AI LIMIT 無限機兵

AI LIMIT 無限機兵

AI LIMIT

開発: Sense Games発売: CE-Asia¥3,311

Steam レビュー

好評

PlayNext レビュー

「死んでも死ねない少女が、死に絶えた世界の真実を追う」――このアイロニカルな設定が、『AI LIMIT 無限機兵』の核心を端的に表している。滅亡寸前の未来都市を舞台に、再生能力を持つ機兵「アリサ」として廃墟を駆け抜けるこの作品は、ソウルライクというジャンルに対して誠実に向き合いながら、独自の味付けで仕上げた意欲作だ。中国のインディースタジオ・Sense Gamesが送り出した本作は、その価格(3,311円)からは想像しにくいほどの密度を持つ。 操作を始めて最初に気づくのは、動作の軽やかさだ。フロム・ソフトウェア系のソウルライクに慣れた人なら、アクションのテンポが一段速いと感じるだろう。アリサの回避行動はキビキビとしており、コンボの入力受付も比較的緩め。『Dark Souls』シリーズのどっしりとした重量感とは対照的に、『Sekiro: Shadows Die Twice』の流麗さに近い印象を受ける。スタミナゲージが存在せず、アクションをほぼ制限なく続けられる点も独特で、これが本作の爽快感を生んでいる。敵の攻撃をギリギリで避けてカウンターを叩き込む瞬間の気持ちよさは、確かなものがある。 戦闘システムの核となるのが「シナプス」と呼ばれるスキルツリーだ。武器ごとに異なる戦闘スタイルが用意されており、剣・槍・大剣・双剣など複数の武器種を試しながら自分に合ったビルドを探していく過程が楽しい。スキルへの投資によって戦闘の幅が広がっていくRPG的な成長要素は、探索意欲を持続させるうまい設計になっている。強力なビルドを組み上げた状態で序盤のボスを圧倒しに戻る、あの背徳的な快感もちゃんと用意されている。 世界観の表現において、本作は視覚的な説得力を持っている。「ヘヴンズウェル」と呼ばれる最後の都市の廃墟は、かつての文明の残骸と異形の生命が入り混じる独特の景観を形成しており、眺めているだけで「ここで何が起きたのか」という疑問が自然と湧いてくる。崩れかけたビル群、謎めいた機械の残骸、そして静寂の中に広がる朽ちた建造物——そのひとつひとつが世界の滅亡を物語る証拠として機能している。グラフィックは最高峰とは言えないが、終末的な雰囲気の構築において十分な水準に達している。サウンドトラックはボス戦での高揚感と廃墟探索時の孤独感を巧みに使い分けており、特にボス戦のBGMは場の緊張感を高める役割を果たしている。 ストーリーはソウルライクらしく断片的な手がかりを積み上げる形式を採用している。アイテムの説明文、NPCとの会話、環境に配置された記録物を丁寧に拾い集めることで、文明崩壊の経緯とアリサ自身の出自が少しずつ明らかになる構造だ。「エリュシオン」という伝説の正体、機兵が生まれた背景、そして都市に蔓延るモンスターの起源——これらの謎が探索のモチベーションを支え続ける。語り口はやや淡白な部分もあるが、終末SF世界への没入を邪魔するほどではない。 同系統のゲームと比較するなら、まず『Lies of P』が思い浮かぶだろう。あちらが原作童話の再解釈という強烈な個性を持つのに対し、本作は「廃墟×機兵少女×終末SF」というキャラクター性で差別化を図っている。操作感で言えば『Lies of P』より軽快で初心者にも馴染みやすく、価格は大幅に低い。『Salt and Sanctuary』や『Hollow Knight』に代表されるメトロイドヴァニア的なマップ設計の影響も感じられ、新しいエリアへの扉が開く瞬間の解放感は本作の魅力のひとつだ。フロム作品ほどの理不尽さはなく、ソウルライク入門としての敷居の低さも評価できる。 プレイ時間の目安は、初見クリアで20〜30時間程度。寄り道や探索を含めると40時間前後になるだろう。エンディングは複数用意されており、選択肢によって異なる結末を迎える構造になっているため、周回プレイの動機は十分にある。ニューゲームプラスも実装されており、強化したキャラクターで難易度を上げた敵と再度向き合う楽しみが用意されている。 注意点としていくつか挙げておきたい。まず、ボスのパターン把握と反復練習を要求する場面は確実に存在するため、アクションの苦手な人には相応のストレスがかかる。また、世界観の説明が不親切な部分があり、ストーリーの全貌を理解するためには積極的にテキストを読む姿勢が求められる。ボリュームと価格の比率は高いが、フロム作品と同等の作り込みを期待すると物足りなさを感じる箇所も出てくるかもしれない。インディー作品としての粗削りな部分は残っている。 強くおすすめできるのは、ソウルライクに興味はあるが難易度に二の足を踏んでいたプレイヤー、終末SF世界観が好きな人、そして少ない予算で読み応えのあるアクションRPGを探している人だ。逆に、フロム作品のような骨太な難易度と高密度の世界観を求める人や、ストーリーの明快さを重視する人には物足りなく映るかもしれない。それでも、3,311円という価格でこの密度のアクションRPGを遊べることを考えれば、コストパフォーマンスの観点から評価は揺るがない。廃墟の向こうに広がる終末世界を、死ねない少女とともに歩く体験は、それ自体として完結した価値を持っている。

プレイヤーの声

👍プレイ時間: 42時間

ソウルライクにありがちなスタミナの概念がなく(シンクロ率管理はあるものの)、気楽に攻撃や回避が出来るのはストレスフリーで良い。 道中の雑魚キャラすら手強くディレイを多用してくるのが気になるが何度も挑むうちにタイミングが分かって上達を実感出来る。

👍プレイ時間: 50時間

ボス戦を酷評してる人が結構いて、自分も嫌いなボスが多かったのですが、DLCでボスと何度も再戦出来るようになり考えが変わりました。最初は理不尽だと感じてたボスも対応出来るようになると途端に面白くなったので、良いゲームだと思います。

👍プレイ時間: 12時間

まだ序盤だけどめちゃくちゃおもろい。エルデンリング以来久々に死にゲー欲を満たせてる。こういう系のゲームもっと増えてくれ、パクリでもオマージュでもしっかりリスペクトされていてクオリティが高ければこっちはなんの文句も無い。

出典: Steam ユーザーレビュー

スクリーンショット

AI LIMIT screenshot 1AI LIMIT screenshot 2AI LIMIT screenshot 3AI LIMIT screenshot 4AI LIMIT screenshot 5

似ているゲーム