Content Warning

Content Warning

開発: Wilnyl発売: Landfall¥644

PlayNext レビュー

友達と「ホラー動画を撮ってバズろう」という、それだけの目的で地下に潜る。ビデオカメラを片手に、見知らぬ廃墟を四人で進みながら、怪物に鉢合わせした瞬間の悲鳴を録る。撮影した映像をSpöökTubeにアップして再生数を稼ぎ、その収益で機材を強化し、また地下へ戻る——*Content Warning*はこのシンプルなループを、徹底的にマルチプレイヤー体験として磨き上げたゲームだ。核心にあるのは「恐怖を記録する」という奇妙な倒錯で、ホラーゲームでありながら、プレイヤーたちは常に撮影者と被写体の二つの役割を同時に担わされる。 ## 仲間と遊ぶ化学反応 このゲームをソロで遊ぶのは推奨されない——そもそも公式が「一人で行かないことを強くオススメする」と明言しているほどだ。四人協力の真価は、近接ボイスチャットにある。仲間の声がゲーム内でリアルな距離感で聞こえるため、「後ろ!」という叫び声が本当に恐怖の伝達として機能する。 怪物に追われているとき、カメラを向け続ける仲間がいる。「撮れてる?」「撮れてる!走れ!」というやり取りが、ホラーとコメディの境界を消す。誰かが犠牲になる瞬間ですら、映像に残っていれば再生数になる。この「仲間の死が素材になる」という冷淡なゲームデザインが、プレイヤー間の笑いと焦りを同時に生む。*Lethal Company* や *R.E.P.O.* と同じく「失敗が笑いになるホラー」の系譜だが、*Content Warning* はその失敗をわざわざ「録画」して後から見返せる点が独特だ。録画映像の再生機能により、恐ろしかった瞬間をセッション後にもう一度笑いとして消費できる。 ## 演出と雰囲気の魅力 ゲームのビジュアルはあえて解像度を落とした古いホームビデオ風の質感で統一されている。地下世界は白黒のモノクロームで描かれており、その無彩色の廃墟にカメラのビューファインダー越しに映す赤や青の発光体が差し込まれる。この「昔のVHSテープのような映像感」が、安っぽさと不気味さを同居させることに成功している。 怪物のデザインも秀逸で、奇妙な形状と不規則な動きの組み合わせが独特の嫌悪感を生む。*Phasmophobia* のような本格心霊調査とは異なり、*Content Warning* の怪物には「説明のつかない異形」としての美学がある。遭遇した瞬間に「これは何だ」という疑問が先行し、恐怖より困惑が来る。その直後に仲間の悲鳴が聞こえてくる、という体験の流れがある種の中毒性を持つ。 ## キャラクターとの対話 プレイヤーキャラクターは丸いぼんやりとした頭部を持つデフォルメ人間で、ゲーム開始前に外見をカスタマイズできる。このキャラクターデザインの「かわいさ」と、地下世界の不気味さとのギャップが全体のトーンを決定づけている。シリアスになりすぎず、しかしホラーとしての緊張感も失わない絶妙な温度感だ。 怪物との「対話」は基本的に存在しない——逃げるか、撮影するかの二択だ。ただ、繰り返しプレイしていくと各怪物の行動パターンが見えてきて、「どう引き付けてカメラに収めるか」という技術が生まれる。脅威だったものが徐々に「コンテンツ」へと変化していく過程は、このゲームのメタ的なテーマ——視聴率のために危険に突っ込む人々の愚かしさ——を体験として語っていると言えるかもしれない。 ## 価格に見合う体験か 644円という価格帯は、マルチプレイヤー専用ゲームとして考えると非常に安い。2024年4月に一時期無料配布されたことで爆発的に普及したタイトルだが、現在も有料ながら入手ハードルは低い。四人揃えば合計で2500円強という計算で、数十時間の笑いと恐怖が買える。 注意点として、ソロプレイは文字通り「推奨されない」どころかほぼ成立しない設計になっている。知り合いのいないプレイヤーがランダムマッチで体験しようとすると、コミュニケーションなしでの協力が難しく、ゲームの面白さの大半が消える。また、コンテンツ量はそれほど多くなく、数十時間を超えた頃から新鮮味が落ちる。定期的に遊ぶフレンドがいる環境かどうかで、このゲームの評価は大きく変わる。 ## 長期運営の現在地 リリースから一年以上が経過し、アップデートで新しい怪物や地下マップの追加が行われてきた。ただし更新頻度は緩やかで、コミュニティの熱量は発売当初と比べると落ち着いている。現在では「友達を誘い込む入門ホラー」として機能することが多く、初見プレイヤーへの効果が特に高い。 Modコミュニティが活発で、非公式の新マップや怪物追加Modが多数存在する。バニラ状態で遊び倒したプレイヤーにとっても、Modを導入することで体験を拡張できる。長期的なコンテンツ供給はインディー規模の開発ペースに左右されるが、644円という出発点を考えれば不満を言える立場にはない。定期的に集まれるフレンドグループに、「笑えるホラー」として一本差し込むには今でも有効な選択肢だ。

プレイヤーの声

👍プレイ時間: 2時間

楽しい フレンドとわちゃわちゃして動画を撮って それを見返して楽しむ 敵も種類が多く,それぞれ面白能力を持っていて大騒ぎしながら楽しむことができます しかし敵の理不尽観は否めず,ギミックは面白いもののそのまま即死したり 対処法がほぼないのが難点です

👍プレイ時間: 22時間

結構プレイヤーが来るので初心者は少し怖がるけど慣れると意外にモンスターがこわくなくなるのでわざと叫べば3.0k行きますとても楽しいフレンドリーゲームです。

👍プレイ時間: 5時間

よくも悪くも一発ネタゲー フレンドとわちゃわちゃ言いながらバズることを目的に、1分のショート動画を作って投稿。それを繰り返し3日ごとにノルマの再生回数を達せていないとゲームオーバー。 バトルするわけでは無く、逃げることしかできません。それゆえ初見の反応が重要なため一度遭遇した敵には冷ややかな反応になってしまう。 よってリプレイ性が無く最初だけ楽しい一発ネタゲーという評価になってしまう。 ただし、最初は非常に盛り上がる。変な化け物に絡まれて「タスケテ-!!!」と叫ぶ無様なフレンドの姿を激写したい方は非常に満足できるでしょう。

出典: Steam ユーザーレビュー

スクリーンショット

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