured Daydream

開発: Dimps Corporation発売: Bandai Namco Entertainment¥3,388

PlayNext レビュー

アニメ『ソードアート・オンライン』を長年追いかけてきたファンなら、このゲームを起動した瞬間に「これだ」と思う瞬間があるはずだ。キリトとアスナが並んで立ち、ユウキやアリスといった歴代キャラクターたちが同じフィールドに集結している。『フラクチュアード デイドリーム』の核心体験は、SAOシリーズ10年分の「もしもの再会」を最大20人のオンライン協力プレイで体感できることにある。ファン向けの同窓会的お祭りゲーム——そう聞けば軽く受け取られそうだが、実際には同窓会の懐かしさの中にしっかりとしたアクションRPGの骨格が存在する。 ゲームプレイの中心は「アビリティ駆動のアクション戦闘」だ。各キャラクターはSAOの原作設定を反映したスキルセットを持ち、タンク・アタッカー・サポートといった役割分担が自然と生まれる。プレイヤーは攻撃を当てながらゲージを蓄積し、派手なソードスキルや魔法を叩き込む——という基本サイクルは直感的で、アクションゲームに不慣れな人でもすぐに馴染める。操作の手触りはやや重めで、キャラクターに質感があるタイプ。『テイルズ オブ』シリーズや『テイルズ ウィーバー』のようなコンボ重視の爽快感というよりは、ボスの攻撃パターンを読みながら立ち回る「ハンティングアクション」寄りの感覚に近い。 特筆すべきは20人同時オンライン協力という規模だ。大型ボスレイドでは画面上にスキルエフェクトが飛び交い、壮観の一言。ロールの連携が噛み合ったとき——タンクがヘイトを集め、デバッファーが弱体をかけ、アタッカーが一斉に畳み込む——の達成感は、2〜4人規模の協力ゲームでは味わえない独特のものがある。一方で、20人プレイはパーティの連携精度に大きく依存するため、野良マッチングでは難易度の高いコンテンツで詰まる場面も出てくる。フレンドと声をつなぎながら遊べる環境があるなら、評価はさらに上がるだろう。 やり込み要素は「装備強化とキャラクター収集」が二本柱。クエストをこなしながら素材を集め、武器や防具を段階的に強化していく構造はオーソドックスだ。キャラクターはロールごとに操作感が大きく異なり、「アスナの高速コンボが好き」「アリスの重厚な一撃を主力にしたい」という個人の好みで遊び方が変わる。習熟したいキャラを絞って深掘りするか、全員ある程度育てるかの選択肢があり、長期的なモチベーションになっている。 ビジュアル面は原作アニメのセルルックを3Dで再現することに注力しており、完成度は高い。キャラクターモデルは表情豊かで、必殺技演出のカットインはアニメの名シーンを彷彿とさせる。ステージはアインクラッド、アルヴヘイム、GGO、アリシゼーションなど歴代の舞台が登場し、シリーズファンには「あの場所」を再訪する感覚を与えてくれる。サウンドは主要キャラクターのボイスが収録されており、クオリティは申し分ない。ただしBGMの種類は場面によっては繰り返しが気になる段階もあり、長時間プレイでは若干慣れてしまう部分もある。 ストーリーは「記憶が交錯した異常事態の中で、時代もシナリオも異なるキャラクターが共闘する」というif設定を軸にしている。原作の深刻な展開とは一線を画し、お祭りムードの軽めのトーンで進むため、重厚なドラマを期待すると肩透かしを食らう可能性がある。一方で、各キャラクターのセリフ回しや関係性の描写には原作への解像度が感じられ、ファンが「わかる」と頷く瞬間が随所に散りばめられている。原作未見の人には世界観の説明が薄いため、入口としてはやや難しいかもしれない。 似たゲームとして比較されるのは『モンスターハンター』シリーズや、同じバンダイナムコのIP系アクション『ドラゴンボール ザ ブレイカーズ』あたりだが、本作の差別化ポイントは「原作キャラ×大規模協力」という組み合わせの希少性にある。モンハンのようにカスタマイズ性が高いわけではないが、好きなIPのキャラを使って友人と大規模レイドに挑む体験は他のタイトルでは得にくい。『SAO アリシゼーション リコリス』『サイバーディメンション ネプテューヌ』のような過去のコラボ・お祭りゲームと比べると、オンライン規模の拡張が本作の最大の進化点だ。 プレイ時間の目安は、メインクエストをひと通り追うだけなら15〜20時間程度。ただし装備の強化や難易度の高いエンドコンテンツまで掘り下げると、同じレイドを何度も周回することになるため、50時間以上は持つ。エンドゲームはギア強化の「数値的な積み上げ」が主になるため、このタイプのループが苦にならないかどうかが長期モチベーションを左右する。アプリ内購入についてはコスメティック中心だが、ガチャ要素の存在は念頭に置いておきたい。 注意点として、原作愛が薄い状態でプレイすると「キャラは豪華だが薄味」と感じる可能性がある。ゲーム単体の奥行きよりもIPの力で支えられている部分が大きく、世界観への愛着がなければレイドの周回が単調に映るかもしれない。また、オンライン協力が売りの本作はプレイ人口の多寡がゲーム体験に直結するため、サービス長期化による過疎リスクは避けられない問題として存在する。 こういう人に強くおすすめしたい——SAOをリアルタイムで追ってきたファン、アニメ原作のお祭りゲームが好きな人、フレンドと一緒に大型ボスを攻略する達成感を求める人。逆に、IP愛がなく純粋なアクションRPGのシステム的深みを求める人、ソロ主体でがっつりやり込みたい人には合わない場面が多いかもしれない。ファンゲームとして割り切り、「好きなキャラたちと大規模戦闘を楽しむ」ことにフォーカスすれば、3,388円という価格は十分納得のできる体験を返してくれる。

プレイヤーの声

👍プレイ時間: 4,600時間

レンが吸えるので神ゲー 2025年10月2日、シングルプレイでT1リーパーにひたすらリープする新ジャンルのゲームになった。

👍プレイ時間: 562時間

ずっと遊べるゲームです。 クイックマッチと救援でレジェンダリー、エピック装備が確定の調整が入り、無駄のないトレハン周回が適度な操作性で、賑やかなキャラクターの中楽しめる点が魅力。 20人マルチと共闘でありながら競争要素もあり、だらだら周回するというより、気持ちよく立ち回るキャラクター育成と練度を意識して、遊ぶ形になる点も、SAOの世界観らしく、よくできてると思います。 リリース初期の不満は凡そ改善されており、復帰した現在のシーズン4が最も面白く感じてます。

出典: Steam ユーザーレビュー

スクリーンショット

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